「専攻科(せんこうか)」 という聞きなれない言葉を、みなさんは知っていますか?
障がい児が教育を受けることが、あたり前でない時代が長くありました。
やっと最近になって、障がい児が全員教育を受けられるようになったことは、意外と知られていないと思います。<過去記事>「あたりまえhttp://ameblo.jp/shiraiwa824/entry-11456145456.html 」
義務教育を全員うけられるようになった「第一の扉」
希望者が高等部に通えるようになった「第二の扉」
そして、高等部卒業後の進路が「第三の扉」と呼ばれています。
この「第三の扉」は重く、文科省は、扉を閉ざしたままです。
その必要性が知られていないからです。
<過去記事>「教育とは?(高等教育編?!)http://ameblo.jp/shiraiwa824/entry-11952277627.html 」
で書いたように、私は、次郎にまだまだ、教育の機会を与えてあげたいと思っています。
今までは、次郎を学校にゆだねる時に、『かわいがってもらえたらいいなぁ~』と思ってきました。
今でも、それは変わらないのですが、大きくなった今では、一つ条件が加わりました。
それは『次郎を面白がってくれたらいいなぁ~』というものです。
実はこの間、次郎はお受験を2つしました。
ひとつは、神戸の福祉型専攻科です。すばらしい活動をしている学校で、魅力的だったのですが、希望者多数につき、選考にもれました。
二つ目は、三重県四日市市にある、私立の学校法人が運営している専攻科です。
この学校は、障がい児教育を最初から、6・3・3・2制で考えている学校です。
高等部の後に2年制の専攻科があることで、高等部の教育にも、ゆとりが生まれます。
どちらのお受験も、次郎は、楽しそうに参加していましたが、マーマは、この二つ目の学校を、とっても気に入りました。
なぜなら、先生方がとっても楽しくやさしい方たちだったからです。
そして、次郎をとっても面白がってくれたからです。
マーマも面接がありました。学校に望むことを聞かれたときに
「出来ないことを出来るようにしてほしいのではなくて、本人が、したいことをサポートしてほしいんです。」と言いました。
そしたら、先生がおっしゃったんです。
「任せてください。この学校は、まさに、そのことにふさわしい学校だと思います」と。
マーマはかつて、こんな嬉しい言葉を聞いたことはありません。
「任せてください。ご期待に応えられると思います」そうおっしゃったんです。何度も!
これこそ、障がい児教育に携わり、真剣に取り組んでこられた先生の自信と、誇りの現れだと感じました。
マーマは、嬉しくて、嬉しくて、舞い上がりそうでした。
今まで、「専門家でないから、わかならい。約束できない。本人がなにを言っているのか、わからない。すいません、ケガをしましたetc・・・」
と言われてきて、不安になりながら、言っても無駄だろうと、口を閉ざしてきました。
そして、わかってもらえない次郎は、マーマに八つ当たりをするという繰り返しでした。
「任せてください」
マーマが聞きたかった言葉は、この言葉だったのだと、初めて気づきました。
まだ、当否の連絡待ちの今日ですが、こんな嬉しい言葉を聞けただけで、受験をしてよかったと思っています。
三重県の四日市市まで、フェリーと高速バスで行って、時間もお金もかかったのに、まだ、心の芯のところに、温かい火が灯ったままです。どうか、この学校に行けることになりますように!!