ハイ・ファイ・セット。


「卒業写真」 を初めとして学生時代への惜別の情感や甘酸っぱい想いを歌った曲が多いですね。


「フェアウェル・パーティ」

「最後の春休み」


これらはいずれもユーミン提供の楽曲でした。


そしてこの曲。


「Good-bye school days」。


こちらは、作詞:大川茂さん、作曲:岡本朗さん。


作詞はメンバーの大川茂さん。


1984年2月発売のアルバム「Pasadena Park」に収録されている曲。


このアルバムに先行して1月にリリースされたシングル「素直になりたい」のB面の曲にもなっています。


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「卒業写真」が想いを高らかに歌った印象があるのに対し、こちらの「Good-bye school days」はどちらかというとこみ上げるような想いを抑制気味に歌っている印象。


だけれども、それだからこそ曲から滲み出る想いがまた切なさを感じさせてくれる、というところがありますね。


この二つの曲の味わいを聴き比べるのも面白そうですよ。


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想い出は美化されるとよく言われますね。


この曲にもそのことがいくつか触れられています。


つらい出来事だけが消えていくの 心は不思議ね・・・


ここではいい想い出のイメージが増幅される、というよりはつらい出来事が忘れ去られていく、ということ。


そして。


時は過ぎゆく程 想い出は輝く・・・


こちらはまさに美化されていく想い出について触れています。


あの頃は良かったなぁ~、なんて思うのは「学生時代」のことが多いでしょうね。


でも、よ~く思い起こしてみると、その当時だっていろんなことで悩んで押しつぶされそうになった、ということはいっぱいあったはずなんですね。


経験が浅かったり、精神的に成熟していなかったりして、今から振り返ると、どうしてあんなことで悩んでいたのだろう、っていったこともたくさんあると思います。


当時の悩みも時が経過していく中で現在の悩みではなくなって、冷静に振り返ることができて、その結果、当時の自分の未熟な部分さえ愛おしく思われる、そんなところでしょうか。


そうしてみると今は・・・。

後の自分から見て輝いている時にしたいものだと思います。

正直なところ、リアルタイムで輝いているという実感があると言うことないのですけれどもね。


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この曲が収録されているアルバム「Pasadena Park」が発売された頃、確かハイ・ファイ・セットは「帰って来た」と評せられたと記憶しています。


休業期間を経て1981年6月に出したアルバム「3 NOTES」は何と4ビート路線。


大人のための曲を、ということで従来の路線を積極果敢に転換して、玄人筋には評価が高かったのですが、商業的には必ずしも順調ではなく、味つけを変えながら計三枚のアルバムを出した後、再び青春路線の「Pasadena Park」をリリース。


私個人としては、4ビート路線が随分好きだったので、惜しいような気持ちもありましたが、こちらの青春路線はまたそれで歓迎するところもありました。


ただし、同じ青春路線とは言っても、4ビート路線をはさんだ、前後では音楽性に違いが出てきていますので、その変遷にも注目すると面白そうですよ。


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4☆クラムボン様。


おみごと~!


「ズバリ~賞」ですよ!


では、ささやかながら表彰状を差し上げますね。




耳試聴はこちら でできるようですよ。


コーヒー9’s Club 、ただ今投票募集中。(あと3曲)


是非是非果敢にアタックチャーーーンス

して下さいね。


では、バッハッハーイ!パー


卒業第二集