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9月。私が結婚相談所に入って4ヶ月。私はある男性にお見合いの申し込みをした。
年収2000万のお医者さま、Yさん。年齢38歳。
プロフィールには「医師」としか書いてないから、何科の医師なのかはわからない。
写真を見るとなかなかのイイ男。
でも、写真って信用できないから。と、この頃の私は達観していた。
Kさん の例もあるしね
Yさんからは幸いにもOKのお返事があった。
そして今日はお見合いの日。私は都内の結婚相談所「S」本社に出かけた。
ラウンジで待っていると、Yさんが現れた。
写真のイメージより少し細くて、ちょっと濃いめの顔で浅黒い肌をした長身のイイ男…。
「はじめまして。山中です」
私が立ち上がって挨拶をすると、彼は口の端に少しだけ笑みを浮かべ、言った。
「いきましょうか」
そのままスタスタと歩いていってしまうので、私は慌てて追いかけた
お茶を持ってきた、私の担当アドバイザー・佐野さんとすれ違う。
「えっ…山中さん、もう外に行かれます?」
「はい、また連絡します!」
佐野さんはお茶の乗ったお盆を持ったまま、私に向かってウィンクをした。
佐野さん…今度ばかりは良い報告ができるかしら??
Yさんは私に背中を見せたままスタスタと歩いて、カジュアルな雰囲気の喫茶店に入った。
あれっ、喫茶店か…
セレブな会員の多い『S』では、お茶するときにホテルのラウンジ等を利用する人が多い。
…もしかして、私のこと気に入らなかったのかな。
気に入らない人にはお金をかけたくないタイプ??
あれ? いまの思考回路はかなりネガティブだ。
じつは、ポジティブだけが取り柄の私なのに、婚活を開始したことで、ネガティブな気持ちになる頻度が以前より確実に増えているのだった。。
これはマズイ傾向である
喫茶店で、私たちは向かい合って座った。
店員さんに紅茶をオーダーし、彼と目を合わせた。
あら、正面から見るとますますイイ男…
私はにっこりと笑った
すると、眉をひそめ、嫌そうな顔をしながらYさんは言った。
「あのさ、君って…」
えっ、なになに? ワタシ、なにか粗相でも?
(゜д゜;)
「カネが目当てなんでしょ?」
…は?
聞き間違えたのかと思い、私は
「え、なんて、おっしゃいました?」
すると彼は
「カネが目当てなんでしょ」
ともう一度言った。
今度は聞き間違えてはいない。
私は茫然と、彼の顔を見つめた…
( ゚ ▽ ゚ ;)
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