○1970年様式(1990年代?)
1970年とか1971年頃に立てられた、一種独特のビルのデザイン。
あの独特のデザインが凄く気になっていた。
どういうデザインなのかというと、渋谷ビデオスタジオのデザインの事だ。
幼少の頃なので殆ど憶えていないけど、確か、70年代に新宿中央公園の側にあった
後楽園ボウルもそんなデザインだったと思う。
あの窓枠とか、玄関のデザインセンス。
あの当時としては、とてもイカすデザインだったのだろう。
でも、所詮は昔の限定された期間のみにイカしてただけのデザインで、
今ではある種の独特な「個性」を漂わせた「キワモノ」的な雰囲気を感じてしまう。
例えて言うならば、「70年代ファッション」とか「ドクタースランプに出てくるポット型の
建物の喫茶店」みたいな。
また、「ドンチャック」も思い出してしまう。
よく分からないが、「70年代の後楽園」というイメージも湧くのだが・・・。
・・・所が、「渋谷ビデオスタジオ」についてWikipediaを見てみた所、
元々はボーリング場だったとのこと。
なんだ、そうだったのか!!
なるほどと思った。
でも、残念な事に、取り壊されるらしい。
ビデオスタジオとしての運用は1976年開始なのだが、建物が建てられたのは1970年である。
○昭和30年代少年漫画系(1990年代?)
要するに、「懐かし系」の事を言っているのだが、それだと曖昧過ぎるので、
こう呼ぶ事にした。
1980年代の漫画も「懐かし系」と呼ばれるけど、それにはちょっと違和感を感じる。
1980年代は、「都会的清潔的お洒落センス」といったイメージなので、
「懐かし系」という言葉が似合わない気がする。
「懐かし系」というのは、セピア色なイメージなので。
1960年代とか、「三丁目の夕日」とか、どちらかというとそういったイメージを感じる。
当時は私は生まれていないけど。
今でも自分が「若者」だというイメージを持っているからかも知れない。
1980年代は、ロボットにしても服装のセンスにしても、
完成されていて「ダサい」という感じではない。
だから、懐かしいという感じがしない。
懐かしいというのは、何処か、今の基準からすれば「ダサい」「古臭い」という
イメージがある気がする。
例えば、1950~60年代頃のドラム缶型ロボットなんかはそうだろう。
「2001年宇宙の旅」や「スタートレック」などは、1960年代作であるにもかかわらず、
宇宙船やその内装、機械類、コスチュームなどに古臭さを感じない。
時代を先取りした様な雰囲気を感じる。
・・・話を元に戻そう。
私が「昭和30年代少年漫画系」と呼ぶ漫画家は、藤子不二雄、ムロタニツネ象、
山根あおおに、山根あかおに、益子かつみ、などなどだ。
「昭和30年」というのは、私が便宜的にそう名付けているだけなので、
厳密性はない。
所謂「ヲタ絵」が一般的な現在の漫画界。
正直、食傷気味になってます。
というか、私は元々「ヲタ絵」が余り好きではなく、どちらかというと、
「懐かし系」を好んでいた。
だから、私の描く漫画の画風も、「懐かし系」が基本ベースとなっている。
つくづく、懐かし系の中で、藤子・F・不二雄だけが孤軍奮闘して売れているのが
なんとも心強いなあと思った(作者自身は鬼籍に入ってるけど)。
売れてる漫画の中で、藤子・F・不二雄だけが孤立してる感じ。
でも、よく分からないのは、絵心のある藤子ファンの多くは、自身のオリジナルでは、
「ヲタ絵」というか「今風絵」を描いたりしてることだ。
オリジナルでも、藤子風の絵を描かないのかなあと、ふと疑問に思った。
まあ、人の勝手なんですけどね。
あと、「ザ☆ドラえもんズ」の「ロビンちゃん」とか「ハニー姫」とかが「ヲタ絵」臭全開なので、
物凄い違和感を感じたのだが・・・。
確かに可愛いけど、藤子不二雄のキャラの雰囲気から何万光年もかけ離れているので、
物凄い合わないんだが・・・。
「ドラえもん」といえば「東京プリン」や「ダブルユー」などによる主題歌や今風の服装化が
凄く批判されてたけど、藤子不二雄に合わない画風のキャラを無理矢理登場させる
事に対しては、批判は無かったのだろうか?
ネットで調べてみたけど、見つからなかった。
なんか、話が色々と成長、増殖していくので、ここら辺でやめときます。
最後に一言、懐かし系サイコー!!!!!
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