テカールテラピー その後 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで30年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

膝の半月板を損傷し、丸2ヶ月空手のない生活。ただただつまんない。生活にハリがない。太らないようプランクと腕立て、バランスボールで体感を鍛えるというストイックな生活。爆

はじめに言うわれたテカールテラピーは既に10回を超えたが、膝は熱を持ち、まだ疼痛が残っていた。なので、更に5回分予約をし、2、3回やって治るようなら残りはキャンセルしましょう、ということになった。(それでも結局5回やる事になり、残すはあと3回)

その間、少なくとも焦りも諦観となった。ジタバタしてもどうしようもない。

私は入会した時に先にいた門下生から自分の後ある時期までに入った門下生の昇級の様子を全部記録している。大会の結果もインプットされている。へえ、⚪️ヶ月で昇級したんだあ。うわあ、上手くなったなあ、精神的に強くなったなあと横目で見ていた。それが、自分が止まってしまい、次男が新しい型を覚えた、だれそれの昇級、昇段試験の話を聞くのがいやだった。それが今では、ふーんと思えるようになった。他人は他人。

別に誰それに勝ちたい、とか抜かしたいという思いでは決してない。ただ、自分のペースを保ち進んでいたかったから止まるということが自分自身耐えられなかった。長男、次男は何も言わないでいてくれるのに、夫は、全国大会?それよりも復帰自体無理なんじゃない?と一番言われたくないことを平気でいう。

子育てに対する忍耐力は年々限界が伸びているが、自分に対する忍耐力と精神力は停滞気味だ。試行錯誤しながら悩むより、止まりながら耐え、強くなるというのは、本当に辛い。

私はなんのために空手を習っているのだろう。ある意味精神的に孤立を感じていたが、師範は「孤立に耐え得るには、自らがパワフルであらねばならず」と言っていた。そのためにどうあるべきか。

ところで、長年、ブログを書いていると、全く知らない方からメッセージをもらったり相談を受けることがある。昨年から少しやりとりしていた方といずれミラノでお会いすることになるだろうと思っていたが、想定外の不慮の事故に巻き込まれ、思いのほかいきなり会うことになってしまった。これ以上はその人のプライバシーに関わることになるので書けないが, 人生には何が待ち受けているかわからない。人によっては嘆き悲しみ、途方に暮れてしまうこともあるだろう。しかし、その方は問題を一つずつクリアし、状況を受けとめ、またやれることをしようと非常に前向きに戻って行かれた。


まだまだ若いのに、今後のことも不確実で、またいずれにしても待ち受けているだろう困難に負けない姿には聡明ささえ感じた。また会うことがあれば、全力を持ってお手伝いしたいと思える方だった。

事実を謙虚に受け止めると言うことは、しかもそれが忍耐を強いるものならば、そうそう簡単にできる事ではない。

今回、その方の経験と今後のあり方を思い起こし、目標が高いと、無意識に拒絶反応が起こるのでは?と思った。だからハードル設定は多少低めに見たほうが良いのかもしれない。ハードルを下げるとは意欲がない、とか自分に甘いというのではなく(むしろその方が私には苦痛)自分にできる低いレベルのハードルを設け、継続することがモチベーションの維持となるのではないかと思う。

今回の怪我で根本的に見直すものが沢山ある。また、動きながらではなく、私が一番苦手とする、止まって考える。ながら読みではなく、じっくり良書を読み吟味する必要性がある。

スムーズに歩けるようになったが、段差の上り降りは未だきつい。しゃがんで冷蔵庫の下のものも取れるようになった。買い物で歩く距離も伸びてきた。ただ乗ろうとしたバスが先に来てしまっている時は、手をあげて走ることもなくなった。地下鉄の反対側のホームに乗りたい電車が来ても、二段飛ばしで階段を走り登ることも、なくなった。今までどんだけせっかちな生活してたんだ?

そして、膝の曲げ伸ばしはだいぶ滑らかになってきたが、半月板損傷が起き、普段の生活から受傷した側の脚をかばうようになり、筋力がかなり低下したように思われる。痛みと炎症がなくなっても、何が怖いってぶり返す事。そして、慢性になってしまう事だ。

 

無意識のうちに痛みのある足をかばうことで、大腿四頭筋と呼ばれる太ももの筋肉が痩せ細っていき、また、半月板の損傷に加えて、痛みをかばうことによる足の位置関係の乱れによって骨変形を招く原因になるという。何はともかく、これからは太ももを鍛えるリハビリとなる筋トレが重要となる。あーやっぱりストイック!笑



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