ドリームス | 吉岡正晴のソウル・サーチン

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【ビヨンセ~『ドリームガールズ』】

ドリームスハート

ビヨンセ効果か、またまた『ドリームガールズ』を見たくなってしまった。(笑) 『ドリームガールズ』の映画版のDVDが6月に発売されるという。
去年の映画『レイ』並に、ベストセラーになるのではないだろうか。

それにしても、ジェニファー・ハドソンが歌う2曲「アンド・アイム・テリング・ユー・アイム・ノット・ゴーイング」と「アイ・アム・チェンジン」は圧倒的。さらにビヨンセが歌う「リッスン」もすばらしい。1981年のミュージカル・ヴァージョンでは、ジェニファー・ホリデイが最初の2曲を歌い、これが大ヒットになったが、ミュージカルの中でももっともいい場所で歌われる。まさにショー・ストッパー。

「アンド・アイム・・・」は、ジェニファー(エフィー役)がドリームスをクビになる時に歌う作品。「私は、去らないわ」という必死な願いがここに込められている。そして、もう一曲は同じジェニファーが落ちぶれた後、場末のクラブで仕事をもらう時に歌う作品。「私は、変わったのよ」というメッセージだ。ジェニファー・ハドソンは、ジェニファー・ホリデイに負けじと大爆発。ここにスター誕生だ。

ビヨンセ(ディーナ役)が、ジェイミー・フォックス(カーティス役)の元から独立するところなどはなかなかの演技。それにしても、ビヨンセのパートはダイアナ・ロスを思わせる。

ジェニファーの兄、CCは、やはりモータウンのソングライターを複数まぜあわせたようなキャラクターだ。ホランド・ドジャー・ホランド、スモーキー・ロビンソン、ノーマン・ホイットフィールドあたり。特に、弟がヴェトナム戦争に行って、それを歌にしたメッセージソングをエディー・マーフィー(ジェームス・アーリー役)が録音したときに、ジェイミー・フォックスは「メッセージソングはだめだ。音楽は売れなければだめだ」というシーンなどは、マーヴィン・ゲイの「ホワッツ・ゴーイング・オン」発売時のエピソードだ。

『ドリームガールズ』のために、ビヨンセは10キロほど減量したという。今回のツアーで見せた体は、したがって、若干元に戻っているようだ。がっしりした印象がある。とは言っても、トレーニングをしているせいか、決して太っているという印象はない。

日本でも2月に公開されて以来この映画は100万人近くを動員したらしい。ものすごい大ヒットになった。

■映画『ドリームガールズ』のサントラ、デラックスエディション

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000MGBS58/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■映画評

December 20, 2006
Musical Movie "Dreamgirls": Born In 1981
【映画『ドリームガールズ』~1981年に生まれて】
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200612/2006_12_20.html

December 22, 2006
"Dreamgirls"(Part 2) : Between Fiction And Non-Fiction
(12月20日付け日記の続き)
【フィクションとノンフィクションの間で】
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_12_22.html

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