ところで、柿の学名は"Diospyros Kaki"。"Dios"とはラテン語で「神の」「神聖な」、"pyros"「小麦」「与えられる物」という意味で、"Diospyros" =「神から与えられた食べ物」というような意味となる。
柿は、「柿が赤くなると医者が青くなる」と言われている。柿には効能が沢山あるので(下記参照)、「柿が赤くなる秋は天候がよいので、体調を崩す人は少なく、医者は商売にならずに青ざめる」と言う意味らしい。
いずれにしても、柿にはカリウム、カロチンを豊富に含む。カリウムは血圧を下げ、カロチンは体内でビタミンAになり、目や粘膜、皮膚の健康を保ち、成長を促し、病気の回復や風邪の予防に役立つ。元々栄養価の高い柿が、それを干し柿にするとさらに栄養価が高まるというのだ。
母は父が健在の頃からは、愛媛からあたご柿というのを取り寄せて干し柿にしている。父が亡くなり、もう辞めた!といいつついまだに作っているのだ。
今年は、確かに愛媛から取り寄せはしなかったが、友人から地元の渋柿を60個頂いたそうで、ただだったから干してしまったと言っていた。笑 それをいつも楽しみにしていてくれる父方の叔父に送ったそうだ。
すると今朝、「昨日地元のスーパーであたご柿が一つ58円だったので、20個買って干し柿を作った」といって画像が送られてきた。早速母に電話をすると「また柿が欲しくて今朝もスーパーに行ってきちゃったわよ。すると昨日と同じおばあさんたちばかりが来ていたわ。」という。自分もおばあさんではないか?!爆
先週までその柿は130円で売られていたそうだが、母は毎年取り寄せで20キロ+送料で5~6000円していたというが、ネットで調べても10キロ40玉前後、セールで送料無料でも3600円ほどする。であれば、やはり一つ58円は絶対安い!ちなみに一つ500グラム弱あるのだそうだ。かなり大玉かもしれぬ。
母は、柿を選びながらも周りのお年寄りに、「枝付きじゃなきゃダメよ」とアドバイスしていたという。「干し柿作り初めてなんです。」「孫に食べさせてあげたくて…」そういう人が多かったという。
「やっぱり干し柿づくりは楽しくてやめられない」という母。12月に夫が日本出張に出かけるので、持たせたい、と言っていたが、直行便ではなく、ましてや経由国でも仕事をしてくるので、悪くさせてしまう可能性もある。過去にダメにしてしまったこともあるので、微妙だ。
とはいえ、母に手をかける楽しみがある、というのは良いこと。元気な限り干し柿を作り続けて欲しい。