HSPの悩み解消:打たれ弱さを克服するには? | 大阪発!心理カウンセラーの「自分で自分を癒すヒント」

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うつ、不安、不登校など、様々な神経症やお悩みを少しでも軽くする為の
ヒントを開業カウンセラー(公認心理師)がお伝えしてゆきます。

皆さんこんにちは。「みんなのカウンセラー」こと、
のぶさわです。



<前回からの続き>

 

 

今回は、前掲④のケース:

「何度転職しても、職場にパワハラ的な上司が居て、
 耐えられなくなって辞めてしまう・・・私って本当に弱い人間だ」

というお悩みに対して、その解消のヒントをお書きします。


<打たれ弱さを克服するには?>


①「自分は(打たれ)弱いという認識を変える


以前、私のルームに同様なお悩みに苦しまれ

 「今迄40回も転職しました。

  逃げてばかりで私って本当に弱いです」

 と仰る方がお見えになりました。


 私は「え?!という事は40回も面接に受かったんですね?

 ・・・あなたのどういう所が評価されたんでしょうか?

   ボクシングで言うと、40回ダウンを喰らっても

   立ち上がる強さは何なんでしょう?」
 と感動して申し上げた事がありました。


 そういった方は

 「よし!転職のギネス記録を更新してやる」と思って、


 「私って実は強いのかもしれない」

 と何度も自分に言い聞かせてみませんか?


 「でも私はもうこれ以上、転職する勇気が無くて、
   1週間仕事を休んでしまっています」という方は


  そんな中でもノックアウトされずに、何とかしようとこの記事

  をご覧になったり、カウンセリングを受けられてる訳です。


  つまり簡単にはKOされない強さを持っている

  のではないでしょうか?


  もしそう思えるのであれば

  「私って意外と負けず嫌いなのかも?」
  と自分に言い聞かせてみませんか?



②自分に「逃げてもいい」という許可を与える


→例えば、ライオンが居る檻に放り込まれ、

 逃げる事が許されないとすればどうなっちゃうでしょうか?


 恐らく恐怖の余りパニックになってしまう

 のではないでしょうか?


 でも、いつでも逃げられる車の中なら

 ライオンが近づいて来ても、少し恐怖を感じながらも

 それを楽しむ余裕があるかも知れません。


 つまり、「逃げ場が無い」状態でいると

 強い恐怖に襲われ続け、対応策を考える余裕も無いまま

 心身に異常をきたす可能性も出てきます。

 

 また例えば、

 思い悩んで故郷のお母さんに電話で窮状を訴えた時に
 
「何を言ってるの?!

  どんな事があっても仕事を辞めちゃダメ!」
 と言われたら、追い詰められて益々苦しくなる

 のではないでしょうか?


 逆に「そんなにしんどいのなら、いつでも帰っておいで」
 と言われたら、安心して余裕ができ

 今の現状に立ち向かう勇気が出るかも知れません。


 ですから自分に「最悪逃げてもいっか・・・」

 と許可を与えてみませんか?

 


③防御態勢を整える

(1)物理的な防御:

 

 もし可能であれば自分のデスクの端に

 書類等を積み上げたり、 衝立や筆箱、ペン、お守り等

 で”結界”を作り、「部長の悪霊」等から身を守る、


 或いは(可能であれば)席替えや部署異動を申し出る。


(2)イメージでの防御:

 

 前々回お書きした「シールディング」を行う

 

 


④(ネガティブな)ファイルを整理し直す

(1)「部長が怒ってる」

 

→過去に自分が怒られて否定されたファイルを参照する


「私が仕事ができない奴だと否定してるに違いない」

 

→(そのファイルを参照し続け)
 
「あの時あの人も私を否定した、あの時のあの人も・・・」

 

「みんなが私を否定する」


「私はダメ人間だ」

 

「だから怒られる」

 

→結果、「また怒られるんじゃないか?」
 と常にびくびくしながら部長が自分を怒ってる場面

 に意識を集中し続ける。


 更には

 「みんな私を否定する」という結論から

 他の人の否定にのみ意識を集中し続ける・・・


 これじゃあ、そこに居られなくなっても当然

 だと思います。


 ですから、以前お書きした要領で

 「ネガティブ(黒)ファイル」の中身を書き出して、
 「ポジティブ(白)ファイル」も加えてゆきましょう。


(2)ここでは特に、

 「私がダメだから部長は怒る」ファイルと

 「みんなが私を否定する」ファイル
 を再度吟味する必要があると思います。


 例えば

 「部長が怒ってる他の理由として考えられる事は?」

 とか
 「私の事を否定してなさそうな人は?」

 等と考えてみて、以前お書きした
 「相手の立場に立って考える」や

 「自分や相手を客観視する」方法を駆使して
 「ポジティブ(白)ファイル」を作ってゆきましょう
 


⑤自分にとっての安全基地を作る

(1)新たな視点を見つける


 「④」の方法で「ポジティブ(白)ファイル」が加われば、
 
「部長は同じミスをしてもAさんには怒らず、私にだけ怒る。
  部長にとって私が怒り易いからかな?・・・

  でもそれって”見せしめ”?」


 「部長は私が仕事で同じ事やっても、

  その日の部長の気分によって
  怒られたり怒られなかったりする・・・

  それって”八つ当たり”?」

 

 「AさんとBさんはいつも私を否定するけど、

  Cさんは励ましてくれたり気にかけてくれてる・・・」


 等といった新たな視点が見つかるかも知れません。

 


(2)自分が自分の安全基地になる


 もし新たな視点が見つかれば、

 その視点で「D=深い処理」を行ってみましょう。


 「部長は私をみせしめにしたり、

  機嫌が悪い時に八つ当たりしてくる・・・
  それって、上に立つ人としてはどうかと思う・・・」等々。

 (この考え方も白のファイルに書き加える)


 仕事から帰ってきてから、

 「黒のファイル」に基づいて今の苦しさをノートに書きます。


 「あ~、今日もミスして部長に怒られた・・・

  本当に私ってダメだなあ~

 この会社には必要じゃ ないんだ」


 ノートの反対側に「白のファイル」に立った自分が

 優しいお母さんの様にその返信を書いてみましょう。


 「この前は、Cさんに”よく頑張ってるね!”

  って言ってもらったじゃない。
  今日の部長は朝から機嫌が悪かったから、

  きっと八つ当たりじゃない?
  しかもあそこまで酷く怒らなくてもいいのにね」


 もしできるのであれば、

 こういった交換日記をしてみませんか?


(3)自分以外の安全基地を見つける


 例えば

 「Cさんや彼氏なら味方になってくれるかも知れない」
 と感じたのであれば、思い切って今の苦しみを

 少しずつ打ち明けてみませんか?


 ※ここでもし「そんな事打ち明けたら迷惑かける」

  という考えが出てきたら、
  「もし私が相手の立場だったら、そんな事私に相談しないでよ!

  迷惑よ!」 と思うだろうか?と

  「相手の立場に立って考える」事も必要だと思います

 ※また、もし聞いてもらえなかったり力になってもらえなかったら
  「やっぱり私の味方なんて誰もいない」といった「過度の一般化」

  を避けて次のターゲットを探してみましょう


⑥自己主張してゆく


→「安全基地」ができたら

 自分の意見・考えを伝えてゆきましょう

 

(1)相手に「NO」と言ったり、自分の要求を伝える


 「部長、私にだけきつく言われてる様に感じて辛いんです。
  大きな声で怒鳴るのは苦手なので、

  それだけはやめて頂けないでしょうか?」等。


(2)助けを求める


 持ち前の「S=感度の鋭さ」で信頼できそうな人を選び、

 思い切って相談してみませんか?
 
「専務、ご相談がありますので

 ちょっとお時間を頂いても宜しいでしょうか?・・・」等。


 


<次回へ続く>

 

 

 

それでは今日も良い変化を

 

 


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