子どもの大学(3/4)【ラーニング】 | ウェルビーイングのおすそわけ

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心と身体と社会的な“しあわせ”に関する情報メディア
(旧タイトル「カウンセラーからのおすそわけ」)

1.ハウス(house)


ハウスとは、
日本のホームルームと
同じものと言えます。


ドルトンスクールでは、
ホームルームは
ハウスという位置づけとなり、
子どもたちにとって
大切な場所になります。


そして、
ハウス・アドバイザー(学級担任)が
学校におけるもうひとりの
親のような存在として、
つねに子ども達の傍にいます。


学習の進め方で特徴的なのは、
小学五年生までは、
算数、国語、理科、社会など
専門教科は分科されておらず、
ハウスを中心に学習が進められ、
小学六年生になると全ての教科で
専門の教師が教壇に立つようになり
学習が進められることです。


ハウス・アドバイザーの重要な役割は、
子どもと学校、子どもと他の先生、
子どもと親との関係、
親と学校との関係を
うまくまとめることにあります。



2.アサインメント(assignment)


アサインメントとは、
「勉強割り当て」
という意味です。


アサインメントの目的は、
「自由の原理」の中にあった、
時間の使い方を
身につけることにあります。


アサインメントは、
宿題のようなものですが、
必要以上の宿題は
子ども達から学ぶことに対する
意欲を奪ってしまいます。


アサインメントでは、
課題を通して
学習意欲を引き出すために、
最初は少ししか出されません。


このように負荷が少なく
興味深い課題によって、
子ども達の「もっと学びたい」という
気持ちが触発され、
学習意欲は高まっていきます。


学年が上がるにつれて宿題は、
短期的なもの(1日15分)から、
長期(6週間から8週間分)に渡って、
まとめて出す方式に変わっていきます。


宿題の期日は決まっていますので、
長期的な課題は計画を立てて、
時間を上手に使うことが
求められるようになります。


アサインメントに対する両親の役割は、
「宿題を教えること」ではなく、
「いかに自分の時間を上手に使うか」

になります。


ドルトンプランでは、
こうしたプロセスを経て、
子どもたちは時間の
上手な使い方を覚え、
責任感と独立心が
養われていくのだと
考えられています。

…つづく

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