何故子供を虐待してしまうのか?④ | 大阪発!心理カウンセラーの「自分で自分を癒すヒント」

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うつ、不安、不登校など、様々な神経症やお悩みを少しでも軽くする為の
ヒントを開業カウンセラー(公認心理師)がお伝えしてゆきます。

皆さんこんにちは。「みんなのカウンセラー」こと、
のぶさわです。

 

<前回からの続き>

今回は

子供を虐待してしまう原因として考えられる2番目の要因、


即ち
②人間や(一夫一婦制の子育て行動をする)哺乳類の脳には
 「子育て行動を促進する部分」に加えて
 「子への攻撃行動を促進する部分」があると考えられる


について詳しくお書きしたいと思います。


理化学研究所の研究チーム等によると、
脳の視床下部前方の「内側視索前野」が

子育て行動を促進する、

逆に

(広義の扁桃体に属する)「分界条床核菱形部」は

子に対する攻撃性を促進する

という事がわかってきました。


皆さんも、

「子育て行動を促進する部分」が脳内に存在するというのは
納得し易いと思いますが、


「子への攻撃行動を促進する部分」が誰の脳にも存在する
という事は理解し辛いのではないでしょうか?


この働きが何故必要か?と言いますと、


一夫多妻制の哺乳類の雄は

自らの遺伝子を残す為に

前のリーダーの子を皆殺しにする

という現象がしばしば見られる様です。


正に「利己的な遺伝子」ですね。


一方雌の方も、その新しい雄が

我が子を皆殺しにするのを止めるでもなく、

逆にそれをきっかけに発情して交尾する
という事だそうです。


当然、雌の方も「より強い遺伝子を残したい」と、
そうしてしまうのでしょう。


そして前の雄の子を殺して交尾した雄は、

(子育て行動を促進する)「内側視索前野」が活性化され、


そこから伸びてるGABA作動性の抑制性ニューロンを通じて、
(子の攻撃行動を促進する)「分界条床核菱形部」の働きが

抑制されるという事です。


つまり人間の男性も女性も同様に、
「子を攻撃する」というのが脳のデフォルトで、

「子育て行動を促進する」というスイッチが入って、
初めてその攻撃性が抑えられる

と考えられます。


思うに、男性(雄)は、
自らの遺伝子を残す為に、他の遺伝子を排除し、


一方、雌の方も
「自らの遺伝子が残り続ける確率」を最大限に高める為に、
”より強い遺伝子”を求めて、それ以外の遺伝子は排除

しようとするのは当然だと思います。


ですから、脳の器質的な問題や心理的・環境的な要因で、

その抑制作用がうまく働かない場合は
「子を虐待してしまう」というのもうなずけます。


なんせ、

「子を攻撃する」というのが脳のデフォルトですから。

それでは、

どうすれば子供への虐待を止められるのでしょうか?

そのヒントを次回からお書きしてゆきたいと思います。



<次回へ続く>

 

 

それでは今日も良い変化を

 

 


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