こんばんは
日が暮れると秋の声がよく聞こえるようになりましたね。
神戸の地下鉄に乗って窓の外を眺めていると、突然、田畑の広がる風景が見えます。
鎮守の森もあり、その区間だけ、まるで昭和初期(イメージですが。。。)にタイムスリップしたような感覚になります。
今日は予定変更で「日本の花のエッセンス」講座の野外観察の日でした。
野外観察といっても、戸外で散策するだけなのですが(^^)
植物を育てるのが好きな方や山歩きのお好きな方が毎回参加してくださっています。
長年の経験から植物についてはとても詳しい方々で、なにより植物を見つめるまなざしがとても優しいように私には見えます。
9月のテーマは「チャノキ」
お茶の木の花だったのですが、神戸市内でお茶の花を見かけるのは、神戸市立森林植物園か、北区の藍那方面になり、通年、10月に入ってから咲き始めます。
ということで、近場の散策となりました。
実りの秋です。
草むらには露草が沢山咲いていました。
露草の開花時期は長いですね。
そして、お彼岸なので、やはり咲いていました「彼岸花」
私たちが散策した西区の農家の方のお話では、群生して咲いていた彼岸花が年々少なくなっているそうです。
秋のお彼岸の頃に、突然地面から花茎が伸びて、鮮やかな色の花を咲かせる彼岸花。
そして数日で花が咲き終わって、また茎だけになります。
ヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草。
種子は実らず、花が枯れた後、花茎の根元から線形の細い葉が葉が出ます。
周りの植物が枯れている冬の間、この葉だけは元気に葉を広げています。
翌春、植物が芽吹き始めると、葉は枯れていき、秋が近づくまで葉は姿を消します。地表には彼岸花の面影は全くありません。
地中で球根が育っています。
そして突然、花火のように花を咲かせます。
この花の一生は、秋に突然花茎が伸び、花を咲かせ、花が枯れてから葉が出て、冬の間に葉は元気に育ち、春に枯れるという、独特のリズムがあります。
白い花は白花曼珠沙華。
黄色い花は鍾馗水仙でしょうか?
花と葉を同時に見ることはできない彼岸花
葉のあるときには花はなく、花のときには葉がない。
このことから韓国では「サンチョ(相思華)」と呼ぶそうです。
「花は葉を思い、葉は花を思う」
昭和ぽい田園風景も一駅隣は街
野外散策の一日が終了です。
心安らかな夜でありますように
お立寄り頂きありがとうございました