1969年12月 大菩薩峠の公判(赤軍派) |   連合赤軍事件スクラップブック (あさま山荘事件、リンチ殺人事件、新聞記事)

■大菩薩峠事件 突撃訓練に初の判決 「悪質だが反省の色」

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連合赤軍事件スクラップブック (あさま山荘事件、リンチ殺人事件、新聞記事)-1970-02-18 赤軍派大菩薩峠裁判


 大菩薩峠の軍事訓練 で起訴された赤軍派メンバーは、「統一公判組」と「分離公判組」に別れた。統一公判組は権力を否定し、あくまで裁判を政治闘争の場ととらえた。分離公判組は起訴事実を認め、個別に裁きを受けようとする反省組であった。この組み分けは東大安田講堂の裁判でも連合赤軍裁判でもみられた現象である。


 闘争組の冒頭陳述はこんな感じ(長いのでさわりと最後の部分だけ)。


ブルジョアジー諸君!君たちは我々を裁こうというのか。結構だ、おおいにやってくれたまえ。・・・
ブルジョアジー諸君!さあ始めよう。君たちが盲目的に振りかざしている「赤軍罪」・・・
ブルジョアジー諸君!君たちの恐怖の実態、君達を脅かす現代の"妖怪"・・・
ブルジョアジー諸君!既に君たちの数限りない罪状は残りなく書き刻まれて・・・
同志諸君!プロレタリア人民諸君!ブルジョアジー諸君は我々を裁こうという・・・
同志諸君!プロレタリア人民諸君!武器をとれ!武器を持って世界革命戦争の・・・
ブルジョアジー諸君!我々はこの革命の軍隊である。肉体は奪われていても魂はこの軍隊と共にある。魂は肉体を奪い返そうと君たちの足元深く進軍している。時満ちて地上に現れ、君たちを打ち倒し、肉体を奪還するであろう。魂は君達に最後の鐘を鳴らしている。我々の勝利と君たちの一掃を告げている。君たちはその声を聞かねばならない。
(「大菩薩峠陳述集」)


 ○○諸君!と呼びかけるのは流行のようで、赤軍派は判で押したようにこのフォーマットを用いている。またロマンにあふれた言葉をちりばめるのが好まれたようだ。大菩薩峠で逮捕された上野勝輝は「明日の地球は赤軍が回す」と言ったという。