休日に渡辺竜王登場。。

本日は「建国記念日」

タイトル戦や特定の棋戦以外、基本的には

休日や祝日に公式対局を行わない将棋界ですが

本日は一局のみ、しかも注目のカードが行われます。

＜第８４期棋聖戦・本戦 /１回戦＞

渡辺明竜王－行方尚史八段

年明けから猛烈な過密日程を絶賛消化中の

渡辺明竜王が登場。

一昨日の土曜日に

羽生善治三冠 、菅井竜也五段 を連破し

見事、朝日杯初優勝 を飾ったばかりですが、休む間もなく

本日は棋聖戦の挑決トーナメント/１回戦に臨みます。

渡辺竜王の今期ここまでの成績は

４８戦３４勝１４敗（．７０８）。順位戦はＡ級で５勝３敗。

秋の王座戦から４タイトル戦連続出場中で

現在は、佐藤康光王将に挑戦する第６２期王将戦７番勝負 と

郷田真隆棋王に挑戦する第３８期棋王戦５番勝負 を

掛け持ちでこなす渡辺竜王。

移動もともなうタイトル戦の合間には

第７１期Ａ級順位戦 や、上記の朝日杯など強敵ばかりを相手に

大一番を戦い続け、昨日放送されたＮＨＫ杯 を含めると

本局が今年に入って実に１４戦目。。

「羽生世代」を中心に次から次へと対局をこなす

超過密日程に、さすがの渡辺竜王も疲労の色を隠せず

２月に入ると今期初の３連敗を喫し、体調が心配されました。

しかし、土曜日の朝日杯の2局は

いずれも渡辺竜王らしい「豪腕」唸る完勝となり、不安を一蹴。。

それどころか「三冠王」として春を迎えるため、再加速の気配。。

そんな渡辺竜王の本日の対戦相手は

今期の敢闘賞候補筆頭・行方尚史八段。

行方八段の今期ここまでの成績は

３７戦２９勝８敗（．７８４）。順位戦はＢ級１組で１０戦全勝。

今期は春先から連勝街道をばく進

順位戦は開幕９連勝で年明けすら待たずして

来期のＡ級昇格を決めた 行方八段。

まさに絶好調を絵に描いたような

今シーズンの行方八段ですが、しかし年が明けてからは

期待された羽生三冠戦 、豊島将之七段戦 に連敗。

ＮＨＫ杯でも郷田棋王の前に涙 を飲み

その勢いはゆるやかな減速感を漂わせてもいます。。

本日は同じ居飛車党の渡辺竜王との対戦。

来期のさらなる飛躍にむけて、ここは一発入れたいところ

腕がなります。。

注目の両者の対戦成績は

ここまで９戦して、行方八段が６勝３敗とリード。

本局はほぼ１年ぶりの顔合わせ

制するのはどちらとなりますでしょうか？