マッド・アングル隊! 発信! | 偕楽園血圧日記

マッド・アングル隊! 発信!

 今日も涼しいなぁ。


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 新聞協会会長に秋山氏=「世論引っ張っていく」

 社団法人日本新聞協会は20日、会員総会を開き、会長に秋山耿太郎朝日新聞社社長を選任した。副会長には、喜多恒雄日本経済新聞社社長、村田正敏北海道新聞社社長、山本治朗中国新聞社社主・会長をそれぞれ選んだ。
 記者会見した秋山会長は「東日本大震災や社会保障の問題など、日本は大きな危機に直面している。世論に誤りがないように引っ張っていくのが新聞の役割だし責任でもある」とあいさつした。
 また、若者の新聞離れが進む中、学校教育に新聞を取り入れる動きがあることを「業界にとって千載一遇のチャンスだ」と指摘。子どもの頃から新聞に親しんでもらうことが、購読者を増やすためにも有効だとの考えを示した。
 時事通信 7月20日(水)17時22分

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 はい、原子炉再稼動説明会で九州電力が子会社にメール送付依頼をした時に「世論誘導しようとはなんたる傲慢!」と言っていた人たち、新聞協会に対しても同じことを言いましようね。確か「ジャーナリスト」を言う人たちもその中にいたはずですが、まさか「自分たちの仲間はいいんだ」とは言いますまい。それこそ「傲慢」のそしりを受けるべき考えですから(冷笑)。


 新聞など、今では勘違いして「オピニオンリーダー」面をしているが、しょせんはブンヤ。その役割は世間で起こっていることを不足なく知らせること
 今まではまったくその役目を放棄して、国会で起こっていることにすら「報道しない自由」を行使していたわけだが……、

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 <菅首相>資金管理団体が拉致容疑者親族の関係団体に献金

 菅直人首相の資金管理団体「草志会」(東京都武蔵野市)が相模原市の政治団体に07~09年の3年間に6250万円を献金していた問題を21日、参院予算委で山谷えり子氏(自民)が取り上げた。山谷氏は、北朝鮮による日本人拉致容疑者の親族が、この団体の関係する地域政党から今春の東京都三鷹市議選に立候補(落選)していたと指摘。菅首相は「団体が(拉致事件と)関係あることを知らなかった。そうしたことがあるのであれば、政治的関係は控えたい」と述べた。
 予算委には拉致被害者家族連絡会の増元照明事務局長が参考人として出席し、横田めぐみさんの母早紀江さんが「何を信じていいか分からない」と発言したと紹介。菅首相は「拉致被害者の帰国が実現していないことは申し訳なく思う。団体が(拉致事件と)もし関係があるとすると、連携活動をしていたことについて大変申し訳なく思う」と述べた。
 毎日新聞 7月21日(木)22時1分


 首相、献金問題で陳謝 拉致事件と関係「知らなかった」

 菅直人首相は21日の参院予算委員会で、自らの資金管理団体「草志会」が北朝鮮の日本人拉致事件容疑者の親族に関連する政治団体に献金していたとの自民党議員の指摘に「団体が(拉致事件と)関係あることを知らなかった。連携といった活動をしていたことに大変申し訳なく思う」と陳謝した。自民党の山谷えり子氏の質問に答えた。
 首相は、草志会が2007~09年にかけて、神奈川県内の政治団体に計6250万円を献金していたことを認めた。この政治団体から、拉致容疑者の親族が所属していた政治団体の関連団体に献金があった。
 また、山谷氏は、3月の震災直前に発覚した首相の資金管理団体への在日韓国人系金融機関元理事の献金問題を追及。首相は「献金は弁護士の方から返金しており、法律にそって(政治資金)収支報告をする」と述べた。
 asahi.com 2011年7月21日22時21分


 拉致絡みの献金で陳謝=「付き合い控える」-菅首相

 菅直人首相は21日の参院予算委員会で、自らの資金管理団体「草志会」が北朝鮮による日本人拉致事件容疑者に関連する政治団体に献金していた問題に関し、「団体が(拉致事件と)関係あることを知らなかった。(政治団体と)連携活動をしていたことについて大変申し訳なく思う」と陳謝した。同時に「そうしたことがあるのであれば、政治的な付き合いは控えたい」と語った。自民党の山谷えり子氏への答弁。
 参考人として出席した拉致被害者家族会の増元照明事務局長は、横田めぐみさんの母早紀江さんが「何を信じていいのか分からない」と嘆いたことを紹介。拉致事件解決に首相がリーダーシップを発揮するよう訴えた。
 首相は7日の同委員会で、拉致事件の容疑者の親族が所属する政治団体に関連する神奈川県内の政治団体に対し、「草志会」が2007~09年に合計6250万円を献金していたことを認め、「当時、党役職者としての職務を果たすため、ローカルパーティーとの連携・支援のため寄付した」と説明していた。
 時事通信 7月21日(木)15時55分


 不適切献金問題で菅首相、一転「申し訳ない」 拉致家族の抗議受け

 菅直人首相の資金管理団体が、日本人拉致事件容疑者の長男(28)が所属する政治団体「市民の党」から派生した政治団体に計6250万円を政治献金していた問題で、菅首相は21日の参院予算委員会で、拉致被害者家族への謝罪に応じない姿勢を一転させ、「もしそういうこと(拉致実行犯と近い関係)があったとすれば、大変申し訳ない」と述べた。自民党の山谷えり子議員への答弁。
 参考人として出席した増元るみ子さん=拉致当時(24)=の弟で、拉致被害者家族会事務局長の増元照明さん(55)は「分からなかった、知らなかったとおっしゃるが、(北朝鮮工作員の)辛光洙(シン・グァンス容疑者の釈放嘆願書署名)のときと一緒だ」と菅首相を指弾。また、横田めぐみさん=同(13)=の母、早紀江さん(75)が今回の献金問題について「政府を信じてよいのか。吐き気がするほど具合が悪くなった」と述べたことなどを紹介した。
 菅首相は「団体が(拉致実行犯と)関係があることを知らなかった。そうしたことがあるのであれば、政治的なつきあいは控えたい」と、今後は一定の距離を置くことを表明した。19日の衆院予算委で菅首相は、「私のあずかり知らぬこと」「この問題で謝るということにはならない」などと答え、謝罪を拒否していた。
 市民の党には、昭和55年に石岡亨さん=拉致当時(22)=と松木薫さん=同(26)=を欧州から北朝鮮に拉致したとして、結婚目的誘拐容疑で国際手配されている森順子(よりこ)容疑者(58)と、よど号ハイジャック犯の故田宮高麿元リーダーの間に生まれた長男が所属。長男は今年4月の東京都三鷹市議選に市民の党から立候補したが、落選している。
 産経新聞 7月21日(木)17時43分

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 とうとう朝日と毎日も「菅総理の左翼団体献金」を取り上げた。

 おめでとう! 紙の新聞ではどういう扱いになっているかは分からない(このネットでの配信時間や記事の量から、一面トップどころか三面あたりのベタ記事にされているのではないかという気もする)が、とりあえず新聞を見ている人はこれで「こんなことがある」ということを知ることができるようにはなったわけだ。(その代わり今回は読売新聞が配信記事の中にこの話はないが)
 あとはテレビか。
 昨日のNHKニュース7でも国会の審議は番組公判の「その他のニュースをフラッシュで」の中に入れられた上、原子炉輸出に対する菅総理の「ブレブレ発言」だけしか取り上げられなかったが、「公共放送」を名乗る局の一番視聴率の高い報道番組がこんなことをやっているのだから、まだまだ日本のジャーナリズムの再生は遠い。

 で、この答弁だが、引用の新聞記事(特に朝日)を見ていると、山谷議員の追及に菅総理が素直に「申し訳ない」と言ったような印象を受けるが、実際には、
http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php (参議院テレビ) の7月21日、予算委員会のところに並んでいるアイコンから「発言者別」を選んで出てくる一覧から2回目の「山谷えりこ(自由民主党)」の動画を見てもらえば分かるように、質問開始から延々30分、菅総理は「私は拉致犯人の関係者なんか知らなかった」と逃げるばかり(2011/07/20の記事、そのまま帰ってくるな!) で指摘した「たとえ知らなくとも、今知ったことで後悔の念を示すこともしない」まま、のらりくらりとかわしているのである。
 家族会代表の増本氏が「このことでどれだけ拉致被害関係者が裏切られた思いを抱いているか」と述べてもまだ逃げようとしたのが、「そうしたことがあるのであれば、政治的な付き合いは控えたい」であり、さらに山谷氏から「(そんな団体に大金を寄付したことで)拉致被害者家族に対する謝罪は今日もないんですね」と言われて渋々口にした言葉が、「もしそういうこと(拉致実行犯と近い関係)があったとすれば、大変申し訳ない」なのだ。(参議院テレビで31分00秒あたりから。総理がこれを言っている時、後ろに映っている「シン・ガンス釈放署名仲間」の江田法相が険しい顔で首をかしげているあたりは意味深である)
 参議院テレビはジャバスクリプトでコントロールされているのでその答弁を直接URL指定できないので面倒臭いが、ぜひ
http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php 参議院テレビ を開いて、7月21日の予算委員会から「発言者別」アイコンで山谷えりこ氏の二回目の発言動画を選んで見てもらいたい。増本氏の訴えに対して菅総理がどういう態度をとっているか。これを見ても、菅総理を支持する理由として「他よりよさそう」とか「人柄がいい」とか言っていられるようならば、その人の価値観はおよそ日本人一般とは違っているということになるだろう。


 昨日の参議院予算委員会は、午前中にも、

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 <参院予算委>首相献金問題で紛糾 一時は審議中断

偕楽園血圧日記-嘘つきのおかげで紛糾する国会
(参院予算委で自民・山谷えり子氏による自らへの献金問題に関する質問への答弁を巡り質疑が止まり、理事が委員長席に集まり協議する中、自席から与党理事に反論する菅直人首相(奥)=国会内で2011年7月21日午前9時42分、藤井太郎氏撮影)

 参院予算委員会は21日午前、菅直人首相と閣僚が出席し、東日本大震災の復旧対策を盛り込んだ11年度第2次補正予算案の総括質疑を行った。菅首相の資金管理団体「草志会」(東京都武蔵野市)が政治資金規正法で禁じられている外国人から計104万円の献金を受けていた問題をめぐる質疑で紛糾し、約30分間審議が中断した。
 自民党の山谷えり子氏は、首相側が献金を返金した際の領収書を同委に提出するよう要求。首相は「(与党の)筆頭理事に週明けのできるだけ早い時期に、どう対応するか報告する」と述べ、22日に予定される2次補正の同委での採決前には報告しない姿勢を示した。これに自民党側が反発して審議が中断。同委の理事が協議した結果、首相側に21日夕方までの報告を求めることで一致し、審議を再開した。
 一方、政府が新成長戦略の柱として進めている原発の海外輸出について菅首相は「今回の事故を受け、もう一度きちんと議論しなければならない段階に来ている」と述べ、再検討が必要との認識を示した。【西田進一郎、佐藤丈一】
 毎日新聞 7月21日(木)12時48分

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 こんな形で紛糾している。
(2011/07/08の記事、友達の友達は北朝鮮) で引用した「在日韓国人からの献金を返したというが、きちんとした手続きを踏まずに高速のパーキングエリアでこっそり受け渡しをしたという話もある。ちゃんと返金したというなら領収書をもらっているはずなので、それを見せてもらいたい」というものを、菅総理がまた言を左右して逃げ回ったおかげである。

 こんなことが起きても、上記NHKニュース7は取り上げなかったほどなのだから何とも恐れ入るが、それはさておき、これも
http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php 参議院テレビ の山谷えりこ氏の第1回目の質疑のだいたい8分あたりで予算委員長が言っているように、あらかじめ「出しておくように」と議会から通達があったものである。
 それを、記事にもあるように「次からちゃんとしよう、と思っている」とか「総務省の方に出しておこうという気持ちなんだが、それでいいんじゃないのか?」と総理が言うのだ。野党時代は「政治と金だ! 領収書は1円から公開だ!」といっていた政党の現代表が、である。
 これでは誰もが「やましいところがあるのだな」としか思いようがない


「あるある選挙」の前にはマスコミや野党が勝手に決めた「解散日」に従わないからといって麻生総理(当時)が「ブレブレ発言」と叩かれ、連日のように「漢字を読み間違えた」だの「ホテルのバーに通っていた」だのとやられたが、今菅総理が抱えている献金・寄付問題はそんなものとは比べ物にならない「国の安全保障と政治」の話だというのに、テレビは取り上げない
 新聞も、上で書いたようにようやく毎日・朝日も取り上げて主要4紙に記事として出たが、まだまだ知らない国民も多い。

 上で「菅総理の左翼団体献金」と書いたが、今回配信された記事は拉致絡みのことばかりが取り上げられて、この「市民の党」「めざす会」が左翼過激派(横浜では所属市議が日の丸引き下ろし事件を起こして議会除名まで受けているのだ!)の流れを汲むことに対する言及はない。
 同じような団体をいまだに「市民団体」と書く新聞らしい行動であるが、これを「世論に誤りがないよう引っ張っていく」という気持ちで行っているのならば、日本のマスメディアが考える「正しい方向」というのはいったいどういう方向なのだろうか?


 おまけ。

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 ツイッター批判集中で釈明=「仕分けはスポーツ振興のため」―蓮舫氏

「ぜひ当時の議事録を参照してほしい」。蓮舫首相補佐官は21日の記者会見で、サッカー女子ワールドカップ(W杯)での日本代表(なでしこジャパン)の優勝を自身の簡易ブログ「ツイッター」で褒めたところ、批判が相次いだことについて、こう釈明した。
 蓮舫氏は18日朝、「なでしこジャパン、優勝!! すごいです」とツイッターに投稿。これに対し「2位じゃ駄目なのかとなでしこに言えるか」「自らの報酬を仕分けしてほしい」などと批判的な書き込みが相次いだ。蓮舫氏は行政刷新担当相当時、事業仕分けに絡み「世界一を目指す理由は何か。2位では駄目なのか」と発言。スポーツ振興予算などの縮減を求めたことが批判の背景にあるとみられる。
 蓮舫氏は会見で「振興予算を天下り団体が『中抜き』するよりも、チームにしっかり払う方が手厚い振興になるというのが仕分けの議論だった」と説明、批判は誤解に基づくとの認識を示した。ツイッターについては「可能性のあるメディアで私には大切なものだ」と語った。
 時事通信 7月21日(木)22時4分

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 仕分けをやっている時にも書いたことだが、「振興予算を天下り団体が『中抜き』するよりも、チームにしっかり払う方が手厚い振興になる」というのならば、正すべきはそのシステム。それを討議して実行するのはそれを行っている官庁の中で、わざわざ公開の場に引きずり出してきて、「アマ・クダリ」の呪文を唱え、すべての金の流れを断ち切る宣言をする必要などない。
 実のところそういうシステムの議論がほとんどないまま「子ども手当」や「高校無償化」といったばらまきの財源確保を目的に「数千万の予算を使って」パフォーマンスをやっていたのが蓮舫氏であり、さらに「2位じゃだめなんですか?」という研究者のモチベーションたる前身の気持ちを無視する発言までしたから、「何をいまさら」と言われているのではないか。

 ここは素直に「やっぱり2位でいいという気持ちで当たっていてはだめなんですね」と頭を下げていればすむ話なのに、どうして民主党の人間というのは素直に「言いすぎました」と謝れないのかなぁ。
 まあ、そういうところにつけ込んで攻撃することばかりやってきた人間たちのパーティーだから、過剰に名ほどの自己防衛に走るのだろう。
 だが、それは人からの信頼をなくす方向にしか作用しないということもそろそろ勉強すべきだろうな。


 本日のラストフライト。

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 最後のシャトル「アトランティス」が帰還、30年の歴史に幕

偕楽園血圧日記-「アトランティス」帰還
(写真、ロイターより。13日間にわたるミッションを終えてフロリダ州のケネディ宇宙センターに帰還したアトランティス。NASA提供)

[ケープカナベラル(米フロリダ州) 21日 ロイター] 米航空宇宙局(NASA)のスペースシャトル「アトランティス」が21日午前5時57分(日本時間午後6時57分)、13日間にわたるミッションを終えてフロリダ州のケネディ宇宙センターに帰還した。
 米国が30年にわたって続けてきたシャトル計画は、今回の飛行を最後にその歴史に幕を閉じた。
 4人の宇宙飛行士が搭乗したアトランティスは、国際宇宙ステーション(ISS)に1年分の食料や機器など補給物資を運搬。ミッションは当初12日間の予定だったが、帰還が1日延期された。
 通算135回目の飛行を通じて、宇宙空間での居住や作業についての研究で多くの成果を得たシャトル計画だったが、2度の爆発・分解事故で乗組員計14人が死亡。安全性が大きな問題となったほか、当初の計画より多くの費用がかさみ、引退を余儀なくされた。
 シャトルの後継機については、民間各社が現在開発を進めているが、まだ決まっていない。
 ロイター 7月21日(木)19時10分

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 とうとうスペースシャトル引退。色々なことがあったが、やはり2度の事故で有能な人手を失ったことと、それに伴う宇宙開発スケジュールの遅れというのは、人類にとって大きな損失だった。

 スペースシャトルの後継は、
(2011/05/07の記事、さすがは「市民活動家」だ) で取り上げた「ヴァージンギャラクティックSS2」のようなものになるのだろうか。
 いずれにしても、次世代の有人機は船体が事故で損傷しても乗員の命が守られるよう、コックピット周りだけでも耐熱・耐圧構造にしておくことも必要だな。