アーサーが教える体のふしぎ70号の内容はナマケモノとヒト、独特の骨格、食事と生活等 | 親愛なる人に-読書の薦め

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アジェット・コレクションズ・ジャパン 1190円 2008年7月2日号


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70号の内容は、
ナマケモノとヒト:692-693p、独特の骨格:694-695p、食事と生活:696-697p、スローモーションで動く:698-699p、アーサーのクイズコーナー:700-701p


ナマケモノとヒト:692-693p
アリクイ目ノドチャミユビナマケモノは体長50-60cm、尾の長さ6-7cm、体重3.5-4.5kgです。寿命は野生で12歳、飼育では30歳。草食性。一年中繁殖が可能で120-180 日で、一頭の子どもを産み、6-8ヶ月で母親から離れて暮らすようになります。一生のほとんどを木の上で過ごし、一週間に一度木の根元の決まった場所にふんをするときくらいしか、木から降りません。ナマケモノは20時間くらい眠ることがありそれ以外は食事をしています。


独特の骨格:694-695p
頸椎の数が多く、普通のほ乳類は7個ですが、ミユビナマケモノ属のナマケモノは9個の頸椎を持ち、そのおかげで首が柔軟で、頭を270回せます。後ろ足より前足が長く、それぞれ3本のかぎ爪があります。このかぎ爪は第三指を覆っていて、長さ5-6cmもあり3本が平行に並びます。頭蓋骨は短くて平たいです。あごはとても頑丈で食べ物を噛むときに役立ちます。歯はすり減っても成長します。


食事と生活:696-697p
ノドチャミユビナマケモノは新鮮な葉や枝しか食べません。代謝は大変遅く栄養の吸収効率も悪いので、かなり大量にエサを食べなくてはならず、食後には体重が約3割増えることもあります。食べ物は、胃の中の細菌の力を借りて行うので、栄養の吸収もゆっくりで、食べてから1ヶ月ほど吸収にかかる上、食べ物から0.2-13%の栄養しか引き出せません。ノドチャミユビナマケモノは種としては様々は葉を食べますが、母親が食べた木の葉しか食べません。母親が食べた種類の木の繊維しか分解する菌を持たないからです。だから、ノドチャミユビナマケモノの飼育はとても大変で、同じ木の葉が手に入らないと飢え死にしてしまいます。オスのノドチャミユビナマケモノの背中にはオレンジ色の中央に焦げ茶の線の入った毛が生えています。ここには特殊な分泌腺があり、その分泌物は交尾のときに何らかの働きがあると考えられています。


スローモーションで動く:698-699p
ノドチャミユビナマケモノの動きは非常にゆっくりです。それは、エネルギーの節約と外敵からのカムフラージュになります。また、足首の骨の関節があらゆる方向に動くので、木の登りおりのなどの動きも柔軟です。体温は30-34℃で眠っているときは体温を下げ、日中の活動時には日光に当たって体温を上げるなど、体温を変化させて生活しています。これもナマケモノの省エネ技術です。また、水の中で上手に泳ぐことができます。現在ナマケモノには、ノドチャミユビナマケモノが含まれるミユビナマケモノ科3種と、フタユビナマケモノ科2種、計5種がいます。これらは別々に進化したと考えられています。フタユビナマケモノ科2種のうちフタユビナマケモノは、頸椎が7個、ホフマンナマケモノは6個で、前足と尾が短めです。前足のかぎ爪は2本です。フタユビナマケモノは、メスの割合が10対1で高く、メスは集団を作ります。かつてナマケモノは、地上性のナマケモノの仲間があり、オオマケモノ体長6m以上、体重3t以上、ゾウより大きかったようです。2800万年前には現れ、現在のフタユビナマケモノの祖先と考えられています。1万年前に滅びました。


アーサーのクイズコーナー:700-701p
1.ナマケモノが住んでいる場所はどこかな?
2.大昔に地上で暮らしていた大ナマケモノの大きさは?
その他、いらないピースを発見せよ!、間違い探しがありました



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