至福の時 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで30年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 
夕食後、すぐに片づけをすればいいものの、ちょっと一休み、といってはお茶やらコーヒーを飲みながら、その日日本で放映されたドラマを見るのが日課だ。
 
2、3本、多いともっと見てしまうので結局キッチンの片付けは夜中になってしまう。そこだけは改善しようと思いつつなかなか出来ない。
 
しかもそのまま見るのでは時間が勿体無い。というか貧乏暇なし、じゃなくって手を動かしていないと落ち着かない。結局編み物をしながら見るのが習慣だが,最近は数年前に編んだマフラーを解いているのだが、二本どりで機械で編んだため、意外に端の折返しの部分がどうも目が飛んでいたり、目が引っかかっており、一筋縄では解ききれない。そして二本どりのところを今度は一本ずつに玉にまとめているのだが、思った以上に先に進めず。
 
この絡んだり、引っかかった糸を解くのはある意味、修行だと常に思う。ただただ忍耐なのだが、絡んだ糸がするすると解かれ時の気分は、なんともいえない素直さを感じる。きっと心に絡んだ糸も同じことだろう。
 
今月は自分のベストと上記解いた糸でベレー帽を編んだ。今度はお揃いのハンドウオーマーを編む予定。
 
 

無心で糸を解きながら今日は「スナックキズツキ」を見た。

 

普段、不満を口に出せず、傷ついている人たちが毎週、原田知世扮するトウコのスナックを訪れ、歌や踊りで本音を吐露する。毎回意表をついた展開で、そう来るか!と思うが、昭和レトロの店内もいい。

 

アルコールを置いていない不思議なスナックだが,ふらりと訪れた人たちは、ほんわか晴れやかな気持ちで帰っていく。

 

くたくたな夜に一息...共に癒されいい感じ。