◎絶響上映『サイン・オブ・ザ・タイムズ』~映画が「体験」「参加」型に~終了後に拍手 | 吉岡正晴のソウル・サーチン

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◎絶響上映『サイン・オブ・ザ・タイムズ』~映画が「体験」「参加」型に~終了後に拍手

 

【Screening With Loudest Sound : “Sign Of The Times”】

 

絶響。

 

2016年12月7日、お台場のゼップ・ダイヴァシティーでプリンスの1987年のライヴ映画『サイン・オブ・ザ・タイムズ』(オブの部分はシンボルマーク)の絶響上映が行われた。スガシカオさんを始めとする我々レスト・イン・パープルのメンバーが映画上映前に20分ほどプリンス・トークをした。これは、「レスト・イン・パープル、フェイズ2(第3回)」の位置付け。

 

内容は、スガさんが司会進行で、このツアーがヨーロッパのみで行われたことについて、当時のプリンスのアメリカのレコード会社での受け入れられ方(吉岡)、この映画にも出てくるシーナ・イーストンを始め、プリンスの女性遍歴(「歩く週刊文春」カニリカさん担当)、プリンス関連グッズ披露(ツナさん)などの話をさらっとして本編上映へ。

 

ここはライヴの場合通常スタンディングだけだと1500人近く入るが、この日は前方に席が配置され、後方は自由に踊れるスタンディング。およそ600人程度の人が来たようだ。最近ではこれだけ大きな映画館もなかなかないし、スケール感が圧倒的だった。そしてブルーレイでの映像も大画面でもまったく遜色がない。

 

僕たちもトーク後客席で見たが、何より、その音の大きさに驚いた。まるで、ライヴのよう。っていうか、ライヴの映画なんだが。(笑)

 

あの爆音、絶響で聴いていると、次第にプリンスの本物のライヴを見ているような錯覚に陥った。DVDで何度か見ていても、この空間、この大音響での空気の震え、そして、踊るお客さんたちの熱気の中で鑑賞するのは、新たな「体験」だと改めて感じた。

 

上映後に熱い拍手が巻き起こり、とても嬉しかった。

 

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耳栓。

 

おもしろかったのは、音が大きすぎるせいか、入口で耳栓が配られていたこと。爆音なのに、耳栓ってなんだか、不思議な感じ。(笑)

 

これは映画を「見る」というより、「体験する」という「よりライヴに近い感覚」のものだと痛感した。

 

今回はたまたま既存のライヴ映画を上映したが、これからは、こうしたライヴ映像上映を前提にした映画製作も行われていくような感触を持った。もうすでに、ライヴ自体の映画館での同時上映みたいなことが始まっているが、そうした流れともリンクしていくのだろう。

 

こういう形でライヴ映画を体験してしまうと、このスタイルで見たい映画がどんどんでてきてしまう。

 

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この絶響上映、次回は2017年1月4日に東京・大阪ゼップで行われるザ・ローリング・ストーンズの『オレ!オレ!オレ! ア・トリップ・アクロス・ラテン・アメリカ』と『ハバナ・ムーン』の2本立てになる。

 

https://www.barks.jp/news/?id=1000135833

 

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■プリンス『パープル・レイン』絶響上映2017年2月20日に

 

また、その次2017年2月20日(月)には、プリンスの『パープル・レイン』が上映されることがこの日発表された。なお、この『パープル・レイン』は、純粋なライヴ映画ではないので、すべて椅子席での鑑賞となるそうだ。

 

http://www.110107.com/mob/pageShw.php?site=OTONANO&ima=5015&cd=PurpleRain-zekkyo

 

http://www.110107.com/mob/news/newsShw.php?site=OTONANO&ima=3211&aff=ROBO004&cd=TP00396

 

チケット→

http://www.110107.com/mob/pageShw.php?site=OTONANO&ima=0137&cd=PurpleRain-zekkyo_ticket

 

今後、このタイプの映画上映というのはさらに増えていくのではないかと思った。この「体験」「参加型」はまちがいなく「あり」だ。

 

サイン・オブ・ザ・タイムス ブルーレイ

https://goo.gl/5YBykh

 

 

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