自宅ゲーム会61 前半 ネイションズ:ダイスゲーム 他 | とりあえず日々ボードゲーム

とりあえず日々ボードゲーム

日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

平成29年3月25日

 

 本日は午前中に入っていた用事を終え午後からちい、しょうと3人でのゲーム会です。3月中旬はメンバーが多忙だったのですがようやく落ち着き、本日から約1週間は順調に行けば何度かゲーム会が開けそうな予定です。まあ、最近の傾向としてこういう時に限って家族やメンバーが体調を崩すのでとりあえず健康には気をつけたいところですね。

 それはそれとして、まずは手軽そうなカードゲームから開始しています。

 

 

☆リサイクル

○概要

作者:GilDrey

対象年齢:6歳以上

対象人数:2-6人

標準時間:20分程度

 

 廃棄物をコンテナに詰め込んでリサイクルすることを目的としたゲームですが、ゲーム自体はコンテナを廃棄物で競る感じでゲームが進みます。競りにベットしたカードが競りに負けた場合失点になるというのが特徴のゲームですね。

 

①コンテナカードの山札から1枚をめくり、場に配置します。

②コンテナカードと同色の廃棄物カードを使用し、スタートプレイヤーから順に競り値(支払う枚数)を宣言するか、パスをします。競り値を宣言する場合、既に他のプレイヤーが宣言している値より多くの競り値を宣言する必要があります。

③宣言された競り値に、他プレイヤー全員がパスをした場合、宣言したプレイヤーがコンテナカードを受け取り、ベットした廃棄物カードを捨て札にします。

④競りに負けたプレイヤーは、既にベットしている廃棄物カードを手元に残します。

⑤コンテナカードの山札にはリサイクルマークの書かれたカードが混ざっています。このカードを引いたときに、全プレイヤーの手札を補充します。これ以外の機会に手札は補充されません。

⑥コンテナカードがなくなったらゲーム終了です。取得したコンテナカードの得点から、手元に及び手札に残っている廃棄物カードを減点し、最も得点の高いプレイヤーの勝利です。

 

○プレイ経過

 こんな感じでゲーム開始です。

 序盤から中盤にかけては手札の補充がなかなかなく、比較的少ないベットでの取り合いとなります。序盤は管理人が優勢にゲームを進めますが、中盤から徐々にちいが盛り返してきます。この間、しょうは色が合わないのかなかなか競りに絡んでることが出来ず、絡んでも失点を受けるという状況です。

 

 中盤が過ぎる辺りから手札の補充が複数枚でたため、各プレイヤーの手札がかなりの枚数に上ってきます。その一方で残りのリサイクルカードは少なく、(手札に残しても減点なので)値付けは徐々にヒートアップしてきます。

 

 終盤、管理人としょうの勝敗を分けた争いです。ここで、管理人は一気に7点の減点を受けほぼ勝者争いから脱落します。

 

 最終的に、入手したリサイクルカードはそこそこでしたが減点札が多く管理人はマイナス。全体的にコンスタントに稼いだちいが1位。中盤以降追い上げたしょうが2位という結果でした。

 

○評価

 コンテナカードに対し順に値をベットしていくと、非常に分かりやすいルールの競りゲームですが、競りに負けたプレイヤーはベットしたカードが減点、手札の補充タイミングがランダムというのが特徴ですね。競りに負けたら出したカードが戻ってこない上減点となるため、普通の競りゲーに比べて負けたときの被害が非常に大きいです。その一方で、大きくベットして勝ったとしても、手札の補充がないとそれ以降の競りではかなり不利な立場となるので、どの競りにどれだけのカードをつぎ込むかという判断が非常に悩ましくなっています。

 面白いのが競りの最中に一旦パスをしても再度ベットが可能というルールで、このルールと減点のルールがいい具合にかみあって、減点を狙い手札があってもあえてパスをすることで他のプレイヤーにベットをさせたりというブラフの要素にもなっています。とはいえ、他のプレイヤーがベットするかもと思ってとりあえずパスをしたら、全員パスして流れたとかでがっかりすることもありますね。

 気になる点としては補充のタイミングがランダムということと、その結果と手札も減点というルールによる後半の総力戦っぷりでしょうか。というのも、手札の補充がランダムなため前半戦はいつ補充があるんだろうと悩みながらつぎ込むカードを判断し、かなりじりじりした良い悩ましさがあります。一方で、後半になり手札補充のカードが全て出てしまった後は、後はある手札のみで戦うのでその分の駆け引きが減ってしまいます。また、終了時の手札も減点というルールから、競りに負けても手札に残しても同じなので、残りのコンテナが数枚になった時にはとりあえず全部つぎ込んで、手札の枚数で勝つか負けるか今までの引き運という感じになってしまいます。

 ルールの分かりやすい競りゲーでありながら、特徴的なルールのおかげで1競り1競りが非常に悩ましくなっており面白いゲームだと思います。ただ一方で、その悩ましさを存分に味わえるのは中盤にかけて辺りまでで、後半になるにつれて徐々に引き運なんじゃないかと思われる印象が強くなってきます。面白さがコンテナカードとリサイクルカードのでるタイミングに依存しているような印象でもあり、この辺の調整がしっかりしていればより面白くなったのかなと思います。

 

 

☆ネイションズ:ダイスゲーム

○概要

作者:RustanHakansson

対象年齢:14歳以上

対象人数:1-4人

標準時間:20-40分程度

 

 文明の勃興から時代を経て、自分の国家を発展させることをテーマとしたゲームです。同名タイトル「ネイションズ(管理人未プレイ)」を同じ作者が、ダイスゲームとしてかなり軽量化したゲームです。

 

①ラウンド毎に、現在のラウンド(時代)の進歩タイルとイベントタイルを場に並べます。

②手番になると最初に手元のダイスを全て振り、出た目のまま所有してアクションを行います。

③アクションには「タイルの購入」「偉業の建築(購入した偉業タイルを資源の目及び資源チットで完成させる)」「未使用ダイスの振り直し(要振り直しチット)」があり、ダイス及びチットを使用します。

④各プレイヤー順番に1アクションを行い、アクションが出来なくなる、もしくはしないことを決めるとパスを行い以降このラウンドのアクションは行いません。

⑤全プレイヤーがパスをすると、書物の目及びチットで書物トラックを進めます。このトラックの順位により得点を得ます。

⑥イベントタイルに応じた食料の目及びチットを支払い得点を得ます。

⑦この時点で未使用の軍事力の目及びチットに応じて、次ラウンドの手番を決め、イベントタイルに応じた軍事力及びチットを支払い得点を得ます。これでラウンドが終了します。

⑧4ラウンドが終了すればゲーム終了となり、この時点で得ている得点に、各タイルに応じた得点を集計し最も得点の多いプレイヤーの勝利です。

 

○プレイ経過

 管理人はペルシャ(紫)、ちいはギリシャ(緑)、しょうがローマ(赤)を選んでゲーム開始です。まあ、どの国を選んでも条件は同じなんですけどねw

 右手前が管理人の個人ボード、左奥が得点トラック&書物トラック、その手前が進歩タイルボード、その手前にあるダイスは拡張ダイスです。ちなみに、拡張ダイスとはスタート時に持つ白いダイス(基本ダイスで、出目に特徴がなし)と比べ、各色毎に特色を持って特化したダイスです。プレイ中に、その色のダイスが書かれたタイルを購入すると入手することが出来ます。

 

 序盤は管理人の出目がよく順調に狙いのタイルを購入していきます。一方、1ラウンド目にに赤ダイス(軍事力に特化)を入手したしょうが、2ラウンド目以降ずっとスタートプレイヤーをキープし徐々に追い上げてきます。

 ちなみにちいの序盤は、書物で終始優勢を保ったくらいで見せ場はほぼなしといったところです。

 

 2ラウンド目が終わった辺りです。管理人は黄ダイス(資金や健康に特化)や青ダイス(書物や資源に特化)を入手しており、偉業も建築できています。

 この時点では概ね管理人としょうが並んで、ちいが少し遅れているといったところでした。

 

 しかしながら、3ラウンド目はダイス目が非常に悪く、1タイルに複数の特化ダイスが書かれているタイルを確保することが出来ず、ここで拡大にかなりのストップが掛かります。

 一方、その他の2人は順調にタイルの確保を行います。

 

 4ラウンド突入時です。得点では何とか追いすがっていますが、ダイスやチットでは明らかに劣っている状況です。ちなみに、4ラウンド目はダイスやチットの入手といったタイルはほぼなく、ほとんどが勝利点に絡むもの、特に多くの資源を必要とする偉業(その分得点が高い)が多くを占めます。

 

 そんな状況下ですが、3ラウンドに引き続き出目は振るわず。3ラウンドの時点で偉人(振り直しチット)を購入しておき多く振りなおせるようにしていましたが、振りなおしてもダメって・・・

 その一方で、ちいとしょうは高得点の偉業を購入し建設に成功しています。

 

 そんなこんなでゲーム終了となりましたが、トップは最終ラウンドに偉業と健康で稼いだしょう、2位はダイス&チットの差から偉業の達成が何とかだったちい。最終ラウンドに、高得点の偉業を建設できなかった管理人が3位といった結果でした。

 

○評価

 文明発展系のゲームながら、ダイスゲームとして軽量化するという目的どおり、かなり軽いゲームになっており、実際にプレイしてみると4ラウンドといのは思った以上にあっさりと終了します。文明発展というテーマのゲームを分かりやすいルールで、3人30分程度でプレイできるというプレイアビリティの高さはいいところかな。 

 面白いのは各技術に特化したダイスで、これらを増やしていくことで、自文明の発展をある程度コントロールできます。得点を手に入れる要素も色々とあるため、どの方向に育てていくかは悩ましいところですね。

 また、手番順が結構重要な印象で(手番が早いと、狙いのタイルをおさえられる確率が大きく上がる)軍事力を植民地の取得などに割り振るか、手番のコントロール&戦争に割り振るかは難しいところです。

 気になる点としては、テーマに対し実際プレイしているとあまり文明が発展しているという感じがなく、タイルも何(ダイスやチット)が手に入るのかということばかりに目が行き、どんな技術や偉業だったというのが印象に残らない点でしょうか。どのタイルも特殊効果的なものはなく、手に入るものが似通っているというのも原因だと思います。

 とりあえず、文明発展というテーマをダイスゲームにして手軽に楽しめるようにしたという目的は、手軽にという部分だけ見ると達成できていますし、ダイスを使った拡大再生産系のゲームとしては楽しめると思います。ただ、もう少し「縦穴式住居(実際はこんなタイルはありませんよw)を発明した!」とかいうようなフレーバーが楽しめるつくりになっていたらより良かったのかなと。ちなみに、フレーバーの弱さが気になるのは前日に「スルージエイジズ(ネイションズと似た雰囲気の、文明発展系長時間ゲー)」の取り説を読んでいたせいかもしれませんw

 ついでに、同様のゲームに「ロールスルージエイジズ(「自宅ゲーム会46 後半」を参照。こちらはスルージエイジズをダイスゲームにしたタイトル)」があり、都市が出来るごとにダイスが増えたり異なる技術を発見したりと、文明が発展している感はこちらの方がありますね。まあ、その分ペンが必要となる若干チープなコンポーネント、ソロプレイ感の強さなど、気になる点もあるので、どちらが好みかは人によると思います。管理人的には「ロールスルージエイジズ」の方が好みでしょうかね。

 

 

☆黒赤黄

○概要

作者:ギュンターブルクハルト

対象年齢:8歳以上

対象人数:2-6人

標準時間:20程度

 

 場から引いてきたカードをルールに沿って列に並べるゲームです。

 

①得点カードを人数分公開します。

②場にあるカードから1枚カードを引き、自分の列の最初のカードとします。

③ゲーム開始と同時に、場からカードをとり自分のカードの隣に並べていきますが、隣のカードと「色の数」「形の数」「マークの数」が一致していないものを列に配置してきます。

④いずれかのプレイヤーが7枚まで並べたらそこで終えます。

⑤並びが適切かどうかを確認し、並んでいる枚数の多いプレイヤーが、得点の高いカードを受け取ります。

⑥5ラウンドプレイして最も得点高いプレイヤーの勝利です。

 

○プレイ経過

 こんな感じで場にカードを準備します。

 

 

 経過が難しいので結果だけですが、ちいが序盤からかなり強く1位、管理人はコンスタントに稼いでおり2位、しょうが3位でした。ちなみにしょうの最終ラウンドは7枚並べた割に2枚目の時点でミスしており笑いを誘っていましたね。

 

○評価

 7枚揃えるのは早い者勝ちなので、ついついカードを並べたくなりますが、その一方で間違えたところ以降は並べたことにならないため、速さを求めるか丁寧さを求めるかという感じで悩ましいです。ただ、良くも悪くもパズルライクで、ルールブックを読んだ印象どおりのゲームでしたね。

 気になる点としては、引くカードごとに難易度に差があり、特に1個しかマークの書いていないカードは、非常に判断が容易でほぼ2枚が即座における(前が同様なカードじゃなければすぐ置ける上、次に引くカードも同様でなければすぐ置ける)と、かなり有利になっています。これだけ難易度に差があるとなると、引き運の影響が強くなってくるので、この内容なら個人的にはもう少し運の要素は抑えてほしかったところです。

 

 まだまだ、ゲーム会は続きますが長くなるので後半に続きます。

 

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