キャットシティー(猫捕り師)(Macskafogó 1986 2007)ハンガリーのアニメ | 妄想印象派 自作のイラストや漫画、アニメ、音楽など

妄想印象派 自作のイラストや漫画、アニメ、音楽など

その他、海外アニメ紹介、無名クラシック音楽紹介など

猫捕り師(キャットシティー)

Macskafogó(1986)

猫捕り師2(キャットシティー2)

Macskafogó2(2007)


制作:パンノーニアフィルムスタジオ(Pannónia Filmstúdió)

演出(Rendező):テルノフスキー・ベーラ(Ternovszky Béla)

プロデューサー:クンズ・ロマーン(Kunz Román)

脚本(Forgatókönyvíró):ネップ・ヨージェフ(Nepp József)


【登場キャラクター】

ニック・グラボフスキ(Nick Grabowski)

声:シンコー・ラースロー(Sinkó László)

スタンリー(Stanley)

声:ルドルフ・ペーテル(Rudolf Péter)

フリッツ・トイフェル(Fritz Teufel)

声:ベネデク・ミクローシュ(Benedek Miklós)


ハンガリーアニメと言えば、これを抜かす訳にはいかない!!

でも、日本に上陸してはいない。

恐らくこれからも、日本には入ってこない?


詳細は、紹介記事を翻訳していないのでよく分からないが、まあ、

噛み砕いて言えば、よくある「猫 VS ネズミ」を壮大に描いたもの、

とでも言えるかも知れない。

登場キャラクターは、お世辞にも余り可愛くない。

女性キャラも可愛くない。


でも、内容は何処と無く「大人向けアニメ」っぽい雰囲気を感じる。

海外は、「アニメは子供のもの」という意識が強かったせいか、

フランスの「王と鳥」(Le Roi et l'Oiseau 1952 1980)や

「ファンタスティックプラネット」(La Planète sauvage 1973)

などの数少ない例外を除いて、概ね子供向けが多かったと思う。

そんな中「猫の捕縛者」は、対象年齢高め的な印象を受けた。


1986年公開の作品だが、技術的にはとても高く、

アメリカのアニメの様に手抜きの無いお金の掛かってそうな作り。

まだ共産主義体制をとっていたにも関わらずだ。

恐らく、共産主義国家の中では、ハンガリーが一番優れたアニメを

制作していたものと思われる。

同年は、日本では「宇宙船サジタリウス」や「メイプルタウン物語」などの

アニメがやっており、「バブルボブル」や「アルゴスの戦士」などの

神ゲームが登場するという、豊穣の年でもあった。


英語版Wikipediaでポスターを見たところ、和服の女性キャラが出てきて、

一体どういった話の流れで出てくるのか、凄い知りたくなった。

Cat City(Wikipedia,English)


英語版では「猫の町」(Cat City)という題名だが、

地元のタイトルはちょっと意味が違う。

「Macska」はハンガリー語で「猫」を意味するが、

fogó」は「歯」「ペンチ」「やっとこ」「噛み合わさったもの」などを意味する。

最初は意味がよく分からなかったのだが、後に「猟師」「捕縛人」(Catcher)

という意味で使われているらしいと分かった。

もし日本上陸となったら、恐らく「ファンタスティックプラネット」みたいに、

英語の題名の「キャットシティ」が使用される可能性が高い?


主人公のグラボフスキは、如何にもヒゲの剃り跡やゴツい感じの顔つきの

オッサンという風貌が、主人公に相応しくないという感じ。

「ザブングル」の主人公ではないけど、主人公に相応しくないキャラを、

敢えて狙ったのだろうか?

宿敵(?)のフリッツは、左手が金属になっている。

ロボットの手だろうか?

でも、DVDのパッケージデザインでは、逆に右手が機械の手になっていた。

千切れた耳の位置も逆なので、左右反転してしまっているのだろうか?


2007年には、第2弾が公開された。

戦車や戦闘機などのメカが、3Dになっていて、凄い迫力だった。

これは日本に紹介しないと勿体無いだろ~な感じ、と最初思ったが、

黒人的表現が規制を受けそう。


【追記:2008.11.13】

書こうと思っていて書き忘れていた事を書きます。

ハンガリーのアニメは、アメリカのアニメのように丁寧な作りですが、

大胆な演出やキャラクターの動きなどが日本のアニメのようです。

つまり、アニメ先進国であるアメリカのアニメと日本のアニメの

いいとこ取りをしている理想的な事をしているように、

私には見受けられました。


【題名修正:2013.6.23】


Cat City(Amazon,English)



「猫の捕縛者」公式HP(ハンガリー語)


猫捕り師2:予告編(2007)

http://www.youtube.com/watch?v=3TUPlol37AU




【関連記事】

緑の森のキャプテン(AZ ERDŐ KAPITÁNYA)1990

http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-10161475933.html

すずめのヴィリ(VILI, A VERÉB)1989

邦題「すずめになった少年 ウィリーの冒険」

http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-10161045392.html

次の方どうぞ!(KÉREM A KÖVETKEZŐT!)1974

http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-10160610300.html