ようやく、正規ルート?で格安のアメリカ産「シェールガス」を輸入できる見通しが立ったようだが、
韓国や中部電力・大ガス連合は既に、アメリカとの輸入契約を結んでいる。

 関電もBPシンガポールと、北米の天然ガス市場価格と連動した価格での調達を実現したようだが、
実勢の5~6倍と極端な割高価格から、僅かに3割程度の割引?でお茶を濁したようだ。

 アメリカとの直接契約に漕ぎ着けられた、韓国や中部電力・大ガス連合との差は何だったのだろうか?
本気度、商社任せなど色々あるだろうが、原発の存続が電力各社の命運を握っている?という事情が
最大要因では?と推測される。(中部電力の原発依存度は9電力中最低)

 燃料費が幾ら高かろうと、原発の建設に幾ら注ぎ込もうと、値上げすれば済むという甘えの構造が、世界最高水準の超割高電気料金として利用者に跳ね返っていたのだ。

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 産経ニュースより
原発停止の日本に朗報 米報告書、LNG輸出後押し
【米政府は5日、火力発電の燃料となる液化天然ガス(LNG)の輸出が米経済に利益をもたらすとして、輸出を後押しする調査報告書をまとめた。LNGの輸出許可につながれば、原発停止で輸入が急増している日本には朗報となりそうだ。

 報告書は「LNGの輸出拡大がもたらす経済的利益は、天然ガスの価格上昇による損失を上回る」と指摘。輸出を制限した場合より、無制限に輸出した方が経済全体にとって利益は大きくなるとの見方も示した。

 米国では新型天然ガス「シェールガス」の生産量が急増。日本の商社や電力・ガス会社が関わるLNGの輸出事業が数多く計画されているが、天然ガスの価格上昇につながると輸出拡大に反対する意見に配慮して、米政府はこれまで事業化をほとんど認めていない。】

関電、天然ガス価格を指標にLNGを割安購入へ…日本企業で初
【関西電力は19日、火力発電燃料の液化天然ガス(LNG)を平成29年度から15年間、年間約50万トン購入する長期契約を英BPグループのBPシンガポールと結ぶことで基本合意したと発表した。

 原油価格ではなく、北米の天然ガス市場価格を指標として価格を決定する契約で、日本企業では初めて。原油価格を指標とした場合よりも3割程度割安となる。

 また、特定の地域やガス田に供給元を定めた従来の契約とは異なり、BPグループが保有するトリニダード・トバゴやエジプトなど複数から供給を受けるため、調達が安定化する。

 関電は今後、同様の契約を増やす考えで、米国からのLNG輸入プロジェクトも検討している。】