福島原発事故では、「非常用復水器(IC)」が機能せず?メルトダウンに至ったが・・
加圧水型の川内原発では、「復水器」の異常は、さほど安全に影響がない??
1

 1号機には「復水器」が3台、それぞれ2万6190本の細管があるが、
九電は再稼働までに、2次冷却系の重要機器にも関わらず、一部をサンプル検査したのみ。

 再稼動目前の7日には、1次冷却系の振動計に不具合。
※ 大丈夫?川内原発再稼動:冷却水ポンプ停止 振動計に不具合

 規制委の審査が進まない女川1号機さえ、既に「30年超認可」を受けているが、
再稼動一番乗りの川内原発は、耐震評価の一部を1年先送りして滑り込みセーフ??
※ 川内30年超運転を認可 規制委、耐震評価の一部先送り

NHKドキュメンタリー <アナザーストーリーズ>「チェルノブイリ原発事故 隠された“真実”」では、
事故の原因とされる出力試験は、本来 稼動前にすべきものだったと・・

 主給水系配管の耐震評価の一部で、疲労に対する安全余裕が運転開始から40年時点で1%を切る、との試算結果が出ているにも拘らず、耐震評価の一部を1年先送り?
※ 川内原発の老朽化対策が認可 「法令違反」の指摘も

 再稼動を急ぐあまり、重要機器の点検を疎かにして、チェルノブイリの二の舞にならなければ良いが・・

関連記事 原発再稼働、事故が起きた場合の責任は誰が負う?
       川内原発、10日に再稼働…犯罪者になる覚悟、ありやなしや
       川内原発 疑惑の「基準地震動」620ガル:それでも明日 再稼動??

 YOMIURI ONLINEより
川内原発1号機でトラブル、冷却用の海水漏れか
【九州電力は21日、再稼働した川内せんだい原子力発電所1号機(鹿児島県薩摩川内市、出力89万キロ・ワット)でトラブルがあり、この日予定していた出力の引き上げを延期して点検すると発表した。

九電によると、発電に使った蒸気を冷やして水(2次冷却水)に戻す「復水器」で塩分濃度が上がり、20日午後に警報が出た。復水器内を通る細管(チタン製、直径25ミリ)から、冷却用の海水がわずかに漏れ出したとみられる。

 細管は数万本あり、九電は損傷が疑われる細管の流れを止めた。2次冷却水の塩分は装置で除去され、放射能漏れや、原子炉に入る1次冷却水への影響はなく、点検中も原発の運転は続けるという。】一部抜粋

 NHKニュースWEBより
川内原発 トラブルで出力上昇作業を延期
【復水器は原子炉の熱で発生させた蒸気を水に戻す装置で、川内原発の場合、蒸気や水に放射性物質は含まれていません。九州電力によりますと復水器の内部を通る海水を取り込む配管は1台当たり、2万6190本あり、今回の再稼働までに行われたサンプル検査で異常はなかったということです。

蒸気を冷やして水に戻すための装置

 今回トラブルがあった復水器は発電用のタービンを回したあとの蒸気を冷やして水に戻すための設備で、川内原発1号機には3台あります。中には1台当たり、2万6190本の細い管があり、その内側に海水を流して管の外側の蒸気を冷やし水に戻す仕組みで、戻した水はポンプで蒸気を作り出す蒸気発生器に送り出されます。本来、海水と蒸気は混ざらない構造ですが、復水器の細い管に腐食などで穴が開くと、海水が混入し、蒸気発生器に悪影響を及ぼすおそれがあります。

 川内原発は加圧水型と呼ばれるタイプで、原子炉で発生した熱で直接蒸気を作るのではなく、放射性物質を含まない2次系の水を蒸気発生器で沸騰させて蒸気を作ります。

 このため安全上、蒸気発生器の腐食などを防ぐ対策が重要で、今回のような海水の漏えいを想定して、配管の途中に塩分を取り除く装置が設置されているほか、定期検査でサンプル検査をして損傷状況を調べることになっています。】一部抜粋