また「報道しない自由」かな?(怒) | 偕楽園血圧日記

また「報道しない自由」かな?(怒)

 北関東は相変わらずの快晴続きだというのに、日本海側では大雪が続いている。

+++++++++++++++++++
 玉川温泉の雪崩で4人被害…3人発見・意識不明

 1日午後6時20分頃、秋田県仙北市田沢湖玉川渋黒沢の玉川温泉にある温泉旅館「玉川温泉」で、「雪崩が起き、入浴客4人が巻き込まれた可能性がある」と119番があった。
 県総合防災課に入った情報によると、男女3人が雪の中から発見され、いずれも意識不明の重体。
 大曲仙北広域消防本部によると、雪崩は、同旅館の岩盤浴エリアで発生した。旅館従業員が宿泊帳で確認したところ、宿泊客の男性2人、女性2人と連絡が取れないという。
 同旅館によると、連絡がとれないのは、仙北市の男性、東京都中野区の女性、横浜市泉区の男女の計4人で、いずれも年齢は不明。
 岩盤浴エリアは、旅館から徒歩約15分で、服を着たまま寝転がるなどして「温熱浴」ができる。冬場も客が横になれるようにテント3張りがあるが、従業員が確認したところ、3張りとも雪に埋まっていたという。
 読売新聞 2月1日(水)19時14分

+++++++++++++++++++

 玉川温泉では雪崩が起こって亡くなった人まで出ているが、「あの辺は地熱が高いのであまり雪は積もらない」という湯治場の人の話もあるというので、その降雪量は尋常ではないのだろう。
 亡くなられた人のご冥福を祈りたい。

 それにしても、この玉川温泉の事故を伝える報道では「強酸性の湯で知られる玉川温泉」ばかりが言われているが、この岩盤浴場は湯に入るわけではなく、年間20ミリシーベルトに達する放射線を浴びることで癌治療になると信じる人が集まる場所だということをきちんと言うべきだろうに。
 何か「言えない事情」でもあるのかな?(冷笑)


 さて、報道といえば、

+++++++++++++++++++
 選挙に不当介入か 沖縄防衛局が親族調査 市長選のメール暴露

 共産党の赤嶺政賢氏は31日午前の衆院予算委員会で、沖縄防衛局が2月12日投開票の沖縄県宜野湾市長選に向け、同市に職員の親族がいるか調査するよう指示していたと政府側を追及した。
 赤嶺氏が提示した沖縄防衛局内のメールとされる資料によると、人事係が今月4日、「各部庶務担当者」あてに宜野湾市に住む職員や選挙権がある親族のリストの提出を要請。18日のメールで、23、24両日に真部朗沖縄防衛局長による「講話」を実施するとして、「必ず聴講するよう、別添『聴講者リスト』の職員に通知願います」と庶務担当者に再び要請した。
 沖縄防衛局長の講話の中身は不明だが、赤嶺氏は「国家権力による選挙の自由への不当な介入ではないか」と追及。野田佳彦首相は「まず事実関係を確認させてもらいたい」とし、田中直紀防衛相は「沖縄防衛局としてそういう事実はあってはいけない。事実関係を明確にしたい」と述べた。
 産経新聞 1月31日(火)13時15分


 防衛省が沖縄防衛局長の講話要旨を公表、「是非投票所に」と要請

 防衛省は2日午前、衆院予算委員会理事会で米軍普天間飛行場がある沖縄県宜野湾市長選に絡み、沖縄防衛局が職員らの有権者リストを作成し、真部朗局長が「講話」をしていた問題の調査状況を報告した。
 防衛省は真部氏や講話を聞いた職員への聞き取りを基に作成した講話要旨を提出した。それによると、真部氏は市長選に出馬を表明した2人が普天間飛行場の「『県外移設』を主張」していると紹介。その上で「普天間飛行場を抱える自治体の直近の民意が示される場として重要な選挙」と位置づけ、「是非投票所に足を運ぶようにしていただきたい」と述べた。有権者である親族への投票呼び掛けも求めた。
 一方、「私は、職員に、『特定の候補者に投票しなさい』と言える立場ではありません」と言及。政治的中立性の確保や自衛隊法違反と思われないように留意することも求めていた。
 産経新聞 2月2日(木)10時14分


 <沖縄防衛局長>リスト作成 地元「どこまで愚弄するのか」

 2月12日投開票の沖縄県宜野湾市長選を巡り、沖縄防衛局が職員や親族に有権者がいるかどうかのリストを作成するなど、組織ぐるみで市長選への介入行為を行っていた疑いが浮上した。米軍普天間飛行場移設を巡る前局長の不適切発言、昨年末の環境アセス評価書の未明提出に続く、なりふり構わない防衛局の姿勢に、5日の告示を目前にした市民から憤りの声が上がった。
 市の中心部に位置し、面積で4分の1をも占める米軍普天間飛行場。隣接する新城区自治会の与那覇政勇会長(63)は「県内移設を進めたければ正々堂々とやればいいのに、防衛局はまたも姑息(こそく)な手段を取った。どこまで沖縄を愚弄(ぐろう)すればいいのか」と憤慨した。
 沖縄防衛局が普天間移設の環境アセス評価書を未明の闇に紛れて提出し、県民の強い反発を受けたのはわずか1カ月前のこと。普天間爆音訴訟団の仲村渠(なかんだかり)永昭(えいしょう)事務局次長(56)は「防衛局はどこまで汚いことを続けるのか。何が何でも普天間飛行場の辺野古移設を進めたいという焦りの表れだろう」とあきれ顔で話した。
 一方、市長選への出馬を予定している両陣営いずれからも「選挙妨害だ」と怒りの声が上がった。伊波洋一・元市長を支援する新垣清涼県議は「公務員による選挙違反であり、姑息だ」と吐き捨てるように言った。佐喜真淳県議を推薦する自民党県連の池間淳幹事長も「なぜやったのか理解できず許せない」と憤慨。「普天間の県外移設を求める陣営の姿勢は変わらない」と強調した。
 普天間の名護市辺野古への移設に反対する玉城義和・沖縄県議会副議長(同市選出)は「今回、たまたま表面化しただけだ」。移設受け入れの是非を問う97年の名護市民投票の際、レンタカーを示す「わ」ナンバーの車が市内にあふれた。公選法の対象でない市民投票で、大っぴらに集票活動を展開した那覇防衛施設局(当時)の厚顔ぶりを思い出すと言い、「評価書の未明の強行搬入に続く暴挙だ」と憤った。【佐藤敬一、福永方人、井本義親】
 毎日新聞 1月31日(火)21時22分

+++++++++++++++++++

 沖縄で政府の人間がこんなことをしていたということで、また騒ぎが起こっているのだが、これを一歩引いた目で見てみるとなかなか面白いだろう。
 なにしろ、今の日本が抱えている「左巻きという宿痾」をよく教えてくれるテキストになっているのだから。

 公務員が選挙で動くというのは、何も今回が特別なケースではない。
 先の大阪ダブル選挙で市の職員組合が平松候補の応援をし、当選した橋下氏から、「選挙運動に加担した市職員は一線を越えてしまった。辞めてもらう」といわれたのは記憶に新しいところだろう。
 また、
(2010/03/03の記事、尻尾を見せた!) (2010/03/23の記事、「民主は時計も左回転」) で取り上げたように、北海道教職員組合が民主党の候補の応援をし、金の面倒まで見たあげくにその人物が辞職になった事件もあった。
 いや、小林氏の場合は辞任に追い込めたからまだいい。
(2010/08/05の記事、自由に動き回る妖怪の群れ) で取り上げた山梨県教組の「投票依頼メール」「地位を利用した圧力」の方はうやむやのままにされ、そこで選挙を通った人間は、今政権与党の幹事長にまでなっているのである。

 だが、この山教祖の選挙違反を追いかけ、伝えてくれるのは産経新聞ばかり。
 ところが今回の沖縄防衛局のことでは、上記の毎日新聞のように「地元の怒りの声」を出してくるところまである(冷笑)。
 今まで普通に公務員が民主党や「反自民」の選挙応援をやっていた時には知らんぷりをしていたメディアが、「沖縄! 基地!」となると途端に元気になって「公務員の選挙介入許すまじ!」とはしゃぎ出し、「公務員の選挙活動」で支えられている政権を叩きだす。
「権力を握るためなら法律などなんのその」でやってきた左巻き政党と、「反国家で思考停止した」左巻き団体+マスコミが内ゲバをやっているのだから世話はない。


 今日になって、

++++++++++++++++++++
 宜野湾市長選 市職労側も選挙運動 特定候補への協力呼びかけ

 沖縄県の宜野湾市長選(5日告示、12日投開票)をめぐり、沖縄防衛局が投票権がある職員と親族のリストを作成、真部朗局長が職員を集めて講話した問題が浮上しているが、一方で宜野湾市職員労働組合(川上一徳・執行委員長)が、組合員に対して文書で特定の立候補予定者の選挙運動に協力するよう呼びかけていたことが分かった。(那覇支局長 宮本雅史)
 同市長選には現在、県議の佐喜真淳氏(47)=自民、公明推薦=と、元市長の伊波洋一氏(60)=社民、共産、社大推薦=が立候補を表明している。
 同市職労は今年1月25日付で川上執行委員長名で、組合員宛てに「政治闘争(宜野湾市長選挙)の取り組みについて」とする文書を配布。1月17日の臨時大会で、伊波氏を組織内候補者として推薦決定したと伝え、「下記の行動に取り組みますので、組合員のみなさんのご理解ご協力を賜りますようお願い申し上げます」と選挙協力を呼びかけている。
 文書は「行動提起」については、(1)イハ洋一さんの勝利を目指し、支持者獲得1人20人以上を取り組む(2)イハ洋一さんの勝利を目指し、組合員1人あたり週2行動に取り組む(3)県内各単組をはじめ、他の労働組合へイハ洋一さんの支持・支援の輪を広げる取り組みを展開する(4)労組政策推進会議に参画し市長選挙の勝利を目指す-と記述。
 さらに、チラシや支持者カードの配布時に尋ねられると思われる質問に対する想定問答も配布。「なぜ、市長を辞めて知事選に出た伊波洋一さんがまた市長選に出るの?」との問いには「これまで行ってきた市民サービスの継続と拡大・充実、また、『普天間基地の早期閉鎖・返還』と『県内移設反対』という、宜野湾市民の『ゆるがない意思』を今後も貫くためです」と答えるよう指示。
 さらに具体的に「相手候補は『県内移設反対』を明らかにしていない」「『オスプレイ(垂直離着陸輸送機MV22)の配備反対』も明らかにしていない」「県外(本土)移設については受け入れを表明している自治体はなく、政府にも残念ですがその方針はない。在沖海兵隊の国外移転を訴えるほうが現実的で早期返還が可能であり、事実、米国内でもそのような意見が強まっている」と付記している。
 また、「政策の狙い」については、「相手候補は、政策実施のための財源を『不明確な』国の防衛費(補助)に頼っている。政策が実現できるかどうか非常に疑問」と答えるようアドバイスしている。
 こうした市職労の選挙活動に、市民の間からは「防衛局問題同様検証すべきで、バランスを欠く」との声が上がっている。同市職労は産経新聞の取材に「取材には答えない」とした。
 産経新聞 2月2日(木)7時55分

+++++++++++++++++++

「実は『市職員労組』側はもっと踏み込んだ特定候補への投票依頼をしていた」という話も出てきている。

 が、NHKニュース7でも触れられなかったあたり、こちらの方は上の「山教組問題」と同じく「左巻きカーテン」の向こうに隠そうとする意志が強く働いているようで、取り上げているのはやはり産経新聞ぐらいしかない。

 マスコミの「不」報道が守っているのは何か、バッシング報道に惑わされずにしっかり見ておくようにしたい。
 以前民主党議員の献金問題がどんどん尻すぼみで消されていることをして「おかげで自民党などの金問題までが尻すぼみになり、『政治と金』に対する問題意識がグダグダになっている」と書いたことがあるが、このままでは今回の「宜野湾市長選介入」も同じように矮小化され、防衛局長の更迭で「一件落着」。左巻きが「沖縄の声!」と騒ぎたてたあげくに伊波氏優勢ということにされるのだろう。
 そして「反国家の公務員の活動」はこれからも続いて行くことになる。

 この事件を「防衛局汚い!」「野田はアメリカのポチ!」という単純な感情のはけ口にしてはいけない。
 年金記録の不備で安倍内閣が叩かれ、「年金選挙」となった参院選で自民党が大きく議席を減らしたところから今の政治の混乱は始まっているのだが、その選挙で民主党の比例代表トップ当選をしたのは、その記録のデータ化でさぼっていた社会保険庁の職員なども属する自治労の幹部であった人間なのだ。


 本日のみずら。

+++++++++++++++++++
 立体的に結ったような髪形の埴輪…かぶり物かも

偕楽園血圧日記-モヒカンみずら
(写真、読売新聞より。島田1号墳から出土し復元された特殊な髪形が表現された埴輪(31日午前、松江市の島根県庁で)=枡田直也氏撮影)

 島根県教委は31日、松江市東出雲町の古墳時代中期の円墳から出土した男性の人物埴輪を復元したところ、前頭部からうなじにかけて盛り上がっていたと発表した。
 例のない形で、特殊な髪形だったとみられる。
「島田1号墳」(5世紀後半)から出土した破片から復元。盛り上がりは幅7・5センチ、厚さ2ミリで、立体的に髪を結ったように見えるという。両耳のそばで髪を束ねた「美豆良(みずら)」と呼ばれる男性の髪形も表現されている。
 盛り上がり部分は頭を飾るかぶり物の可能性もあるが、県教委は「いずれにせよ出雲独自のスタイルだったのだろう」とする。
 埴輪は2月4日から同県安来市の和鋼博物館で公開する。
 読売新聞 1月31日(火)11時42分

+++++++++++++++++++

 モヒカンのように頭頂部を残して側部を剃り、耳の周りのところだけ残してみずらに結ったようにも見えなくはないが……みずらの部分は頭部全体と同じ高さになっているから違うっぽいな。みずらは頭頂部から左右に分けるヘアスタイルなので、ここだけ「浪人月代」のように伸ばしておくのも難しいし。
 だから「かぶり物か」という見方も出るのだろうが、ならば風土記などでそういうものも書かれるだろうしなぁ。

 それにしても、このみずらの時代からずっと日本人は男女問わず髪を伸ばしていたというのに、今は「男のくせに髪が長いなんて」といわれるのだから、文化が破壊される速度というのは恐ろしいものがある。