厚顔無恥も行き過ぎるとただ醜い
ヤフージャパンのニュースページに記事を配信している「THE PAGE」という会社、政治家だけではなく企業の会見などもすべて文字起こししてくれるのでその内容をトリミングなしで知るのに便利だったのだが、同じように考える人が多かったためだろう、「これは商売になる」と踏んで、プレスリリースのようなところ以外のやりとりを有料配信にするようになった。
やれやれ。
始めから文字になっている資料と違い、記者会見のやりとりを文字起こしするのはなかなか面倒くさいこととはいえ、なんだか「足元を見られた」感がしてならない。
産経はまだ政治家の会見では文字起こしをやってくれているが、本来ならばすべての新聞がそういうことをやるべきで、それでこそ「民主主義の維持に必要で軽減税率が必要で」といえるものなのだが。
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ガソリン代支出、不適切と謝罪＝山尾政調会長、辞任は否定
民進党の山尾志桜里政調会長は6日夜、衆院議員会館で記者会見し、自身が代表を務める政党支部で2012年分の政治資金収支報告書などに、多額の不自然なガソリン代支出があったと明らかにした。
山尾氏は当時在籍した公設秘書が不適切に請求していた疑いがあると説明。監督責任を認めて謝罪し、収支報告書を訂正する意向を示した。
進退に関しては「国会議員、政調会長として国民の期待に応えられるよう、精いっぱい頑張りたい」と述べ、議員辞職や役職辞任を否定した。
山尾氏によると12年のガソリン代支出は約429万円で、11年の約247万円、13年の約142万円と比べ突出していた。同じ日に多数のレシートが提出されているなど不自然な点があり、大半が特定の秘書の在籍期間と一致したという。
山尾氏は「私自身が何か事実を知りながら、それを隠してうそをついたことはない」と強調。不正が疑われる元秘書に対し、法的措置を取ることも検討する考えを示した。
時事通信 4月6日(水)21時8分
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(2016/04/03の記事、ブーメラン投げは得意だが、キャッチは下手だな) で取り上げた、政治資金の不正が指摘された山尾民進党政調会長が、ようやく釈明会見を開いたのだが……いやはや、これほどひどい開き直りと逃げまくりの会見は、ここしばらく見たことがない。
時事通信はガソリン代の突出を特に記事にしているが、この問題は「それが使われたというもの」ならば何の問題もない話。山尾氏は「プリペイドカードなど買っていない」ということでその使用を否定しているから問題になっているのだ。
夕刊フジによると、この「ガソリン代」は、
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■山尾政調会長の政党支部ガソリンプリカ入金履歴（２０１２年）
１月４日 ２万円
１月４日 ２万円
１月９日 ２万円
１月９日 ２万円
１月１０日 ２万円
１月１３日 ２万円
１月１４日 ２万円
１月１６日 ２万円
１月１６日 ２万円
１月２１日 ２万円
１月２８日 ２万円
１月２８日 ２万円
２月２日 ２万円
２月２日 ２万円
２月３日 ２万円
２月４日 ２万円
２月４日 ２万円
２月４日 ２万円
２月４日 ２万円
２月１９日 ２万円
２月２５日 ２万円
２月２５日 ２万円
２月２５日 ２万円
２月２６日 ２万円
２月２６日 ２万円
２月２６日 ２万円
２月２６日 ２万円
２月２９日 ２万円
２月２９日 ２万円
１２月１日 ２万円
１２月３日 ２万円
１２月５日 ２万円
１２月５日 ２万円
１２月５日 ２万円
１２月７日 ２万円
１２月１４日 ２万円
１２月１４日 ２万円
１２月１８日 ２万円
計２１０万円
※入金１０５回（Ａ店９５回、Ｂ店６回、Ｃ店３回、Ｄ店１回）
夕刊フジ 4月2日(土)16時56分配信 「民進・山尾政調会長、不可解すぎる入金履歴 『事実確認』歯切れ悪く…」より
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という形になっているという。(三月から十一月はどうなっているのだろう？)
山尾氏は「秘書がスタンドに捨てられているレシートを拾って不正請求した」といっているが、そんな言い訳を彼女の古巣である検事局の人間が聞いたら、皆が皆お茶を吹きだすのではないだろうか？
この、「妙に数字のそろった請求」という話には、聞きおぼえがある。民進党と名前を変える前の民主党の元国家公安委員長、中井洽氏が、事務所の光熱費の使用を問われて、「万単位の、端数のない領収書」を出した事例だ。(2007/03/18の記事、「時間はデータを裏切らない(笑)」 参照)
あの時中井氏は「これは永田町の常識なんだ」とつぶやいたというが、このガソリン代の話も、プリペイドカードは実際のガソリン使用量を表すものではないという特性を悪用とした、政治資金の「付け替え」ではないのか？
山尾氏の政治資金の話は、インパクトのあったガソリン代が特にクローズアップされているが、他にも、寄付金額の不自然さや、「さくら館」という建物を使った「さくら塾」という活動の話もあり、
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そして次に「さくら塾」の活動ということで、ご指摘を受けたのですが、さくら塾について週刊誌報道では私、山尾が運営している団体であるというようなご指摘がございましたが、そのようなことはありません。さくら塾は私を支持してくださる方が自主的に組織をしている団体で、さくら塾の運営は独自の運営委員会が行っていて、会計は全て会員から会費でまかなっていると承知しています。さくら塾の会費、そして支出を経理する帳簿や通帳も独自に管理されていると承知しています。またご指摘のありましたバス旅行もさくら塾が独自に企画、運営されたものと承知しています。私自身も旅行代金、5,000円を払って参加をしております。民主党愛知県第7区総支部や「桜友会」が政治団体の活動として行ったものではありませんので、政治団体の収支に記載すべきものとは考えていません。
なお、このさくら塾において行われている懇親会もその運営や会計、全てさくら塾が行っていると承知しております。私も参加をするときは、私が参加費を払って参加をしております。民主党愛知県第7区総支部や桜友会の活動として収支を報告すべきものとは考えておりません。
THE PAGE 4月7日(木)13時31分配信 「民進・山尾志桜里政調会長の定例会見（全文1）プリペイド購入した事実ない」より
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彼女はこれを「ボランティアでやってもらっている」かのようにいって「自分とは関係ない活動だ」としているが、はたから見ればこれは立派な「有権者接待」。これが通るのならば小渕氏の「観劇ツアー」も、「私も参加する時には会費を払っていた」と言われれば問題なしということになってしまう。
しかもこれは「自分の政治活動ではない」から「政治資金収支報告に載せる必要はない」とまでいっているのだから、呆れた話である。
この手の「私を応援している人がやってくれているものですから」という話は、自民党の議員が「政治とカネ」で問題視された時にもよく出てくるもので、その時民進党(当時は民主党)の人間は、いったいなんと言っただろうか？
ガソリン代の「秘書がー」についても、山尾氏は例えば甘利氏がURとの交渉で便宜供与を図ったという週刊誌の話が出た時に、「秘書がやったという言い訳は通らない！ 議員を辞めろ！」といっていたではないか。
それが自分の時には「秘書がやったことだから、自分は職務に励む」で済むと考えるのは、いったいどういうことだろう。
さすがは、自分の不祥事で秘書が起訴されても「私が政治家でなければ秘書もこんなことはしなかっただろう。責任を感じるからもっと総理の職務に邁進したい」と言った鳩山氏(2010/04/01の記事、「エイプリルフール以外の日も嘘ばかり」 参照)を担いだ政党の末裔である。
呆れた話だ。
こんな会見に、
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「山尾氏は疑問に答えた」＝民進代表
民進党の岡田克也代表は8日の記者会見で、同党の山尾志桜里政調会長が自身の政治資金をめぐる問題を説明したことについて、「さまざまな疑問にきちんと答えていた。（追加説明の必要は）現時点で特にないのではないか」と述べた。
時事通信 4月8日(金)19時3分
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こんな評価を与えてしまう岡田民進党代表もまた、同じ穴のムジナ。
岡田氏は、
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URや建設会社を捜索＝甘利氏の金銭授受問題―東京地検
甘利明前経済再生担当相の金銭授受問題で、東京地検特捜部は8日、都市再生機構（UR）の千葉業務部（千葉県印西市）と、甘利氏側に現金を提供したとされる千葉県の建設会社などを家宅捜索した。
この問題では市民団体などが地検に告発状を提出しており、特捜部はあっせん利得処罰法違反に当たるかどうかなどを慎重に調べるとみられる。
(後略)
時事通信 4月8日(金)21時37分
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こんなことがあったということでまた、
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「甘利氏は説明を」＝民共党首が要求
民進党の岡田克也代表は9日、甘利明前経済再生担当相の金銭授受問題をめぐり東京地検特捜部が関係先の強制捜査に入ったことに関し、「甘利氏は説明責任を果たしていないので、しっかり説明してもらいたい。政治不信がこれ以上深まることのないようにしないといけない」と述べ、国会の場で自ら疑惑を晴らすよう求めた。
京都府長岡京市で記者団の質問に答えた。
(後略)
時事通信 4月9日(土)17時22分
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こんなことを言っているが、「おまえがいえた立場か」と突っ込んでいる人もかなりいることだろう。
この山尾氏の件では報道番組で一番視聴率の高いとされるNHKニュース７が「まったく報道しない」を貫いている(その一方で、甘利氏の件は土曜日のニュースの冒頭で５分かけて「便宜供与があった」前提の構成で伝えていた)から、岡田氏もこんな厚顔無恥なぶら下がり発言をしているのだろうが、そういう情報操作がいつまでも通用すると思っているのならば、まったく日本人もなめられたものである。
ところで、この山尾氏が「鮮烈デビュー」するきっかけになった「保育園落ちた日本死ね！」ブログで、「実は書いたのは山尾氏本人かその周辺ではないか」という噂がネットに出回っている。
「誰が書いたかなど問題ではないし、内容に疑問を挟むことなど許されない」といった民進党ならば、この話にも同じ対応を取らなければならない……のだが、それができるようならば、山尾氏のような会見などしないだろうな。
本日の奇祭(何番目だ？)。
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「天下の奇祭」路上にゴロ寝 愛知の「うなごうじ祭」
(写真、朝日新聞デジタルより。酔っぱらって道路に寝転がる男衆＝豊川市牛久保町)
愛知県豊川市牛久保町の牛久保八幡社周辺で９日、若葉祭が始まった。「うなごうじ祭」の別名を持つ天下の奇祭で、行列の最後部にいる「やんよう神」と呼ばれる男衆が路上に寝転がり、笑いを誘った。
領主から酒を振る舞われて酔っぱらった領民たちが、歌いながら帰る途中に寝転がってしまった様子を表している。寝転がる姿が、地元で「ウナゴージ」と呼ばれるウジ虫に似ているため、こう称されるようになったという。
１０日の本祭では、江戸時代に造られた山車が約５０年ぶりに引き回される。
朝日新聞デジタル 4月10日(日)3時56分
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「領主から酒を振る舞われて酔っぱらった領民たちが、歌いながら帰る途中に寝転がってしまった」を祭りのメインにしてしまう我が国は、本当におおらかな宗教観を持っているのだなぁ。
ところで、拙ブログでは報道される「奇祭」をちょくちょく取り上げているのだが、九州と東海地方からの話題が多いような気がする。
ポータルサイトで配信される新聞社に地域別の偏りがあるというのもあるのかもしれないが、この奇祭の分布などを調べてみたら、なかなか面白い「文化的な背景」が分かるのではないだろうか？
やれやれ。
始めから文字になっている資料と違い、記者会見のやりとりを文字起こしするのはなかなか面倒くさいこととはいえ、なんだか「足元を見られた」感がしてならない。
産経はまだ政治家の会見では文字起こしをやってくれているが、本来ならばすべての新聞がそういうことをやるべきで、それでこそ「民主主義の維持に必要で軽減税率が必要で」といえるものなのだが。
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ガソリン代支出、不適切と謝罪＝山尾政調会長、辞任は否定
民進党の山尾志桜里政調会長は6日夜、衆院議員会館で記者会見し、自身が代表を務める政党支部で2012年分の政治資金収支報告書などに、多額の不自然なガソリン代支出があったと明らかにした。
山尾氏は当時在籍した公設秘書が不適切に請求していた疑いがあると説明。監督責任を認めて謝罪し、収支報告書を訂正する意向を示した。
進退に関しては「国会議員、政調会長として国民の期待に応えられるよう、精いっぱい頑張りたい」と述べ、議員辞職や役職辞任を否定した。
山尾氏によると12年のガソリン代支出は約429万円で、11年の約247万円、13年の約142万円と比べ突出していた。同じ日に多数のレシートが提出されているなど不自然な点があり、大半が特定の秘書の在籍期間と一致したという。
山尾氏は「私自身が何か事実を知りながら、それを隠してうそをついたことはない」と強調。不正が疑われる元秘書に対し、法的措置を取ることも検討する考えを示した。
時事通信 4月6日(水)21時8分
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(2016/04/03の記事、ブーメラン投げは得意だが、キャッチは下手だな) で取り上げた、政治資金の不正が指摘された山尾民進党政調会長が、ようやく釈明会見を開いたのだが……いやはや、これほどひどい開き直りと逃げまくりの会見は、ここしばらく見たことがない。
時事通信はガソリン代の突出を特に記事にしているが、この問題は「それが使われたというもの」ならば何の問題もない話。山尾氏は「プリペイドカードなど買っていない」ということでその使用を否定しているから問題になっているのだ。
夕刊フジによると、この「ガソリン代」は、
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■山尾政調会長の政党支部ガソリンプリカ入金履歴（２０１２年）
１月４日 ２万円
１月４日 ２万円
１月９日 ２万円
１月９日 ２万円
１月１０日 ２万円
１月１３日 ２万円
１月１４日 ２万円
１月１６日 ２万円
１月１６日 ２万円
１月２１日 ２万円
１月２８日 ２万円
１月２８日 ２万円
２月２日 ２万円
２月２日 ２万円
２月３日 ２万円
２月４日 ２万円
２月４日 ２万円
２月４日 ２万円
２月４日 ２万円
２月１９日 ２万円
２月２５日 ２万円
２月２５日 ２万円
２月２５日 ２万円
２月２６日 ２万円
２月２６日 ２万円
２月２６日 ２万円
２月２６日 ２万円
２月２９日 ２万円
２月２９日 ２万円
１２月１日 ２万円
１２月３日 ２万円
１２月５日 ２万円
１２月５日 ２万円
１２月５日 ２万円
１２月７日 ２万円
１２月１４日 ２万円
１２月１４日 ２万円
１２月１８日 ２万円
計２１０万円
※入金１０５回（Ａ店９５回、Ｂ店６回、Ｃ店３回、Ｄ店１回）
夕刊フジ 4月2日(土)16時56分配信 「民進・山尾政調会長、不可解すぎる入金履歴 『事実確認』歯切れ悪く…」より
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という形になっているという。(三月から十一月はどうなっているのだろう？)
山尾氏は「秘書がスタンドに捨てられているレシートを拾って不正請求した」といっているが、そんな言い訳を彼女の古巣である検事局の人間が聞いたら、皆が皆お茶を吹きだすのではないだろうか？
この、「妙に数字のそろった請求」という話には、聞きおぼえがある。民進党と名前を変える前の民主党の元国家公安委員長、中井洽氏が、事務所の光熱費の使用を問われて、「万単位の、端数のない領収書」を出した事例だ。(2007/03/18の記事、「時間はデータを裏切らない(笑)」 参照)
あの時中井氏は「これは永田町の常識なんだ」とつぶやいたというが、このガソリン代の話も、プリペイドカードは実際のガソリン使用量を表すものではないという特性を悪用とした、政治資金の「付け替え」ではないのか？
山尾氏の政治資金の話は、インパクトのあったガソリン代が特にクローズアップされているが、他にも、寄付金額の不自然さや、「さくら館」という建物を使った「さくら塾」という活動の話もあり、
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そして次に「さくら塾」の活動ということで、ご指摘を受けたのですが、さくら塾について週刊誌報道では私、山尾が運営している団体であるというようなご指摘がございましたが、そのようなことはありません。さくら塾は私を支持してくださる方が自主的に組織をしている団体で、さくら塾の運営は独自の運営委員会が行っていて、会計は全て会員から会費でまかなっていると承知しています。さくら塾の会費、そして支出を経理する帳簿や通帳も独自に管理されていると承知しています。またご指摘のありましたバス旅行もさくら塾が独自に企画、運営されたものと承知しています。私自身も旅行代金、5,000円を払って参加をしております。民主党愛知県第7区総支部や「桜友会」が政治団体の活動として行ったものではありませんので、政治団体の収支に記載すべきものとは考えていません。
なお、このさくら塾において行われている懇親会もその運営や会計、全てさくら塾が行っていると承知しております。私も参加をするときは、私が参加費を払って参加をしております。民主党愛知県第7区総支部や桜友会の活動として収支を報告すべきものとは考えておりません。
THE PAGE 4月7日(木)13時31分配信 「民進・山尾志桜里政調会長の定例会見（全文1）プリペイド購入した事実ない」より
＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋
彼女はこれを「ボランティアでやってもらっている」かのようにいって「自分とは関係ない活動だ」としているが、はたから見ればこれは立派な「有権者接待」。これが通るのならば小渕氏の「観劇ツアー」も、「私も参加する時には会費を払っていた」と言われれば問題なしということになってしまう。
しかもこれは「自分の政治活動ではない」から「政治資金収支報告に載せる必要はない」とまでいっているのだから、呆れた話である。
この手の「私を応援している人がやってくれているものですから」という話は、自民党の議員が「政治とカネ」で問題視された時にもよく出てくるもので、その時民進党(当時は民主党)の人間は、いったいなんと言っただろうか？
ガソリン代の「秘書がー」についても、山尾氏は例えば甘利氏がURとの交渉で便宜供与を図ったという週刊誌の話が出た時に、「秘書がやったという言い訳は通らない！ 議員を辞めろ！」といっていたではないか。
それが自分の時には「秘書がやったことだから、自分は職務に励む」で済むと考えるのは、いったいどういうことだろう。
さすがは、自分の不祥事で秘書が起訴されても「私が政治家でなければ秘書もこんなことはしなかっただろう。責任を感じるからもっと総理の職務に邁進したい」と言った鳩山氏(2010/04/01の記事、「エイプリルフール以外の日も嘘ばかり」 参照)を担いだ政党の末裔である。
呆れた話だ。
こんな会見に、
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「山尾氏は疑問に答えた」＝民進代表
民進党の岡田克也代表は8日の記者会見で、同党の山尾志桜里政調会長が自身の政治資金をめぐる問題を説明したことについて、「さまざまな疑問にきちんと答えていた。（追加説明の必要は）現時点で特にないのではないか」と述べた。
時事通信 4月8日(金)19時3分
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こんな評価を与えてしまう岡田民進党代表もまた、同じ穴のムジナ。
岡田氏は、
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URや建設会社を捜索＝甘利氏の金銭授受問題―東京地検
甘利明前経済再生担当相の金銭授受問題で、東京地検特捜部は8日、都市再生機構（UR）の千葉業務部（千葉県印西市）と、甘利氏側に現金を提供したとされる千葉県の建設会社などを家宅捜索した。
この問題では市民団体などが地検に告発状を提出しており、特捜部はあっせん利得処罰法違反に当たるかどうかなどを慎重に調べるとみられる。
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時事通信 4月8日(金)21時37分
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こんなことがあったということでまた、
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「甘利氏は説明を」＝民共党首が要求
民進党の岡田克也代表は9日、甘利明前経済再生担当相の金銭授受問題をめぐり東京地検特捜部が関係先の強制捜査に入ったことに関し、「甘利氏は説明責任を果たしていないので、しっかり説明してもらいたい。政治不信がこれ以上深まることのないようにしないといけない」と述べ、国会の場で自ら疑惑を晴らすよう求めた。
京都府長岡京市で記者団の質問に答えた。
(後略)
時事通信 4月9日(土)17時22分
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こんなことを言っているが、「おまえがいえた立場か」と突っ込んでいる人もかなりいることだろう。
この山尾氏の件では報道番組で一番視聴率の高いとされるNHKニュース７が「まったく報道しない」を貫いている(その一方で、甘利氏の件は土曜日のニュースの冒頭で５分かけて「便宜供与があった」前提の構成で伝えていた)から、岡田氏もこんな厚顔無恥なぶら下がり発言をしているのだろうが、そういう情報操作がいつまでも通用すると思っているのならば、まったく日本人もなめられたものである。
ところで、この山尾氏が「鮮烈デビュー」するきっかけになった「保育園落ちた日本死ね！」ブログで、「実は書いたのは山尾氏本人かその周辺ではないか」という噂がネットに出回っている。
「誰が書いたかなど問題ではないし、内容に疑問を挟むことなど許されない」といった民進党ならば、この話にも同じ対応を取らなければならない……のだが、それができるようならば、山尾氏のような会見などしないだろうな。
本日の奇祭(何番目だ？)。
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「天下の奇祭」路上にゴロ寝 愛知の「うなごうじ祭」
(写真、朝日新聞デジタルより。酔っぱらって道路に寝転がる男衆＝豊川市牛久保町)
愛知県豊川市牛久保町の牛久保八幡社周辺で９日、若葉祭が始まった。「うなごうじ祭」の別名を持つ天下の奇祭で、行列の最後部にいる「やんよう神」と呼ばれる男衆が路上に寝転がり、笑いを誘った。
領主から酒を振る舞われて酔っぱらった領民たちが、歌いながら帰る途中に寝転がってしまった様子を表している。寝転がる姿が、地元で「ウナゴージ」と呼ばれるウジ虫に似ているため、こう称されるようになったという。
１０日の本祭では、江戸時代に造られた山車が約５０年ぶりに引き回される。
朝日新聞デジタル 4月10日(日)3時56分
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「領主から酒を振る舞われて酔っぱらった領民たちが、歌いながら帰る途中に寝転がってしまった」を祭りのメインにしてしまう我が国は、本当におおらかな宗教観を持っているのだなぁ。
ところで、拙ブログでは報道される「奇祭」をちょくちょく取り上げているのだが、九州と東海地方からの話題が多いような気がする。
ポータルサイトで配信される新聞社に地域別の偏りがあるというのもあるのかもしれないが、この奇祭の分布などを調べてみたら、なかなか面白い「文化的な背景」が分かるのではないだろうか？