カレイドスコープより
【電力会社の住民に対する原発パブリック・アクセプタンスは、この人なしには成功しません。

佐賀県と九州電力が一体となって行った倣岸不遜なインチキ原発討論会

平成17年12月25日(日)、佐賀県唐津市にある唐津ロイヤルホテルで開催された九州電力のプルサーマル公開討論会。
タイトルは、「玄海原子力発電所3号機プルサーマル計画の安全性について」。

玄海原発3号機に危険なプルサーマルを導入したいがために、佐賀県知事の古川康の指示により県が主催したもの。

これが完全な「やらせ」討論会であることは、報道ステーションが報じるまでもなく、大勢の人々が既に知っていたことでした。

なぜなら、コーディネーターと仕込みの原発推進派の御用学者が、妙になれなれしいからです。

討論会のすべての動画は、佐賀県のホームページで閲覧できます。
【動画「プルサーマル公開討論会」

【記事録:パネリストの発言文字起こし】
パネリストの名簿と公開討論会議事録(すべての発言者の文字起こし)

■参加者(パネリスト)
・出光一哉   九州大学大学院教授                   
・大橋弘忠   東京大学大学院教授              
・小出裕章   京都大学原子炉実験所助手               
・小山英之   美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会代表    
・森本敏    拓殖大学海外事情研究所長 
・山内知也   神戸大学海事科学部助教授 

・中村浩美   (この会のコーディネーター) 科学ジャーナリスト 

・野口哲男   (この会のオブザーバー)資源エネルギー庁 大臣官房参事官 
・佐藤均     原子力安全・保安院 原子力発電安全審査課長
・伊藤敏     原子力安全・保安院 原子力安全広報課長
・吉田九二三  原子力安全委員会 事務局 審査指針課安全調査管理官
・更田豊志   原子力安全委員会 原子炉安全専門審査会委員
・樋口勝彦   九州電力(株) 取締役 原子力本部長

メンバーを見れば一目瞭然。

九州電力への天下り目当ての連中(資源エネルギー庁、原子力安全・保安院)、それに原子力安全委員会のインチキ学識者たちによる犯罪が、6年前、佐賀県の唐津で行われたということです。

この動画は佐賀県のホームページにあるものです。
さあ、どうやって削除するのか見ものです。

何しろ、佐賀県が自ら、詐欺を働いた様子をカメラに収録して動画をアップしたのですから、これほど間抜けで滑稽な話もないでしょうに。

野口哲男、佐藤均、伊藤敏、吉田九二三、更田豊志、樋口勝彦。
この人間たちは税金を貰って詐欺を働いた連中です。刑事罰相当です。

そして哀れなのは、コーディネーターの科学ジャーナリストの中村浩美
倒産した航空ジャーナル社の社主・青木日出雄の甥っ子に当たる人間です。

中村は弁舌さわやかで、以前は科学番組のコメンテーター、科学バラエティー番組の司会などもやっていた男です。

しかし、これで「ジャーナリスト」の肩書きは使えないでしょう。
彼こそが、この会の司会進行役で、コーディネーターだからです。

彼は、最初からすべてを知っていたはずです。今さら、見苦しいから、知らなかったなどと言わないほうがいい。

この動画はyoutubeなどの動画共有サイトにアップされており、別な興味から大勢の人たちに視聴されています。

「別な興味」というのは、パネリストの東京大学大学院教授・大橋弘忠の例のとっぴな発言です。

動画:「格納容器は壊れないしプルトニウムは飲んでも大丈夫」

動画:「格納容器が壊れるのは1億年に1回」  】 一部抜粋

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 経産省・保安院は、数々の「やらせ」を要請し、八百長?シンポの開催を主導して国民の目を欺きながら、
木っ端役人たった6人に、ほんの軽微で形式的な処罰?を加えただけでお茶を濁して済ませる積もりらしい。

 経産省・保安院と電力会社が共謀して、日本に置ける原発の有史以来、面々と、「やらせと八百長」を繰り返して国民を騙し続け、遂には福島原発の大事故を引き起こしたことは、決して許されることではない。