携帯アプリの新たな可能性を探る「hane」誕生 | 忍之閻魔帳

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以前、「幽霊のある風景」という作品と出会ったことを日記に書いた。
開発を手掛けたのは、ヒューマン、スパイクから発売された
「セプテントリオン」(SFC)「トワイライトシンドローム」(PS)
「夕闇通り探検隊」(PS)等のゲームデザイン・シナリオを担当した
木邨圭太氏を中心とした「team YURA」という会社であった。
その「team YURA」が昨年8月に解散、
今年3月より「hane」という新ブランドで再スタートを切っている。

*立ち上げの詳しい経緯についてはこちら

「hane」では、会員登録などを必要としない
携帯電話用ゲームアプリの通信販売を行っていくそうで
顔見せも兼ねているのか、現在6本の無料アプリが公開されている。
リンク先からもアクセスは可能なのだが、こちらで1本だけ紹介しておこう。
画像右側のQRコードを直接携帯で読み取るか、
画像下のURLからダウンロードしてプレイすることが出来る。
対応機種は以下の通り。

フラッシュゲーム対応機種
DoCoMo FOMA 901i シリーズ以降、700i シリーズ以降
その他の Flash Lite 1.1 対応機種
(D851iWM, P851i, SH851i, D800iDS, SA80i, f882iES, N601i, F883i, F883iES 等)


SCAN  LOGICSCAN  LOGIC
http://www.hane-facon.jp/free/item7.html

*公開中の無料アプリ一覧はこちら

有料アプリ第1弾は「夕暮れオバケ大作戦」
懐かしのあのタイトルを彷彿させるこの作品が
どのような形になって登場するのか、完成が楽しみ。

今回、縁あって「hane」の木邨圭太氏より
当BLOGを読んで下さっている皆様に向けて
メッセージをいただいたので紹介しておこう。

このたび、ブログでご紹介を預かりました、ゲーム制作チームのhaneです。
私達は、時に作り手として、時にユーザーとして、15年にわたってゲームと向き合い、
コンピューター・エンターティメントの奥の深さを確信するに至りました。
現在に至るゲームの進歩、表現力の向上は、その底知れぬ坑道の第一歩に過ぎません。
反面、商業のゲーム制作現場は、大プロジェクト化に伴い、「多数決」が蔓延し、
頭でっかちで、退屈なツールが良いゲームと呼ばれてしまう時代になりました。
懐古主義者と思われるかもしれませんが、
私にとって、熱さの無いゲームほど、存在の意味性を疑ってしまうものはありません。

haneの配信するゲームには、強い商業的意図があるわけではありません。
あるのは、ゲームを作り続ける事で見えはじめた、
「ゲームの次」のおぼろな姿を形にしたい一心だけです。
ですから、無料FLASHゲームも、
単なる体験版やゲームと言う姿を借りたネタモノではありません。
自分だけの「ちょっとした感動体験」であり、
娯楽の増えすぎた現代における鎮静剤であると自負しています。
まだまだ、遊べるハードが限定されている状況ですが、
長い目で見てやって頂ければ幸いです。
また将来に向けては「ホラー物」や「転覆物」を作る機会があるかもしれません。
その折にもどうぞよろしくお願いいたします。

平成20年4月27日 木邨圭太


下から2行目に釘付けになってしまった。

最後に、木邨氏の関わった作品を紹介。

セプテントリオン
■SFC:「セプテントリオン」
■DVD:「ゲームセンターCX DVD-BOX4」

「ザ・ファイアーメン」「クロックタワー」など、
映画からヒントを得たであろう題材を使って多くの良作を送り出していた
ヒューマンから発売された傑作。
題材はもちろん、「ポセイドンアドベンチャー」であろうが
「今まさに沈みゆく豪華客船」という舞台設定が、
ちゃんとゲーム内で活かされている。
昨年末に発売された「ゲームセンターCX」にも収録されていたので
リアルタイムでプレイしていない方にも認知度は高いのではないか。
同名タイトルがPSでも発売されているが、中身は全くの別物で、超ク(以下自粛)。
間違っても手を出さぬよう、ご注意を。

トワイライトシンドローム 探索編 トワイライトシンドローム 究明編
■PS:「トワイライトシンドローム探索編」
■PS:「トワイライトシンドローム究明編」
■PS:「トワイライトシンドロームSP」

ホラーを題材にしたゲームは数あれど、
個人的には3本の指に入ると信じて疑わないアドベンチャー。
暗闇から飛び出して来て「ワッ」と脅すだけのような平板なホラーゲームが多い中、
本作の練り込まれたシナリオは別格と言って良い。
そしてこのこだわりは、後の「夕闇通り探検隊」でさらに極まっていく。
3Dサウンドを使った演出も効果的。
「SP」は、前後編がセットになったもの。

ちなみに、本作には現グラスホッパー代表である須田剛一氏が
シナリオ、およびディレクターとして参加している。
須田氏の次回作は、Wiiで今夏発売が予定されている
テクモの人気シリーズ最新作「零 月蝕の仮面」。

夕闇通り探検隊
■PS:「夕闇通り探検隊」

コンシューマーで発売されたホラーゲームの中でも
未だに続編の登場を熱望する声が聞かれる隠れた名作。
「リング」の鈴木光司氏の言葉を借りるならば、
「日本のホラーが得意とする、上質な怖さ」とでも言うべき
人の心の奥底にそっとしのび込んで来るような怖さを持った作品。
進化より深化を選択しているため「トワイライトシンドローム」より
人を選ぶのは確かだが、真のホラー好きならば是非一度お試しを。
とはいえ、現在は入手困難でプレミア化している。





■2008年5月第1週に発売される主な新作はこちら
■Wii:「リンクのボウガントレーニング+Wiiザッパー」
■PSP:「ニッポンのあそこで」
■DS:「エンブレム オブ ガンダム オフィシャルガイダンスブック付き」