ことり
☆☆+
2012年11月 249p 朝日新聞出版 書き下ろし(400字、487枚)
○小川洋子「ことり」読みました。
一人暮らしの小父さんが亡くなりました。死後数日に発見されました。身寄りがないということでした。小父さんが亡くなったとき、部屋に飼われていたメジロが飛び立っていきました。
小父さんは近所の幼稚園の鳥小屋を掃除してていたので、小鳥の小父さんとも呼ばれていました。そして、小父さんの過去が語られていくのでした。。。
ということで、小川洋子「ことり」読みました。小父さんの過去が作者によって語られていきます。
そこには、鳥語を話す(でも普通の言葉が話せない)小父さんのお兄さんの話が出てきたり、お母さんの話が出てきたり、いろいろな細かいエピソードが積み重ねられていきます。
まるで、作者が小父さんの人生を歩んできたかのように、語られていきます。
リアリティのある人の一生を振り返るような気分にさせられる小説でした。鳥が好きというところには共感できました。3133
小川洋子「カラーひよことコーヒー豆」 はこちら
小川洋子の「博士を愛した数式」 はこちら
小川洋子「ミーナの行進」 はこちら
小川洋子「物語の役割」 はこちら
小川洋子「猫を抱いて象と泳ぐ」 はこちら
小川洋子「人質の朗読会」
はこちら
小川洋子「みんなの図書室」
はこちら
作家別のインデックスはこちらです。☆つけて、一覧にしています。
20冊以上レビューした本を中心に整理してあります。
インデックス:伊坂幸太郎
インデックス:恩田陸
インデックス:貴志祐介
インデックス:司馬遼太郎
インデックス:東野圭吾
インデックス:村上春樹
インデックス:宮部みゆき