中国新聞より
【北海道泊村の北海道電力泊原発3号機のプルサーマル計画で、道と地元4町村が2008年10月に開催したシンポジウムをめぐり、北電が社員に参加と推進意見の表明を求める「やらせ」を指示する文書をメールで送っていた疑いがあると26日、共産党北海道委員会が明らかにした。

 北電は「早急に事実関係を調査する」とコメント。九州電力の「やらせメール」問題発覚後の国主催のシンポジウムをめぐる調査に対し、北電は「意見表明を要請した事実はない」と回答している。

 道庁で記者会見した同委員会によると、文書は「プルサーマル計画を確実に進めるためにも、数多くの方にご参加いただき推進意見を提出していただければと思っております」と明記。「今回が地元4町村で開催される最後のシンポジウムになる」として、協力を要請していた。21の部署に送信されたといい、日程やプログラムなども記載されていた。

 北電は08年4月に道と地元4町村に、プルサーマル計画実施に向けた事前協議を申し入れていた。道によると、08年10月のシンポは岩内町で開かれ、約380人が参加。質疑では計画をめぐり「エネルギー資源が確保できるのは重要で賛成」「人の手には負えないエネルギー。納得できない」などの声が会場から上がった。

 シンポの結果などを受け、高橋はるみ道知事は09年3月、計画受け入れを表明。北電は12年度中のプルサーマル実施に向けて準備を進めている。

 北電では1999年にも、泊3号機の増設をめぐって道が主催した会合で、社員に対し賛成意見を表明したり、手紙やメールで賛意を道に伝えるよう指示する「やらせ」が発覚していた。】

 嘆かわしいことに、テレビでは、ここまで悪質な原子力村の原発推進策も、『福島原発の大津波は想定外』が東電の大ウソだったことも、島田 紳助氏(一応敬称付)の引退騒動よりもずっと重要度が低いらしく、ほとんど伝えない。

 どれほど原発のウソや欺瞞が表沙汰になっても、彼ら原子力村は、その政治力、経済力を背景とした鉄壁の支配体制でビクともせず、今また、管総理なき後の民主党に、原発温存のための傀儡政権を造ろうとしている。

 原子力村所属の政治家や官僚は、原発を拙速に無くす弊害を言い訳に、中長期では脱原発依存が必要と、さも原発を無くすようなポーズを取りながら、その実は、世間の関心が原発から離れる時を待って、原発を復権させることを密か(大っぴらかも)に企んでいる。

 強力な感染力?を持つ、原発大好き菌は、原子力村本家?の経産省の官僚や自民党議員は勿論、民主党首脳のほとんどが感染していて、国民の意思とは関係なく、政界の趨勢は原発擁護に傾いてしまっている。