先日、彼女とレストランに出かけました。
今回は、その帰り道で私達が遭遇した、面白い出来事の話をしたいと思います。
私は、レストランで食事を終えた後、コーヒーを飲みながら、メールチェックや予定の確認をするために、スマートフォンを操作していました。
その時、操作を誤ってしまい、私にとってかなり重要なデータを消してしまったのです。
そのデータに関してはバックアップをとっていなかったため、もう二度と復元することが出来ませんでした。
完全に自分のミスです。
とても落ち込んでしまいました。
落ち込んでも何も変わらないと知りながらも、なぜこんなことをしてしまったのだろう、とネガティブな気持ちになってしまったのです。
そんな気持ちのまま、店を出て、家に帰る途中の道を、がっくりとうなだれながら歩いていました。
道を歩いていると、突然彼女が
「うわっ!なにこれ!」
と大きな声を出したのです。
びっくりして、一体どうしたの?、と尋ねると、
彼女は
「人間の体に、カラスの頭がついた、へんなやつが飛んで来たの!」
と言ったのです。
彼女の話をよくよく聴いてみると、握り拳ほどのサイズの小さな烏天狗が飛んで来て、私の頭の上に止まった、というのです。
私は、データが消えたことで落ち込んでおり、それどころではなかったので、全然気が付きませんでしたが、彼女にはその姿がはっきりと見えていたようです。
しかも、その烏天狗を敵だとみなしたトゥーラとミトラが、私の頭の上で烏天狗と戦っている、と言うのです。
トゥーラというのは、以前に「恋人 ~妄想編~ 」という記事に登場した、「ヤアズ」という想像上の動物の置物につけた名前です。
ミトラも同じ風水の想像上の動物で、「ヒイキ」という動物がいるのですが、その置物につけた名前です。
それらの置物が家にやってきてから、彼女にはその置物に宿っているスピリットの姿が見えるようになりました。
しかし、そのスピリットの正体は、実は彼女についている妖精が変身した姿だったのです。
依代(よりしろ)として風水の置物を使っているため、彼女には「ヤアズ」と「ヒイキ」の姿で見えている、ということなのだそうです。
トゥーラとミトラは、私達のペットのような、友達のような、ガイドのような、そんな存在です。
その本当の正体は、彼女についている妖精なのですが、風水の置物がとても気に入ったようで、その姿をかりて、「ヤアズ」と「ヒイキ」の姿に分裂して現れるのです。
そのため、正体は一つのスピリットなのですが、「ヤアズ」の姿をしているほうをトゥーラ、「ヒイキ」の姿をしているほうを、ミトラと呼んでいます。
一つのスピリットが分裂までするのです。
非物質の世界は本当に何でもアリですね。
そのトゥーラとミトラが、烏天狗から私を守ろうと、取っ組みあいの喧嘩をしているのだそうです。
そう聞いて、どうせこの烏天狗も、他のネガティブな存在と同じように、トゥーラとミトラにやっつけらて、それでおしまいだろうな、と思ったため、
「そうなんだ。」
と言って、軽く流しました。
トゥーラとミトラは、邪気やネガティブな存在がやってくると、それらをパクッと食べてくれるのです。
普段なら、烏天狗についてもっと話を聴いたり、三匹の様子を尋ねたりしたと思うのですが、この時は本当にそれどころではなかったのです。
三匹のことよりも、データを消してしまったことに対する後悔で、頭がいっぱいだったのです。
そして、無言のまま歩き出しました。
しばらく歩いていると、彼女がまた突然、
「あははは!」
と笑い出したのです。
私が、今度はどうしたの?、と訊くと
「この子たち、さっきまで喧嘩してたのに、今度は頭の上でお茶を飲みながら話合いを始めたんだよ!その様子が面白くって!」
と答えたのです。
どこからか、ちゃぶ台のようなテーブルを出して来て、そこに三匹で座り、お茶を飲みながら会話しているのだそうです。
場所は相変わらず私の頭の上だそうです。
これは後で彼女が書いたイラストです。
彼女にはこんな様子が見えていたそうです。
彼女が、何故さっきまで喧嘩していたのに、今は話し合っているのか、と烏天狗に訊いてみると、
「喧嘩したら疲れた。だから話合いで解決することにした。」
と答えたそうです。
彼女の話を聴いていて、なんだか面白そうだと思い始めたため、私も、自分の頭の上に乗っているというカラス天狗に意識を合わせて、アクセスしてみました。
すると、確かに小さなカラス天狗のイメージが見えてきました。
山伏のような服装をしていますが、顔と体はカラスです。
頭には小さな四角い帽子を載せており、背中には黒い翼が生えています。
私にも知覚出来たため、この烏天狗と少し話をしてみることにしました。
この烏天狗は、なんと高尾山から飛んできたのだそうです。
おそらく、高尾山の天狗の眷属で、見習いをしている存在だと思われます。
空を飛んでいると、ネガティブになっている私を見つけたため、そのネガティブエネルギーを吸い取ろうと降りてきたのだそうです。
この烏天狗は、ネガティブエネルギーを吸い取る存在らしく、ネガティブになっている人がいると、その近くへ行って、エネルギーを取るのだそうです。
烏天狗によると、エネルギーを吸い取られた人は、ネガティブエネルギーを取られるため、気持ちが前向きになりやすくなるそうですが、ネガティブエネルギーであっても、エネルギーを取られることには変わりないため、疲れるのだそうです。
この烏天狗は、必ずしも悪い存在というわけではないようですが、いわゆる妖怪と呼ばれるような類の存在のようです。
「お!ネガティブオーラを出してるやつがいるぞ!あいつからエネルギーをもらおう!」
と思って降りてきたものの、すぐにトゥーラとミトラに見つかってしまい、それで喧嘩になった、というわけだったのです。
二対一で戦った結果、お互いに疲れたため、お茶を飲んで煎餅を食べて、三匹でじっくり話あうことにしたのだそうです。
そして、話合いの末に、トゥーラとミトラに、私達からはエネルギーをとらない、という約束をして、一件落着となったようです。
面白いですね。
目に見えない非物質の世界には、本当に様々な存在がいるようですね。
妖怪、天使、宇宙人、何でもアリですね笑
そのことを改めて認識しました。
さっきまで落ち込んでいたはずなのですが、カラス天狗と対話しているうちに、いつの間にか元気が出てきました。
消えてしまったデータをいつまでも気にしていても仕方がない、と意識を切り替えることが出来たのです。
そんな私を見て、カラス天狗は
「お茶も飲んだし、そろそろ帰るとするかな。あんまりネガティブを引きずってると、俺みたいのが寄ってくるから、ほどほどにしろよ~。」
と言って、パタパタと飛び去って行きました。
その様子がなんだか可愛らしくて、少し笑ってしまいました。
きっと、日々色々な目に見えない存在が私達のそばに来ているのでしょうね。
今回のことは、その中のほんの一部なのだと思います。
しかし、私達を見守ってくれているガイドや先祖などが、それらからの影響を受け過ぎることのないように、様々な形でサポートをしてくれているのだと思います。
この記事を書いていて、ふと思ったのですが、もしかしたら、今回のことは全て彼女についている妖精が一人でやったことなのかもしれません。
私を励ますために、三匹に分裂して、芝居を演じてくれたのかもしれませんね。
そう考えると、さらに微笑ましいです。
「どうしたら元気が出るかな~。そうだ!三匹に分裂して、喧嘩しよう!」
と考えたのかもしれません笑
妖精は、そういうイタズラについて質問しても、いつもフフフと笑って誤魔化すので、真実はわかりませんが、いずれにせよ、私もこの妖精に気に入られているようです。
日々生きていると、物質的な目に見えるもののほうにフォーカスしてしまいがちですが、それだけでなく、目に見えない世界も常に、私たちの周りに同時に存在しているのですね。
この世界は本当に奥が深く、いつも驚きに満ちていますね。
読んでいただき、ありがとうございます。
ps.近いうちに高尾山を訪れてみるつもりなので、その時には、今回の烏天狗を呼んでみようと思います。
ただ、ポジティブな状態で行くように、少し注意しておかないといけませんね。
そうでないと、ミニ烏天狗の大群が押し寄せてくるかもしれませんからね笑
あの可愛い烏天狗にまた会うのが楽しみです。
正体は妖精かもしれませんから、烏天狗を呼んでも出てこなかったら、妖精説が正しいということかもしれません。
☆ガイド拝見もやっています。
こちらも是非、体験してみてくださいね。
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http://ameblo.jp/spiritual-b-boy/entry-11586503918.html
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