2009年5月第5週発売の新作

★今回の記事の携帯向けはこちら。

光浦靖子の「ジュピター」は破壊力抜群であった。
さて、それでは5月最終週の新作を紹介。

▼今週発売のDVD

05月27日発売■BD：「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 (EVANGELION:1.11)」
05月27日発売■DVD：「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 (EVANGELION:1.11)」
07月08日発売■CD：「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 OST 特装盤」

今週発売の新作で、ゲーム・DVDを含めた予約数No.1はこちら。
2008年度のDVD売り上げNo.1タイトルである
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版：序」がついにBlu-ray化。
第2弾「破」の特典付き前売り券は全て初日完売でプレミア化するなど
「ヱヴァ」人気は未だ健在で、本作もBDソフトの最高記録更新が期待される。
ソニーのSBMV（Super Bit Mapping for Video）技術を採用した第1弾タイトルということで
さらなる画質向上が期待出来、買い替え予定の方も多いことと思う。
「破」公開前のモチベーションアップには最適の1本。
ノーマルDVDも同時発売。

05月27日発売■BD：「BLOOD THE LAST VAMPIRE」
05月26日発売■BD：「装甲騎兵ボトムズペールゼン・ファイルズ劇場版 Collector's Edition」
05月26日発売■DVD：「装甲騎兵ボトムズペールゼン・ファイルズ劇場版」

【紹介記事】翼手がオニでも許せるなら。映画「ラスト・ブラッド」

BDソフトで人気を集めているのがこの2本。
「BLOOD THE LAST VAMPIRE」は、先日紹介したばかりの
映画「ラスト・ブラッド」の原作になっているProduction I.Gのアニメ。
「装甲騎兵ボトムズペールゼン・ファイルズ劇場版」は
予約の9割が「Collector's Edition」に集中している。

05月29日発売■DVD：「天国はまだ遠く」

【紹介記事】雲の隙間から射す、一筋の光。映画「天国はまだ遠く」

邦画のイチ押しは「天国はまだ遠く」。
「幸福な食卓」の瀬尾まいこの同名原作を「夜のピクニック」の長澤雅彦監督が映画化。
主演は加藤ローサとチュートリアルの徳井義実。
決して明るい作品ではないが、一歩踏み出す力を与えてくれる良作。
熊木杏里の主題歌も最高で、アルバムを衝動買いしてしまったほど。
「幸福な食卓」や「百万円と苦虫女」あたりがお好きな方ならお勧め。

05月29日発売■BD：「乱」
05月29日発売■BD：「まあだだよ」

2月に発売された「黒澤明 Blu-ray BOX」に収録されていた作品を単独で発売。
「羅生門」だけが単品発売されたことを不満に思っていた、他の収録作品のファンなら。

05月29日発売■DVD：「シャッフル」

【紹介記事】観ている最中は面白い。映画「シャッフル」

洋画は先週どっさり発売されたので今週は少なめ。
そこそこお勧めなのは、サンドラ・ブロック主演のスリラー「シャッフル」。
紹介記事でも書いたように、終盤まではかなり面白いのだが
まとめ上げるところで面白さが削がれてしまったのが惜しい。
レンタルで観る分にはそこそこ楽しめると思う。

05月27日発売■DVD：「ラーメンガール」

「ジャスト・マリッジ」「アップタウン・ガールズ」のブリタニー・マーフィが
日本を代表する名優・西田敏行と共演した話題作が「ラーメンガール」。
恋人を追ってアメリカからやって来た女性が
ラーメン店で修行に励む姿を描いたコメディ。
ハリウッド版「たんぽぽ」（故・伊丹十三監督）のような作品かと思ったのだが、
邦画でありながらウエスタンを意識していた「たんぽぽ」とは真逆で、
洋画でありながら邦画っぽさを再現することに力が注がれている。
お国柄に左右されない西田敏行の安定感はさすがのひと言。

05月25日発売■DVD：「マザーズデー」

旅行者を捕まえては殺す生活を送っている息子が、
殺しが趣味の母親のために「母の日」のプレゼントとして少女の生け贄を用意する。
しかし、逃げ出した少女が反撃に転じ・・・というトロマ製作のカルト・ホラー。
「悪魔のいけにえ」から少し後の1980年の作品で、日本では劇場未公開。
今はまだ話題になっていないが、「ソウ」シリーズのダーレン・リン・バウズマン監督での
リメイクが決定しており、来年の「母の日」の公開を予定している。
元祖に触れておくチャンスだ。
予告編からして「グラインドハウス」な香りがプンプンする。

▼今週発売の主なゲーム

●今週発売されるゲーム一覧はこちら。

05月28日発売■DS：「逆転検事」
05月28日発売■DS：「逆転検事 PREMIUM EDITION」
05月28日発売■DS：「逆転検事」（e-CAPCOMオリジナル特典付き）

05月28日発売■DS：「逆転検事 LIMITED EDITION」（e-CAPCOM限定販売）

今週発売の新作ゲームで当BLOG経由の予約数No.1はDS「逆転検事」。
システム自体はクラシカルなアドベンチャーなのだが、
高いキャラクター性とストーリー構成の上手さで
アドベンチャーブーム再燃の立役者となった「逆転裁判」シリーズ最新作。
シリーズ累計320万本以上を販売し、今年2月には宝塚歌劇団で舞台化されるなど
カプコンの掲げる「ワンコンテンツ・マルチユース」戦略で
活躍の場を広げている同シリーズの2年振りの新作は、
天才検事・御剣怜侍を主人公にしたスピンオフ。
法廷から事件現場へと舞台を変えたことで、証拠品や情報の収集を行いながら
ロジックモードで事件の背景や犯人像を少しずつ明らかにしていくという、
「推理する楽しさ」をより追求したゲーム性へと進化している。
前作「逆転裁判4」は累計53万本を販売する大ヒットとなったが、
後半は値崩れしてしまったために初回出荷は20万本規模となっている。
Amazon販売分は、現在は6月上旬入荷分を予約受付中。
特別デザインのDSi本体とソフトをセットにした「PREMIUM EDITION」は在庫あり。
「e-CAPCOM」はオリジナル特典付きの「通常版」、「LIMITED EDITION」共に在庫あり。

05月30日発売■DS：「キングダムハーツ 358/2 Days」
05月30日発売■ETC：「キングダムハーツ 358/2 Days プロテクトケースDSi」
05月30日発売■DS：「キングダムハーツ 358/2 Days KINGDOM HEARTS EDITION」
06月25日発売■Book：「キングダムハーツ 358/2 Days アルティマニア」

「逆転検事」に次ぐ人気No.2はDS「キングダムハーツ 358/2 Days」。
ディズニーキャラクターとのタッグにより、低年齢層や女性層など、
非常に幅広いファンを持つ人気シリーズ初のDS用新作。
全世界のシリーズ累計販売本数は1200万本以上。

「キングダムハーツ」シリーズの全世界累計出荷本数は以下の通り。

2002年03月：PS2「キングダムハーツ」590万本以上（ファイナルミックス含む）
2004年11月：GBA「キングダムハーツチェインオブメモリーズ」150万本以上
2005年12月：PS2「キングダムハーツ II」400万本以上（ファイナルミックス+含む）

「キングダムハーツ」シリーズの国内販売本数は以下の通り。
＊全て廉価版込み

2002年03月：PS2「キングダムハーツ」92万本
2002年12月：PS2「キングダムハーツファイナルミックス」50万本
2004年11月：GBA「キングダムハーツチェインオブメモリーズ」39万本
2005年12月：PS2「キングダムハーツ II」112万本
2007年03月：PS2「キングダムハーツ II ファイナルミックス+」27万本

プラットフォームとの相性は、PSP版「キングダムハーツバースバイスリープ」の方が
良さそうな気もするのだが、低年齢層や女性層はむしろDSユーザーに多く
このDS版がどの程度売り上げるのかはなかなか興味深いところ。

05月28日発売■DS：「タクティクスレイヤーリティナガード戦記」
05月28日発売■DS：「ウィッチテイル見習い魔女と7人の姫サントラCD(CD-Extra)付き」

05月28日発売■DS：「ひぐらしのなく頃に絆第三巻・螺限定BOX」
05月28日発売■DS：「ひぐらしのなく頃に絆第三巻・螺通常版」
05月28日発売■DS：「デイズオブメモリーズ3 オリジナルドラマCD付き」

05月28日発売■DS：「涼宮ハルヒの直列超SOS団団員コレクション」
05月28日発売■DS：「涼宮ハルヒの直列通常版」
05月28日発売■Book：「涼宮ハルヒの並列・直列公式ファンブック」

DSのその他のラインナップはこのあたり。
いずれも小粒だが、固定ファンを多く持つシリーズ作品も多数含まれている。
DS「ひぐらし」は結局「第一巻」だけ買って止めてしまった。
当BLOG経由の予約数で一歩抜け出しているのが、
「タクティクスレイヤーリティナガード戦記」（YouTube動画）と
「ウィッチテイル見習い魔女と7人の姫」（YouTube動画）の2本。
「タクティクスレイヤー」は「降魔霊符伝イヅナ」を手掛けたNINJA STUDIO開発の作品。
DS用ソフトでは珍しい15歳以上推奨というあたりにほのかなやる気を感じるな。

05月28日発売■PSP：「勇者30」

PSP用ソフトで一番人気となっているのが「勇者30」。
長期プロモーション展開を敷き、体験版も複数バージョン配信されているので
どのようなゲームかは良くご存知のことと思う。
マーベラスによると、基本コンセプトは「メイドインワリオ」シリーズの手軽さで
「勇者のくせになまいきだ。」を購入したゲームコア層がメインターゲットとのこと。
1プレイ30秒という時間制限の中でRPGやシューティングなど
様々なジャンルをつまみ食い出来るバラエティソフトなのだが、
体験版をプレイした印象がかなりツボ。
30秒という縛りは、長時間プレイを敬遠しがちなジジィには手を出し易く、
手を出したら最後、ズルズルと止め時を失う面白さを持っている。
豪華スタッフを揃えてお気楽なものを1本作ろうというコンセプトも好印象。
私的には「勇なま」よりもまだ好みかも知れない。

本作が意識したという「勇者のくせになまいきだ」シリーズの販売実績は以下の通り。

2007年12月：「勇者のくせになまいきだ。」約14万本
2008年10月：「勇者のくせになまいきだ or2」約15万本

体験版の評価は上々なので、「勇なま」と同じような流れで
ヒットに繋がることを期待したい。

05月28日発売■PSP：「うたわれるものポータブル　初回限定版」
05月28日発売■Book：「うたわれるもの PORTABLE 公式ガイドブック」

PSPで「勇者30」に次いで多くの予約をいただいているのが
PS2で約10万本を販売した人気SLG「うたわれるもの」のPSP移植版。
PS2版で追加されたキャラクターやイベント関連はそのまま収録し、
SLGパートは「サモンナイト」シリーズでお馴染みのフライト・プランが引き続き担当。
PSPの画面サイズに合わせてワイドモードにも対応している。
初回限定版には、「携帯ゲーム収納ケース」「ミニトートバッグ」「クリーナー」が同梱、
予約特典は「特製トランプ」と「スティックポスター」（Amazon限定）。

05月28日発売■PS3：「真・三國無双5 Empires 特製スリーブケース付き」
05月28日発売■Xbox360：「真・三國無双5 Empires 特製スリーブケース付き」
05月28日発売■Book：「真・三國無双5 Empires コンプリートガイド」

年間どれだけ出せば気が済むのか分からない
「真・三國無双」シリーズから、約3年振りとなる「Empires」が登場。
本家「無双」シリーズと「Empires」シリーズとの比較は以下の通り。

2003年02月：PS2：「真・三國無双3」約116万本
2004年03月：PS2：「真・三國無双3 Empires」約38万本

2005年02月：PS2：「真・三國無双4」約90万本
2006年03月：PS2：「真・三國無双4 Empires」約13万本

2007年11月：PS3：「真・三國無双5」約38万本
2007年11月：Xbox360：「真・三國無双5」約5万本

「Empires」まで追いかけるファンの比率は、「3」では約33%、「4」で約14%ほど。
「5」の場合、PS3、Xbox360共に本家「5」の発売時よりも
市場が活性化していることもあり、比率で言えばもう少し上も狙えそうな気がする。

05月28日発売■Xbox360：「バトルステーションズ: パシフィック」
05月28日発売■PS3：「The Last Guy PSストア用お買い物券 & スペシャルCD付き」

PS3とXbox360は各1本ずつ。
PS3「The Last Guy」は私も随分遊ばせていただいたダウンロード専用タイトルなのだが、
パッケージ販売してどうかと言われると、3480円でもなかなか難しいのではないかと思う。
「The Last Guy」の良さはワンコイン（500円）という気軽さにあったのでは。
Wiiの「もじぴったんデラックス」も、有料で追加配信された要素を全て入れて
お買い得プライスにしたが、驚くほど売れなかった。
これも同じパターンに陥る予感。

▼今週発売のゲーム・アニメ関連商品