METAL ROBOT魂 (Ka signature) Ex-Sガンダム レビュー | @in's Hobby Room

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安いくらいだ。
バンダイ 
METAL ROBOT魂(Ka signature) <SIDE MS> Ex-Sガンダム
 レビュー

 

「METAL ROBOT魂(Ka signature) <SIDE MS> Ex-Sガンダム


かつて月刊モデルグラフィックス誌の誌上企画として連載、模型展開もされたガンダムシリーズのサイドストーリー「ガンダム・センチネル」より、主人公リョウ・ルーツの駆るEx-S(イクスェス)ガンダムが、メタルロボット魂シリーズに登場。

 

そもそもメタルロボット魂シリーズとは、『超合金』×『ROBOT魂』シリーズの特性を融合し、ロボ魂のボディにダイキャスト関節を採用したワンランク上のアクショントイ・ブランドですが、第1弾のHi-νガンダムが出たきりこれまで音沙汰がありませんでした。
そこへ彗星のごとく登場したのがこのEx-Sガンダム。

 

模型展開だけでなくゲーム作品にも複数登場しており、「原作は知らないがゲームやお店で見たことある、カッコよくてスキ」という方も多いのではないでしょうか。

ちなみに正式名称は「エクストローディナリィ-スペリオル・ガンダム」。

 

一目みてわかる大ボリュームの本体。ホワイトとブルーを基調としたカラーリングになっています。
スタイルとアクション性を優先しているため、Gクルーザー形態への変形はオミットされています。

 

メカニックデザインを担当したのは、ガンダムシリーズではお馴染み、誰もが聞いたことはあるカトキハジメ氏(連載当時は”かときはじめ”名義)が担当。
原作のムック本にある設定画などを見るとわかりますが、当時まだ20代前半くらい?にも関わらずデザイン性やギミック、変形パターンの複雑さなど、”天才”と言わざるを得ません。

 

ゼータ系を彷彿とする精悍な頭部。(作中の開発時期はZZガンダムと同時期) インコム・ユニットも再現(後述)。さすがにアンテナは安全基準のためか少々太め。
全身の迷彩パターンは塗装、マーキングもすでにプリント済みの状態で入っていますので、開けて簡単に組み上げるだけでこのクォリティ。淡いブルーの塗装がとても良い質感を演出しています。

 


左肩の「GUNDAM SYSTEM」のお馴染みのマーキングももちろん再現。
胸部Iフィールド・ジェネレータなども塗り分けられています。
よく見ると脚部などのバーニアの枠は黄色、中のフィンは金色で塗り分けられているのが確認できます。

各関節部には黒光りしたダイキャストが見えますね。

 

可動。
かなり練られた構成になっているので細かく紹介。
まず頭部にはスイングジョイントが採用され首を大きく上へ向けれるようになっています。

胴体部も前後左右にスイングが可能。

 

肩関節は引き出し機構を採用。
肩アーマー及び上腕部は別パーツになっているので怒り肩を維持しつつ腕を動かすことが可能。さらに肩アーマー上部がスライドし中のメカが露出、前面のパネルも開くことができます。
上部にあるウイングも基部がフレキシブルに可動し、パーツの位置を差し替えて展開状態にすることができます。
肘も深く曲げることができ、手首部分にも可動ポイントがあります。

 

股関節の付け根で前後にスイング可能。開脚もこの通り。
膝を深く曲げると脛の装甲が連動して動きます。膝上部のロール可動もあります。

腰部ビーム砲も複数のジョイントにより可動を妨げないように配慮。
フロントアーマー、リアスカートももちろん可動。そしてよ~~く見るとGコアのバーニア部分もしっかり作りこまれているのが確認できます。

 

テールスタビライザーも上下に動きます。
なにより素晴らしいのが左右の大型ブースターユニット。これも複数のジョイント機構により上下左右と自在に展開することができます。
中央部から折れるギミックは必見。

 


付属品。
鈍重な本体を支えるために特製の台座が付いています。

 

ネーム入りの特製台座。
各種ロック機構により様々な角度でも支えることができるよう設計されています。本体への取り付けは背中へ接続アダプタパーツを介して行います。
支柱の角度を変えたり伸ばしたりなどの機構は、バンダイアクションベースのような感覚ですかね。

 

ビームスマートガンひとつにも数々のギミックが採用されており、グリップを左右にスイングさせ好きな角度に持たせることができます。
新解釈として後部からもグリップが展開されるようになり、銃身のスライドギミックが追加されました。
下部にあるアームをガンダム本体と接続するギミックももちろん再現できます。

 

突起した膝ユニットの裏にマウントされているビームサーベルのグリップも引き出すことができ、ビーム刃を取り付けが可能。

 

頭部「インコム」、および左右の膝ユニットに装備されている「リフレクター・インコム」もパーツの差し替えで使用状態を再現可能。
ワイヤー部分はリード線を使用しており、丸型の中継器を介すことでワイヤーが折れ曲がった状態にすることができます。

 

両肩に取り付けられている大型プロペラントタンクパーツも取り外すことができ、蓋パーツを取り付けることでタンクの有/無の状態を選ぶことができます。

 

タンク無しの状態。

 

ちなみに装甲パーツは他にも取り外し可能(自己責任となります)、この様子だとSガンダムも出せるかな?という感じ(笑)

 

ROBOT魂ガンダム(Ver.アニメ)ゴッドガンダムと比較。
そのボリュームのほどがよ~くおわかりになるかと思いますw


以下、ポーズ集。

 

強化後の姿がこのEx-Sであり、強化前はSガンダム(スペリオルガンダム)という機体であります。ZZガンダムと同時期に開発されただけあって、Gアタッカー(上半身)・Gボマー(下半身)・Gコア(コアファイター)の3機に分離・変形することが可能でした。
Ex-Sになってからは分離がなくなった代わりに本体がそのまま変形する「Gクルーザー」という形態があります。※前述の通り本商品ではオミットされています。

 

イラストなどでもよく見る決めポーズ各種。
スマートガンを真横に持つイメージが強いですが、少し傾けさせたイラストも抜群にカッコ良いですよね。
そのどちらの良さも余すことなく魅せることが可能な商品です!

 

ガンプラMGのEx-Sガンダムはいつか作りこんでみたいと思っているキットでしたが、こんなに良いモノ触っちゃうとなぁ・・・(笑)
あれも組み立てはもちろん1度変形させただけでお腹いっぱいになるとか評判ですねw

 


「くらいやがれぇぇぇぇっ!!」
リョウ・ルーツがパイロットを務めます。ゲーム「SDガンダムGジェネレーション」では藤原啓治氏がボイスを担当。
完璧にチンピラのような言動が目立つ御人ですw

 

「俺はドンパチやりたくてウズウズしてたんだ!」

私も初見は地元の模型屋に置いてあったプラモデルでした(旧キットの方)。その数年後に「GジェネF」で初めてストーリーとキャラクターたちを知り、前述したリョウのチンピラぶりに驚いたものです(笑)
後のアリー・アル・サーシェスに通ずるモノがw

 

 

頑丈な作りのスタンドのおかげで様々なポージングでも安定させることができます。
アクション性は十分なのですが、あらゆる箇所が干渉するので塗装がハゲたりこすりついたりしやすいので注意。

 


「俺はこんな操作してねえぞ!?勝手に動いてやがる!!」

特殊人工知能「ALICE(アリス)」を搭載しており、無人機としても運用が可能な設計となっています。
実際戦闘中も幾度かパイロットであるリョウから制御を奪うことも。

 

インコム・ユニットは非ニュータイプのパイロットでも扱える準サイコミュ兵器。
加えて機体性能もコンピューター制御のおかげでニュータイプ専用機に匹敵するほどの性能を誇ります。チンピラでもベテランパイロットのような(略

 

フレキシブルな可動構成により、背部ブースターを展開しフルバーストモード的な、玩具ならではの遊びを楽しむことができます。

 

以上、Ex-Sガンダムでした!

 

造形・塗装・マーキング済みによるクォリティの高さだけでなく、考え抜かれた可動機構により見た目以上のアクション性を誇り、ギミックの数々も再現。さらに新解釈による機構で、同じ機体でもまた違った面を見せるというオイシイところだらけの内容。
置いてよし、遊んでよし。 ダイキャストによる重みも高級感あって実に素晴らしい商品でした。


ボリュームと使用素材からかなりの高価格が予想されましたが、これで2万を切ったのは驚異的と言わざるを得ません。・・・はたまた近年の玩具高騰ぶりで感覚がおかしくなってるのか(笑)
それに一般販売なので量販店などにいけばもっと抑え目にすることも・・・w


そういえば今年はやけにセンチネル関連の立体物が多く見られる一年でした。本商品のほかにもガンプラ(プレバン限定)でゼータプラスC1、食玩でもゼータプラスC1、ゼク・ツヴァイ(!)、Sガンダムの頭部、イベント限定GKでハミングバードが発売されたほか、「魂ネイション」イベント会場では同じROBOT魂シリーズでゼータプラスC1、FAZZ(ファッツ)の姿も!
おいおい急にどうした!?というくらいセンチネルが盛り上がりを見せています。


特に展示のあったROBOT魂ゼータプラスはぜひとも商品化までこぎつけてほしいところですね。展示品を見る限り完全変形できそうなジョイント構成・ヒンジの数々でしたし・・・
さすがにディープストライカーまではありませんでしたが(笑)、今後のMETAL ROBOT魂センチネルシリーズに期待が持てます!

 

■商品

 

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