初めてのプロ野球観戦をご検討されているなら | Stadiums and Arenas

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スポーツ観戦が趣味の筆者が、これまで訪れたスタジアム・アリーナの印象を綴るブログです。


プロ野球観戦をご検討されているなら
野球は日本においてプロスポーツとしての歴史がもっとも長く、その中で他のスポーツにはない伝統を育んで来た競技です。もしスタジアムに足を運ばれるのであれば、グラウンドの中のプレーだけでなく、スタンドを含めたスタジアム全体の雰囲気も楽しめるのではないかと思います。ファンの応援や、プロのスポーツチームによる洗練されたエンターテインメントの数々は、セミプロやノンプロの野球ではまず味わえません。更に言うのであれば、サッカーの場合は1週間に多くて3試合くらいしかできないのに対し、プロ野球の場合は1週間で5試合やっていて、自分の都合に合わせやすいというメリットがあります。また、プロサッカーチームの本拠地の中にはアクセスが不便な場所も少なからずありますが、プロ野球12球団のホームスタジアムはいずれも大きめの都市の中にあるので、野球場への交通の便がいいのもいいところです。ルールが複雑で、初めての人にはとっつきにくいところもある野球ですが、実はサッカーよりも気軽に観戦に行けるところがあるのです。

プロサッカーの試合と同様に、プロ野球でも座席ごとに値段が細かく分けられています。野球の場合、まずピッチャーがバッターに向けてボールを投げることでプレーが動き出すので、このアクションが一番よく見えるホームプレートの後ろにある座席が一番高額で、安くても一般料金で4000円は下らないとみておいた方がいいでしょう。逆に一番安い席は外野の後ろ側にある外野席で、ほとんどの場合はレフトスタンド側がビジターの応援席、ライトスタンド側がホームの応援席となっています(例外は、北海道日本ハムファイターズ東北楽天ゴールデンイーグルス埼玉西武ライオンズの本拠地での試合。これらの場合、レフトスタンドにホーム応援団、ライトスタンドにビジター応援団となります)。サッカーの場合と同じで、一番安いからと言って外野席を買うとずっと応援をしていなければなりませんし、試合が見易いわけではないので、初めて見に行くような人にはあまりお勧めしません。ほとんどの人が、ホームプレートと外野の中間地点と言える一塁側(ホームプレートから見て右手側)か三塁側(同左手側)の座席で観戦されると思います。三塁側で特に外野寄りの客席は外野ビジター応援席が近いこともあって、ビジターのファンも多く座っていることが多いです。

チケット料金は、プロ野球の場合は試合ごとに料金設定を変えているチームが多いです。より多くの集客が見込める週末・祝日の試合や、読売ジャイアンツ阪神タイガースなどの人気チームがビジターとして遠征してくるような試合では料金設定を高くし、逆にそれほどお客さんが見込めない平日夜の試合などは安くなっています。具体的なチケット代はチームごとに違いますが、料金設定の高い試合だと一塁側か三塁側の一番安い所でも3000円ほどは覚悟する必要がありますし、需要の高いカードは売り切れも早いと言うのが悩ましいところ。設定の低い試合だと、2200円から2500円くらいでしょうか。

もしお出かけをご検討されているのであれば、ご自身のスケジュールや予算、そして見たいカードを考えつつ予定を立てられるのが一番です。雨が降っても基本的に決行されるサッカーの試合とは違い、野球は雨天の場合、試合は後日延期になります。前売券を買ってしまった場合、雨天延期の時には払い戻しに応じてくれるので、サッカーよりも少しは気楽に前売券が買えるのではないでしょうか。最近はドーム型のスタジアムも増えており、この形状の会場であれば雨が降っても試合が見れますしね。

また、プロ野球の場合、本拠地での主催試合とは別に、本拠地から離れたところにいるファンのため、そしてそれらの地域でファンをさらに拡大するために、地方で試合を行うことがあります。全国各地にある大きめの地方球場で行われるこれらの巡業は、それらの会場周辺に住む人々からしてみればプロ野球を間近で見れる貴重なチャンスで、年に1回あるかないかのイベントです。雨が降ると試合自体がなくなってしまい、代替試合は主催チームの本拠地球場で行われるというところが残念なところですが……。

二軍戦の場合
プロ野球と言えば大抵は大規模なスタジアムで何万人ものお客さんを集めて行われる試合を想定されると思いますが、実はプロ野球チームというのは1チームで大体60人近くの選手と契約しています。当然、チームの全員がそのような華やかな舞台で戦えるわけではなく、チーム内の競争に勝ち抜いた選手達に限られます。それ以外の選手達は、二軍、もしくはファームと呼ばれるチームでアピールして一軍に上がるチャンスをうかがうわけですが、二軍同士の試合も観戦に行くことができます。高校や大学、社会人野球で花形だった選手達が観客数百人の試合で必死にアピールしている姿を見たり、一軍で活躍していた選手でもケガやちょっとしたきっかけで調子を落とせばすぐに落とされることを見ると、やはりプロ野球の世界はとにかく厳しい競争社会なのだなということを思い知らされます。二軍とはいえプロなだけあって、当然社会人や学生野球よりレベルは高いですので、野球の内容が面白いと感じられることがいいところです。

プロ野球の場合、各二軍チームは、一軍の者とは別の専用の本拠地球場を持っています。ホームゲームはこれらの本拠地球場でやるわけですが、入場料が1000円前後で一軍の試合よりはるかに安いのがいいところ(ただし前売はしない)。千葉ロッテマリーンズ埼玉西武ライオンズのように、入場料を取らないところもあります。まあ、その分球場は小さく簡易的なものですが、その分一軍本拠地よりもはるかに近い距離で選手を見れるというメリットもあります。贔屓の球団や選手ができれば、彼らを間近で見られることは至上の楽しみともいえるでしょう。ご興味があれば、足を運んでみてはいかがでしょうか。

一軍戦と同様、二軍戦でも地方巡業が行われることがあります。本拠地球団では入場料を取らないような球団であっても、地方巡業の時には入場料を取りますので、観戦をご検討されているのであればご注意ください。

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