麻生副総理らナショナリストは、いったい誰に何をアピールするために、中韓が侵略の象徴と忌み嫌う靖国に参拝するのだろう?

 安倍総理の「侵略の定義定まっていない」発言にも驚かされたが、彼らナショナリストの価値観は、
相当に捻じ曲がっているのではないだろうか?

 アベノミクスで経済再生を狙いながら、お得意様の中韓を敢えて挑発する矛盾を、いったいどう説明するのか?

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 Yahoo!ニュースBUSINESSより
【コラム】アベノミクスに「靖国の影」を落とすな-ペセック
【日本の国会議員168人が今週、政治的にやっかいな靖国神社に参拝した。これが外交的に忌むべき行動だっただけでなく、経済的に見てもひどいものであった。

 中国や韓国で靖国神社は、20世紀前半の日本による占領時代に軍によって行われた残虐行為の象徴として受け止められているのだ。

 靖国神社には一般戦没者とともに戦争犯罪を裁く国際裁判によって有罪となった第二次世界大戦の指導者らも合祀されている。だからこそ、中国や韓国でこうした怒りを買うことになるのだ。とりわけ麻生副首相の参拝の意味は大きい。

 中 略
 
 ここで麻生氏が真剣に考えるべき疑問は、もし日本製品の大口顧客である中国と韓国が輸入をボイコットしたら、円相場を引き下げる意味は何なのか、ということだ。

 韓国の尹炳世(ユン・ビョンセ)外相は今週に予定していた訪日をキャンセルしたが、通商担当の当局者も踵(きびす)を返す可能性がある。中国の大臣らもそうだ。

これが今後の悪しき予兆となる可能性もある。筆者が4月12日付コラムで指摘した通り、安倍首相はナショナリスト的ルーツを決して忘れたことがない。

 それは第1次安倍内閣(2006-07年)当時の言動にはっきりと表れている。リスクは彼の高支持率と7月にも実施される参院選挙で予想される大勝が安倍首相を勢いづかせ、日本の過去の軍国主義がもたらした痛みがまだ残るアジア地域で威圧的な姿勢を示す恐れがあることだ。】