年下の彼(5) | きららの婚活珍道中!~結婚相談所で夫をゲットした熱き仲人・山本結子のブログ~

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きらら こと 結婚相談所で夫をゲットした熱きアラフォー仲人・きららマリッジ代表・山本結子です。

『絶対結婚する!!』
固い決意で結婚相談所に入会するも、全然うまくいかなくて…。
このブログでは、そんな私の婚活物語を「珍道中」と題してお届けしております♪

土曜日。新宿。


タカヒロ君は待ち合わせ場所に10分ほど遅れて現れた。
最初に出会った日と同じだ。私はボンヤリと思った。




「どこで話す?」



彼は心なしか、顔色が悪い。
まず謝るのが普通だろうと思ったが、その気はないらしい。



私は無言で店に向って歩き出した。気まずい沈黙。






店に着くと



「何食べる?今日は俺がおごるから」


「いらない。飲み物だけでいい」



そう言ったのに、彼はものすごい量のメニューを注文した。
7~8人の胃袋を満杯にできそうな量だ。
テーブルが料理でいっぱいになる。


なんだこれ。…罪滅ぼしのつもりか?





私は運ばれてきた料理を一瞥すると、冷やかな視線を彼にぶつけてから言った。



「質問に答えて。正直にね」



飲み物を口に含むと、切り出した。



「なぜ昨日急にあんな電話をしてきたの?」


「俺が風呂に入っている間に、彼女が携帯を見た。きららさんのメールを見つけて…それで、バレた」


「彼女とはいつから付き合ってるの?」


「半年くらい…かな。コンパで知り合って」


「昨日の電話、彼女に聞かせてたでしょ」


「えっ…うん。彼女が、いまここで電話しろ。その会話を聞かせろって言うから。
でも、もともと彼女とは別れるつもりだったんだ。だけど言い出せなくて。

そしたらきららさんと知り合って」


「そう。でも、他にもいるでしょ」


「えっ?」


「他にもいるでしょ。付き合ってる子」



彼の目が一瞬泳いだ。ビンゴだ。





「ホッケーの試合に、日替わりで違う女を連れて行ってるんだってね」



彼が絶句する。



「あるスジから聞いたの」


きららさんの情報網をなめるんじゃないわよ。







ホッケーの試合は週に1回ペースで行われている。


私は彼と付き合い始めた日に、一度だけ観戦した。

彼に「また応援しに行きたい」と言うと「あれ以来、仕事が忙しすぎて参加できないんだ」と断られた。


実際のところ、私と付き合った1ヶ月前から現在まで4回の試合に、彼は全て参加していたという。しかも毎回女連れ。(ミユキさんの彼の友達・談)







「日替わりでっていうことは、少なくともあと2~3人いるのね?」


「違うよ。あと1人…」



いいかけて、彼はハッとした表情になった。



「白状したね。あと1人。
ってことは昨日の彼女と、私と、もう1人。計3人だね」



彼は観念したように、うなずいた。



「あっ…でも、もう1人連れて行ったことはある。」



あとでバレるのを恐れたのか、余計なことまで白状し始める。



「その子とは付き合ってないけど」


「…ふん。4人ね。それぞれについて説明してもらいましょうか」







なんか、刑事ドラマばりの展開になってきた。

気分はそう悪くない。もうとっくにヤケクソになっているから。



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読んでくださってありがとうございました。

「婚活珍道中」  続々更新中です♪


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