アーサーが教える体のふしぎ42号の内容は、脳と神経、神経系、反射、反応、反応と決定 | 親愛なる人に-読書の薦め

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42表紙

アジェット・コレクションズ・ジャパン 1190円 2007年12月19日号


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アーサーが教える体のふしぎ42号の内容は、脳と神経、神経系、反射、反応、反応と決定です。


41号の記事についてはこちらです 。

41号の付録についてはこちらです。



42号の内容は、
脳と神経:412-413p
神経系:414-415p
反射:416-417p
反応:418-419p
反応と決定:420-421p



脳と神経:412-413p

古代の人々はすべての感情は心臓で生まれると考えており、古代エジプト人はミイラを作るとき心臓等の臓器は特別な入れ物に入れて保存しましたが、脳は捨てていました。2世紀古代ローマのガレーノスは脊髄が脳から伸びたものと考え、不思議な液状物質、霊気が脳で生じ筋肉を動かすと主張しました。脳は思考や記憶のような意識される活動だけでなく、内臓の動き、血中ブドウ糖の量、二酸化炭素、水分、栄養分量も調節しています。これら情報は感覚器から脳に集められますがどのように処理されているかは詳しくは分かっていません。脳は体重の1/50しかないのに体の全エネルギーの1/5も使っています。脳は小脳大脳脳幹の部分に分けられます。小脳は主に複雑な筋肉の動きを調整しています。大脳は大脳半球という左右2つの部分に分けられます。大脳半球は4つの葉に分けられ、前頭葉は額の部分、頭頂葉は頭のてっぺん、側頭葉は頭の側面、後頭葉は頭の後ろにあります。大脳半球の表面の薄い層を大脳皮質と呼び、どれも同じようにみえますが場所によってことなる機能を受け持っています。頭の上を通って片方の耳から片方の耳まで帯状に伸びた部分は体性感覚野と呼ばれ主に皮膚感覚を受け持っている中枢です。大脳皮質には視覚、聴覚、味覚、体の動きの中枢もあります。大脳皮質には機能がまだ分からない非特定領野と呼ばれる部分があります。脳幹は体内で自動的に行われている生命活動に欠かせない部分に関与します。脳幹の脳の中心奥深くにある視床下部恒常性中枢です。脳幹の一番下の延髄は、心臓、呼吸、血圧の中枢です。橋(きょう)は体から集まった神経が集中し脳の上の方へ延びる経路です。18世紀のイタリアのヴォルタ(1745-1827)は神経細胞の研究をしている過程で、電池を発明しました。



神経系:414-415p
神経は循環器系のように体中に枝分かれし、ロープ程の太さから髪の毛以下の細さまであります。17世紀のデカルトは反射が感覚神経からの信号で起こり脊髄に伝わった後、脳に行かず運動神経に伝わると理解していました。随意運動は、読書、歩くなど意識的な行動や動作で、自分の意志で始めたりやめたりできます。随意運動は大脳皮質で起こり神経を通して骨格筋をコントロールしています。不随運動は動脈、胃、腸など意志とは関係なく自動的に起こり、脳幹の一部がコントロールしています。意志で動かしたり止めたりできません。脳と脊髄は中枢神経と呼ばれ体中に広がっている神経を末梢神経といいます。目や耳など頭と重要な部分を直接つないでいる12対の神経(脳神経)もあります。顔面神経は顔の動きをコントロールし、正中神経、とう骨神経、尺骨神経は指先から脳に情報を伝達し、座骨神経は中指くらいの太さのある最も太い神経、腓骨神経頸骨神経は下腿(すね)を沿って走り、足底神経は足の情報が行き来し、腰神経は腰椎の間に枝分かれし、脊髄は脳から伸びる神経の太い束、肋間神経は肋骨と筋肉に伸びており、がすべてコントロールしています。神経は神経細胞(ニューロン)がつながってできています。神経細胞には細胞体樹状突起軸索があります。樹状突起の先はシナプスと呼ばれ他の神経細胞の樹状突起と隙間があいて接し、樹状突起は受け取った神経信号を、軸索を通して送り次の神経細胞に伝えます。



反射:416-417p
考えるまもなく自動的な反応を反射といいます。赤ちゃんはいろいろなことが反射でできます。モロー反射は後ろに倒れたりビックリしたときに手足を投げ出す反射です。お乳を飲むことは母乳反射です。歩行反射は赤ちゃんの足が固い面にふれると歩くような動作で、最初の数日間しか起こりません。腸と膀胱が一杯になると自動的に排出します。野生動物は休んでいても感覚器が常に周りを見張っており、驚くと反射ですぐからだが反応できるようになっています。何かが頭に落ちてきたら、反射行動で目を閉じ皮膚を緊張させ、頭をひねり、腕が上がります。瞳孔も光の明るさに反射的に反応します。まばたき反射は、顔の近くで大きな音がしたりすると目を閉じる反射ですが、それを確認する実験が記載されています。体の反射をテストすることで神経や筋肉の働きが正常か知ることができます。腱反射(膝蓋腱反射)は、腱反射の試験方法が記載されています。


反応:418-419p
体のどんな反応も脳が決定し運動神経を通して筋肉を動かします。時速90kmで高速を走っているとき50m先の障害物をよけるために2秒しかありませんが、それも同じです。テニスでは、サーブが160km以上になり、レシーバーは1/3秒でリターンしなければなりませんが、練習すればするほどなめらかに行うことができます。320kmのレーシングカーは100m/秒 進みます。ドライバーは1/100秒の反応が求められます。色の付いた定規で、反応速度を測ることができます。また、輪になって手を握る反応を相手に伝える、反応時間を測定する実験が記載されていました。この反応は、手を握り皮膚センサーが脳に伝わり脳の体性感覚野が気付き脳の運動野が反応し、筋肉が指を握る反応をします。



反応と決定:420-421p
状況が複雑になっても、反応の仕方を脳は選ばなくてはいけませんが、それらの決定時間は練習すれば短くなります。決断するモデル実験が、滑り台を転がるピンポン玉を受け取る装置の作り方とともに記載されています。



42号の付録の紹介は明日の予定です・・・


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