内藤VS大毅・薬師寺VS辰吉・ファイトマネー

前世界ボクシング協会（ＷＢＡ）ミニマム級暫定王者高山勝成（グリーンツダ）のファイトマネー未払い問題がようやく決着。

未払い金を支払い＝高山のファイトマネーで（時事通信）

これはよかったと思ったのもつかの間、またまた新たな話題が・・・。

【ＢＯＸ】内藤、大毅との戦闘前に宮田会長と“銭闘”だ(サンスポ）

話題の主が、亀田大毅選手との話題の一戦を控えるWBC世界フライ級王者・内藤大助選手だけにこれは以外。

最近のスポーツ紙の見出しは、大げさな表現が多く、事実関係が?マークの場合も多いと思うが、この記事はインタビュー形式になっており、チャンピオンが直接語っている。

月１０５００円の月謝も払い、１０万円の合宿費用は自分持ち。

「ファイトマネーが１０００～２０００万円じゃ、モチベーションが上がらない」

微妙なコミニュケーションのズレだとは思いますが、あまり公になっても、ですね。(~~)

両者のファイトマネーの総額が、国内の世界戦では薬師寺－辰吉戦に次ぐ、歴代２位の３億円に達するビッグファイトになると言われる、内藤VS大毅戦。

９４年１２月に行なわれたWBC世界バンタム級王座統一戦・薬師寺－辰吉戦は、入札で正規チャンピオン薬師寺選手側が興行権を落札した。

その落札額は、３億４２００万円。

これは辰吉選手の人気によるものであり、松田会長もそれは認めている。

当時、報道されているファイトマネーに関する説明記事を引っ張り出してみる。

辰吉選手は既に超が付くほどの人気者で、大阪帝拳ジムは日本TV系列。既にV２を果たしていた薬師寺選手の名古屋の松田ジムはCBC。TBS系列である。

奇しくも今度の試合もTBSが放映する。内藤選手は、これまで主にダイヤモンド・グローブ（フジTV）に出場していた。

入札は１２月４日の試合を前に９月１日メキシコ市のWBC本部で、スライマン会長立会いのもと行なわれたが、大阪帝拳陣営２億３８００万円。飛び入り参加のドン・キングが３億２０００万円。２２００万円の差だった。

この世界戦におけるファイトマネー配分は、王座統一戦という事で取り分は半々。両者１億７１００万円ずつという事になる。

勝者・松田会長は、このように語っている。

｢辰吉には１億７１００万円払うとして、薬師寺にはとてもじゃないがそんな額は払えません。金額？　具体的には・・・｣

しかし、薬師寺選手には事前に相談し、チャンピオンも納得している。これは辰吉陣営も同じで、もし落札に成功しても規定通りのファイトマネーは支払えない事を伝えていた、とある。

｢３０００万円になるか、４０００万円になるか・・・｣

薬師寺選手の世界王座挑戦時のファイトマネーは手取り１千万円。松田ジムはうんとはずんでいる。破格であると思う。

試合後、薬師寺選手は言った。

｢ファイトマネーが話題になったけど、これが１万円でも関係ないよ｣

辰吉選手に勝利した事により、ファイトマネー以上にでっかいものを手に入れた薬師寺選手。

歴史に残る好試合でした。続けて研究してみます。　ー続　くー