執筆の前にすべきこと | 小説の書き方教えます

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現役プロの小説家「子竜 螢」が、文学賞受賞へと導きます  KEI SHIRYU 

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今回は、執筆の前にすべきことについてです。




執筆の前にすべきことといえば、ストーリーを考え

てプロット表を作ることですが、もっと大切なこと

があります。


それは、テーマです。




テーマとは、作品全体を通して流れる命題ともいう

べき重要な存在で、テーマなくして作品の存在価値

はありません。


単に、面白いストーリーやアイディアが浮かんだから

といって原稿にしてみも、まあまあ面白かったで済ま

されてしまうものです。


人間なら誰しも抱えている葛藤や夢と現実との乖離

など、深く考えさせられるテーマがあってこそ、感動

や人物共感が生まれます。




文学作品ではなくエンターテインメント系の作品であ

ろうとも、テーマは錦の御旗なのです。


もしも、あなたの作品に何か物足りなさを感じるなら

テーマ不在が原因かもしれません。


作品の中に唯一作者の影を落とせるのは、テーマ

のみなのです。だからこそ、テーマはしっかり設定し

た上での執筆が望まれるのです。




探偵小説において、素晴らしい殺人トリックを考えた

としても、犯人が犯行に及ぶに至る動機の中に、人間

というものが時代を超えて常に抱えている命題がなく

ては、ほとんど価値がありません。


発狂した犯人が無差別に殺人を続ける事件は、現実

にはあっても小説としては成り立たないのです。




小説とは、人間を描くもの。


決してストーリーを描くものではありません。