アジェット・コレクションズ・ジャパン 1190円 2008年6月11日号
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67号の内容は、
サンショウウオとヒト:662-663p、じゅうなんな骨格:664-665p、変態:666-667p、サンショウウオのなかま:668-669p、アーサーのクイズコーナー:670-671p
サンショウウオとヒト:662-663p
サンショウウオとよばれるものは、脊椎動物の両生類で有尾目に属する約530種もの動物です。ここではヨーロッパで知られるファイアサラマンダーを例に取り上げます(有尾目(サンショウウオ目)には、サンショウウオ科、イモリ科など全部で10科ありますが、ここでは有尾目すべてをサンショウウオと呼びます)。大人のファイアサラマンダーは約25cmになります。寿命は20歳以上、大人は肉食性でミミズ、ナメクジ、などを食べます。非常に発達した嗅覚を利用して暗闇で狩りをします。年一回夏に陸上で交尾し冬眠あけの春に水中で出産します。
じゅうなんな骨格:664-665p
サンショウウオは両生類で、がっしりとした手足で水中、陸上を歩き回ることができます。頭蓋骨は平らで大きな眼窩(がんか)にはくぼみがあります。サンショウウオの脊椎は柔軟でたくさんの頸椎でつながっています。前足は指が4本、後ろ足は指が5本でカエルの仲間と同じです。泳ぎは上手で魚のように胴体を左右に曲げながら泳ぎます。ファイアサラマンダーは、個体によって様々な模様をしており、ネコやシマウマの模様のように固有の遺伝子の組み合わせによって、この模様が生まれることがわかっています。
変態:666-667p
有尾目は変態(姿を変えながら成長すること)を繰り返して大人になります。サンショウウオの場合、幼生のうちは外鰓(がいさい)という体外に突き出たえらがそのままだったり足もはじめから生えていたりします。カエルの幼生のオタマジャクシとは違います。サンショウウオは3~4歳で性的に成熟し、交尾は夏の夜に行われます。ファイアサラマンダーの卵は母親の胎内で孵化し20-30匹の幼生が一度に16-18匹生まれます。幼生が変態をし始める頃には60mmほどになります。種によっては変態し終わった4.5cm位の大きな子どもを産むものもあります。この場合孵化しない卵を食べる共食いが母親の胎内で行われています。幼形成熟(ネオテニー)とは、幼生の時期や姿が成体(大人)になっても保たれることです。サンショウウオは、変態中も水中で過ごすので、陸上で成体になる個体より大きく成長します。また水中で過ごしやすい幼、外鰓と尾がそのまま残ります。進化的に見ると両生類は水中から出て陸上生活を始めた最初の脊椎動物です。グリーンランドで化石が見つかった指が七本あるイクチオステガは、そうした生物の一種で約3億6千万年前に地球上に生育していました。
サンショウウオのなかま:668-669p
有尾目はどの種も湿度の高い環境が必要です。アルプスサラマンダーはイモリ科に属し、アルプスの海抜1000ー2500mの草地や森にいます。胎生で、幼生は母親の卵管の中で未成熟の卵や小さな幼生や母親が作る栄養細胞を食べて2-4年間成長し、その後生まれてきます。オオサンショウウオは体長140cm、体重20kgにもなります。メスが産んだ卵をオスが面倒見ます。メキシコサンショウウオは、絶滅の危機にあり、現在ではメキシコの湖にしかいません。胚の発生などの研究に役立つため飼育されていて、体長30cmにもなり食用にもなります。色素を持たないアルビノ種はウーパールーパーの名で話題になりました。マダライモリは、イベリア半島や南フランス地方に住んでいます。体長17cmくらいで体には独特なまだら模様があります。イベリアトゲイモリはイベリア半島やモロッコ北部に住みます。最大体長30cで非常に適応性が高く水生の間は、汚れた水の中でも生きることがあります。
アーサーのクイズコーナー:670-671p
1サンショウウオのは両生類の仲間ですが、次のうち両生類でないものは?
2日本にいるオオサンショウウオの大きさは?
その他、迷路、間違い探しがありました
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