何故子供を虐待してしまうのか?③ | 大阪発!心理カウンセラーの「自分で自分を癒すヒント」

大阪発!心理カウンセラーの「自分で自分を癒すヒント」

うつ、不安、不登校など、様々な神経症やお悩みを少しでも軽くする為の
ヒントを開業カウンセラー(公認心理師)がお伝えしてゆきます。

皆さんこんにちは。「みんなのカウンセラー」こと、
のぶさわです。

 

<前回からの続き>

前回、

子供を虐待してしまう原因として考えられる2つの要因


即ち
①子育ては本能的行動ではない


②人間や(一夫一婦制の子育て行動をする)哺乳類の脳には
 「子育て行動を促進する部分」に加えて
 「子への攻撃行動を促進する部分」がある


という事が挙げられるとお書きしました。


今回は、そのうちの「①」について
詳しくお書きしたいと思います。



①子育ては本能的行動ではない

→どんな生物でも、個=自分が生き延びて生殖し、
 遺伝子をコピーし、種=自分達(の遺伝子)が存続してゆく
 という方向性が遺伝子の中に組み込まれていると思います。

 ですから、

 生きる為に必要な食欲や睡眠欲、そして

 生殖に必要な性欲等の基本的欲求が生じる訳です。
 
 そして、

 とりわけ哺乳類、中でも人間の様に
 大脳皮質が極端に進化?した種は

 他の種に比べて恐ろしく未熟なまま生まれてきます。

 それ故、

 子供の親にも「子供を育てたい」
 という「子育てへの欲求」が組み込まれています。

 ところが、この「本能的欲求」は最初から
 充分には機能しないものです。

 例えば、

 赤ちゃんは「食べたい」という本能的な欲求
 を持っていますが、最初からうまく食べられるでしょうか?

 ミルクをこぼしたり、むせて吐いたり、
 少し大きくなっても、食べさせてあげたり、
 さらに、スプーンやお箸がうまく使えなかったり・・・

 つまり、

 本能的な欲求であっても、最初からうまくはできない
 できるようになる為には訓練や試行錯誤等の

 経験が必要になるという事です。
 
 同様に

 「子を育てたい」という本能的な欲求があっても、
 それは「本能的にできる行動」ではありませんので、
 最初からうまく行かないのが当然です。

 なのに、お母さん方は
 「あ~・・・うまくしつけられない。
  いう事聞いてくれない・・・。  

  私って母親としてダメなんじゃないか?」
 等と自分を責めたり、


 「も~!!何でできないの?!!
  何回言わしたらわかるのよ?!!」


 等とイライラしたりして

 ストレスが溜まっちゃう訳です。
 
 そして、

 特に親の性格特性として完璧主義であったり、

 元々、相手が自分の思い通りにならないと
 イライラする傾向が強い人の場合は、

 

 そのストレスが極限まで達してしまう

 事も考えられます。

 更に、

 親自身が育った原家族の中で
 虐待的な事が行われていた等の理由で、
 養育的なモデルとなる親が存在しなかった場合


 特に「どうしたらいいかわからない」となって
 よりストレスが溜まるでしょう。

 加えて、

 親自身の性格傾向が、
 ストレスを外に表出してしまう事が多い場合は 
 虐待に繋がってゆく可能性も高まると思います。



<次回へ続く>

 

 

それでは今日も良い変化を

 

 


★お問い合わせ・ご相談は下記の私のホームページを
  
ご覧ください。

     新大阪駅 徒歩1分!
「心の相談ルーム」オアシス大阪
(超短期解決、全額返金保証制度有り)
//////////////////////////////////////////////////////////
↓ 今回の記事に共感して頂いたら、お手数ですが
  クリック応援をお願い致します。とても励みになります。

心理カウンセラー ブログランキングへ