『邪気』の話。 | タイ古式マッサージセラピスト 職人の日々

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タイ古式マッサージ師のつぶやき。
今までは、立派なセラピストになるまでの道のりを記録していましたが、今後は日々のセラピストとしてのつぶやきを綴ります。

前回の『気』の話。 が変に好評だったので、今度は『邪気』の話。



多かれ少なかれ誰しも体内に溜めてる邪気。
ちょっとしたタイミングで排出されたり、溜めっぱなしになっちゃったり。
溜めっぱなしにしてると、体調がすぐれない状態が長く続いたりします。



そもそも『邪気』って?
字面そのままですよ。
『よこしま』な『氣』です。
そもそも『よこしま』とは、正しくないこと。道にはずれること。また、そのさま。だそうです。
要するに『正しくない考え』とか『道から外れるような考え』のことですよ。

イライラするような出来事に遭遇した。
体調に問題がある。
悩みを抱えてる。
恨み妬み嫉み僻み(うらみ・ねたみ・そねみ・ひがみ)。
などなどが原因で邪気が溜まったりします。

だから愚痴ったり、自分が不安に思っててることを言葉にした時、口から邪気が出ます。
よく『心の裡を吐き出せ!』って言いますけど、あれで出てくるのは邪気でしょうね。



さて、邪気の出口はどこでしょう?
口だけじゃないんです。
代表的なのは、掌・肘・膝・足の裏。
変わったところでは、お腹。(お腹の話はのちほど)
氣の出入り口である百会(頭のてっぺん)や盆の窪(首の上の凹んでるところ)なんかは、邪気だけでなく霊も出入りします。



たとえば。
フットバスをしながら身の上話を聞いてると、膝から邪気がほとばしることがよくあります。
また、膝から出なかった場合、足の裏から出てることがあって、フットバスのお湯を捨ててる時に邪気がゴロゴロ転がり出ることがあります。

はたまた、腹部マッサージをしてる時に出る邪気は強烈です。
授業中に胃潰瘍を持つ校長のお腹をマッサージしてました。
胃の下部にしこりがあり『これが潰瘍ですかね?』なんて言いながらマッサージしてました。
最終的にお腹全体がほぐれてフィニッシュしようとした瞬間、一気に腕を駆け上って邪気が入ってきました。
そもそも邪気をもらうと、身体的に問題のある部分にトラブルが発生するそうです。
俺の場合、昔から気管支が弱いので、強烈な邪気をくらうと呼吸困難になります。
その時も、息苦しくなってぶっ倒れるくらいでした。



変わり種として。
自分の邪気がどこに潜んでるか分かってる人もいます。
大体邪気は肩近辺に潜むことが多いみたいです。
で、その変った人は肩甲骨の周辺に、邪気を何匹か飼っているんです。
それを指圧で追い出すわけですが、これがまた逃げる逃げる。
先日のチェイスは3時間かけて追いまわし、最終的に手のひらから出て行くという所業でした。
いやぁ疲れました。



さて。
邪気って言うのは、弱点があります。
火や水や香りなんかもその一部です。

滝行をするのも邪気払い。
護摩を焚くのも邪気払い。
ね?

で、御香の出番ですよ。
以前、御香。 の日記でも書きましたが。
邪気は白檀が苦手です。
白檀は空間を浄化し、正常化してくれる作用があります。
よこしまな氣は浄化を嫌うので、白檀の香りがする空間から逃げ出そうとします。
なので、御香を焚きながら窓を細めに開けておくと、そこから邪気が逃げ出します。

ウチに施術に来て、急に白檀焚いたり、窓開けたりしだしたら、体内に邪気を発見されたと思ってくださいwww

施術後に、背中をささっと払うのも邪気払い。
これはルーティーンなんで、全員にしますのでご心配なく。



邪気は誰でも持ってます。
溜めすぎると呼吸が浅くなったり、気持ちが落ち込んだりします。
また、溜めすぎると悪霊が『いいカモ発見!』って、百会や盆の窪から入ってきちゃいます。
溜めすぎる前に、愚痴っちゃううか、ウチ で邪気払いしましょう。




今日もまったり営業中 タイ古式マッサージ クルーン  です。