【ビヨンセがステージにいる瞬間、瞬きはするな】
瞬き
けっこうたくさん見所はあった。曲も短く次々メドレー形式にしていくのでひじょうにテンポがよい。ダンサーは男性4人、女性6人の計10人。ダンサーがでてくるところは、本当に派手に華やかになる。
一番驚いたのが、「アイ・ビー・ダム」から「リング・ジ・アラーム」のあたりだったか、モニター・スクリーンにシルエットで映るダンサーと、実際のステージ上のダンサーの動きがかなりシンクロしていたところ。最初は生のダンサーを撮影して映し出しているのかと思ったら、事前に撮影されたシルエットを映し出していた。
あるいは、すでに「ロンドン・ライヴ」でも見られたが、デスティニーズ・チャイルド・メドレーの中の「ビルズ、ビルズ、ビルズ」あたりでの、7人が一本のバーにからみながら踊るシーンなどもよかった。ダンスは、もちろん、みんなよかったんだが。
冒頭でのステージ上部から銀幕が降りてきて、しばらくそれが宙からぶるさがっているが、どうやって片付けるのだろうと思っていたら、ばさっと下に落として撤収した。
「デンジャラスリー・イン・ラヴ」では、舞台後方から大きな羽を広げた男性ダンサーがでてきて、徐々にビヨンセに近づき、最後にステージ中央で彼女をその羽で包み込む。
「バンブルビー・イントロ」では、バレーダンサーのような振りが印象的。歌では、「スピーチレス」がひじょうにセクシーなスローだった。また、最後に「ドリームガールズ」と同映画から「リッスン」を歌い、うまく締めにもっていく。
もちろん、デスチャ時代にやってきたことの積み重ねはあるとしても、これだけの振り付け、総合演出、いったい誰がやっているんだろう。すべてビヨンセ本人なのか。リハーサルは何回くらいやるのだろうか。
瞬きする間もない、密度の濃いショーだ。はやく、このツアーがDVDになって、何度も見返してみたい。
というわけで、このライヴを見て、またまた映画『ドリームガールズ』を再見したくなった。
(2007年 4月10日火曜、東京ドーム=ビヨンセ・ライヴ)
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2007-42