『3月11日夜には、1号機建屋で毎時300ミリシーベルトの高線量を検出・・地震の揺れで圧力容器や配管に損傷があったかもしれない』東電関係者の証言の通り、重要機器の非常用復水器が、地震直後に壊れた可能性が高いようだ。

 津波主因説が崩れれば、より厳しい耐震基準の見直しで、殆どの原発で大規模な改修が必要になり、コスト面で廃炉を選択せざるを得なくなるだろう。

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 YOMIURI ONLINEより
「ベント」作業前に…福島原発の敷地外で高線量
【2011年3月の東京電力福島第一原発事故で、1号機の原子炉格納容器の圧力を下げるために排気する「ベント」の前に、原発敷地外の複数の地点で、最大で通常時の700倍に当たる放射線量を観測していたことが、福島県のデータ解析でわかった。


 解析は昨年9月までかかったため、政府や国会の事故調査委員会の最終報告書には反映されなかった。

 県が原発周辺に設置していた放射線測定器25基のうち、5基は津波で流され、20基は地震による電源喪失でデータ送信ができなかった。県は20基に蓄積されていたデータを回収して分析、昨年9月に公表していた。

 1号機のベント作業は3月12日午前10時17分から始まった。県のデータ解析によると、同日午前10時に同原発から西北西に4・1キロ・メートル離れた双葉町山田で、通常時の約700倍となる毎時約32・47マイクロ・シーベルトを観測。これは2時間浴び続けると胸部X線検査1回分に相当する量となる。北北西2・8キロ・メートルの同町郡山でも午前9時に同約10・92マイクロ・シーベルトを観測していた。】