サンタ・チェチリア | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで30年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

 

今日11月22日、日本では、「聖セシリアおとめ殉教の日」と呼ばれているようだが、イタリアでは「サンタ•チェチリア」の祝日と呼ばれ、音楽家と盲人、とりわけ教会音楽、そしてオルガニストの守護聖人とされている。

 

聖セシリアの生涯はこちら。

 

 

 

Qui Bene cantat, bis orat

古くからの諺に「よく歌う人は、倍祈る」というものがある。聖アウグスティヌスも「歌うのは愛している証拠」と言っている。このようなことを踏まえ、教会の勧めでも、典礼ではなるべく歌うことが望まれている。歌は祈り。

 

聖歌隊に加わり早十数年。高齢化が進んでいる。指導する司祭、シスターも異動でいなくなり、現在のオルガニスタのシスターは病気を患っており、ミサも欠席しがちだし、大祭前の準備も夜の練習は指導者のシスターや高齢者のメンバーには厳しく、当日30分前の集合というような形になってきてしまった。

 

私個人としては、昨年までは別の教会でも歌っていたが、そちらは練習も厳しくあらゆる歌を歌ってきているが、物理的に参加が厳しくなって、この春の骨折から行けていない。私にとっては、スケジュール的にもう限界。

 

とは言え、ミサで歌うことは私たちの任務であり、恵みでもある。歌は心の喜び。

 

聖歌隊は、会衆と共に歌い、会衆の歌への参加を促し、また会衆の代わりに歌を神に捧げること、が任務でもある。(それでもソプラノのパートで声が出なくなると地声で一オクターブ低くなるおばあちゃんたちに囲まれて「まじか?!」と思うことも多いが...苦笑。)

 

「主に歌え」Cantate Domino. 


歌による祈りの精神を大切に歌っていこう。