アーサーが教える体のふしぎ41号の内容は、内部環境、ホルモン、血液をきれいにする など | 親愛なる人に-読書の薦め

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41表紙


アジェット・コレクションズ・ジャパン 1190円 2007年12月12日号

アーサーが教えるからだのふしぎが一覧できるindex  はこちらです


ということで、全80号のうちの41号です。半分越えました。。。気分を新たに読み進みたいと思います。


アーサーが教える体のふしぎ41号の内容は、内部環境、ホルモン、血液をきれいにする、体液のバランス、体温です。


40号の記事についてはこちらです 。

40号の付録についてはこちらです。


41号の内容は、
内部環境:402-403p
ホルモン:404-405p
血液をきれいにする:406-407p
体液のバランス:408-409p
体温:410-411p


内部環境:402-403p
体の外側の状態はめまぐるしく変わりますが、内側の状態は常に一定になるように保たれています。細胞は取り出し水に入れるとふくらんで死んでしまいますが、体内にある状態と変わらない液体を作る方法が見いだされ細胞を体の外でも生かし続けることができるようになりました。17世紀イタリアのマルピーギが腎臓内部を顕微鏡で観察しマルピーニ小体(腎小体)を見つけました。マルピーニ小体はろ過を行うネフロンと呼ばれる構造単位を作っています。ネフロンに入った血液はマルピーニ小体の一部の糸球体と呼ばれる毛細血管の固まりを通り老廃物、塩分などがろ過され尿細管に入ります。尿細管を通るうちに塩分、水分、化学物質は必要に応じて血液中に戻されます。残った老廃物だけが尿として腎臓から出て行きます。内部環境の恒常性には腎臓が深く関わっています。体には二つの情報系があり恒常性を調整しています。ひとつは、神経系で、神経は細い線になっていて脳からの信号を各部に伝えます。もうひとつは、内分泌系でホルモンが使われます。ホルモンは内分泌腺で作られます。内分泌腺は腎臓の上の副腎などいくつかありますが、胃、膵臓、卵巣、精巣でもホルモンが作られます。ホルモンは血液で運ばれますが特定な部位にしか働きません。神経系は比較的短い間働き、内分泌系は長い間コントロールします。サイロキシンは体の代謝を維持し成長をコントロールします。しかし、たいていの場合、神経と内分泌腺は一緒に働きます(262pの戦う・逃げるを参照 )。


ホルモン:404-405p
ホルモン化学物質の形で体中に情報を伝達します。ホルモンは内分泌腺で作られ標的器官と呼ばれる特定の器官に作用します。血液中のブドウ糖の濃度(血糖値)を保つため、高血糖になると膵臓からインスリンが放出されます。インスリンは体の細胞を刺激し血液からブドウ糖を取り入れて使います。また、体が活動して低血糖になると膵臓が刺激され、グルカゴンが放出され、グルカゴンは肝臓を刺激し蓄えられたグリコーゲンを血糖に変え血液に送り出します。膵臓には何百万個のランゲルハンス島というホルモンを作る細胞があり、グルカゴンやインスリンを作り、膵臓を通る血液に直接送り出します。また、膵臓は酵素も作りすい管と呼ばれる管を流れて小腸に入り食べ物を消化します。ホルモンをコントロールするホルモンは脳の真下の豆粒ほどの下垂体で作られます。下垂体はホルモンやその他物質の血中濃度を監視する視床下部ともつながっており、視床下部は下垂体に適切はホルモンを出すよう命令します。体が休んでいるときにもホルモンは働いていて腎臓からは、短時間でたくさんの赤血球を増やすホルモンが生成されています。消化の際には、ガストリンセレクチンが放出され、胃や膵臓に消化の準備をさせます。水分を取らないと副腎はアルドステロンというホルモンを作り水をためておくように膵臓を刺激します。ストレスを受けると副腎がアドレナリンを作り、神経系と一緒になって働き血圧、心拍数、呼吸数を高めます。男性は青年期にテストステロンの影響で声が低くなります。ホルモンが生体の成長に影響を及ぼします。


血液をきれいにする:406-407p

体の老廃物のほとんどは、細胞の中の化学反応の結果できたもので、血液に集められ腎臓を通過するときろ過され取り除かれます。泌尿器とは腎臓、尿管、膀胱、尿道を指します。腎臓は毎日2千リットルの血液を受け入れます。一つの腎臓にはネフロンというろ過装置が100~200万個あり、ネフロンは血液から老廃物を取り除き尿を作ります。下大静脈はおなかの主要な静脈で、腹大動脈はおなかの主要な動脈で、腎動脈腎静脈は腎臓を出入りする血液で、腎臓皮質は腎臓の外側に近いところでネフロンがあるところで、腎臓髄質は細い真っ直ぐな管の集まりでろ過されたものから再び必要なものが吸収され、腎盂(じんう)は血液からろ過された尿を集めます。尿管は腎臓から膀胱に尿を運び、膀胱は尿を入れておく伸びやすく丈夫な袋で、膀胱の壁は尿を放出するとき収縮する筋肉があり、尿道は排尿するときに膀胱から体外に尿を運びます。大人の腎臓は一日約1リットルの尿を作ります。水分の吸収する量はホルモンでコントロールされています。尿は腎臓から尿管に絞り出され膀胱に入ります。膀胱の壁は丈夫で良く伸び、500mlたまりますが、半分くらいで尿意が起きます。空の膀胱の粘膜の細胞は厚みがあり膨らんでいます。空の膀胱はしぼんでしわしわです。一杯になったときの膀胱の粘膜の細胞は薄く平らにのび、膀胱は風船のように膨らみ壁は薄く伸びます。尿は出口にある輪状の尿道括約筋がしまることで貯められます。腎臓のろ過装置、ネフロンはさまざまな穴があり化学物質を大きさや特徴で選びその穴を通過させます。ブドウ糖、塩、その他の化合物はいったん取り除かれ、再び血液に戻ります。赤血球は大きいのでろ過されません。腎臓で作られる尿のモデル実験が示されています。


体液のバランス:408-409p
体内の化学反応はすべて水の多い環境で起こります。泌尿器内分泌系が体液のバランスを保ち、体液濃度などを感知するのは脳です。体の中に一日入る水は、代謝水(化学反応で体内に作られる水)150ml食べ物の水分300ml飲み物の水分750ml合計1200mlです。体から出る水は汗100ml大便中の水分100ml皮膚からの蒸発200ml、気道からの蒸発200ml、尿中の水分600ml、合計1200mlです。水分量が減り血中のさまざまな濃度が高くなると、視床下部がのどが渇いたという感覚を起こさせ、水が飲みたくなります。また、視床下部はホルモンを使って腎臓に連絡を取り尿から水分を回収するよう指示します。体重の2/3は水です。このうちの2/3は細胞内にあり、残りは細胞外の血液や細胞と細胞の隙間にあります。砂漠に住む動物は水をごく少量しか飲まなくても平気ですが、それは体からほとんど水を出さないからです19世紀のクロード・ベルナールはクラーレという有毒植物の根から筋弛緩剤を発見しました。皮膚から少しずつ水分を失っていることを示す実験が紹介されていました。


体温:410-411p
狭い部屋に人が集まってくると部屋が暖まってくるのはヒトがを発しているからです。体が熱くなりすぎると視床下部が命令を出し、汗を出して蒸発熱で皮膚を冷やしたり、体表面の血管を広げ熱を発しやすくしたり(皮膚が赤くなる)します。寒いところでは熱を保つため、体表面の血管が狭くなり血液の量が減るので熱が逃げにくくなり(皮膚が青白くなる)、皮膚の汗腺が閉じられ熱がほとんど放出されなくなり、筋肉が小刻みにふるえ熱を作り出します。また服をたくさん着たりしますが、体から出ていく熱の2/5は頭と顔から失われるので帽子をかぶると熱を逃げていくのを防げます。ほ乳類は恒温動物で体温を一定に保ちます。体表面積が広いほど失われる熱量は多くなります。暑いところに住むジャックウサギは大きな耳を持ち熱を逃がしやすくしていますが、寒い地域のカンジキウサギは耳が小さく熱が奪われる面積も小さいです。汗の働きを示す実験と、体の一番温かいところを探す実験が示されていました。


41号の付録の紹介は明日の予定です・・・


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