誕生日の免許更新に、交通事故について再認識! | 『現場に飛び込み、声なき声を聴く!』 しげとく和彦のブログ

『現場に飛び込み、声なき声を聴く!』 しげとく和彦のブログ

S45年生れ。衆議院議員候補(愛知12区岡崎・西尾)。元総務省職員。H16年新潟県中越地震で崖崩れ現場からの2歳男児救出に従事。22年愛知県知事選(次点)。H24年に初当選。H26年、H29年無所属で3選。

46回目の誕生日を迎えました。たくさんの皆様から祝福いただき、心から感謝しております!
こんな日に冴えない話ですが、5年ぶりの免許更新のため、運転免許センターへ違反者講習を受けに行きました。しかし、交通事故について再認識する機会となりました。
===


昨年の交通事故死者数は、全国で4117人(ちなみに1日の最多死者数は12月25日の26人だそうです)。
そのうち愛知県は213人と、13年連続ワーストワンです。(うち岡崎9人、西尾8人、幸田ゼロ)
特に、高齢者が122人(57%)、うち歩行者・自転車走行中が90人を占めます。
今年も愛知県は、昨日(12月20日)現在203人であり、2位の千葉県175人を大きく離してワーストワンです。


交通遺児の声に涙が出ます。
・「友人に会ってくるよ」と私たちに告げ、出かけて行った父が、深夜になっても帰ってきませんでした。帰りが遅い父を待っていたとき、電話が鳴りました。「はい。今すぐ行きます」電話を切った母の顔はみるみるうちに、青ざめていき、体も震えていました。
・あの事故から5年がたちました。私は、4年生になりました。誕生日、お正月、楽しいけど、そこにはパパはいません。パパをひいた人は、家族と楽しい日をすごしています。わたしは、ゆるせないです。


悪質な事故を教訓に、法整備も進みました。
平成26年から、「危険運転致死傷罪」のアルコールの影響の要件にについて、「正常な運転が困難な状態」だけでなく、「正常な運転に支障が生じる『おそれがある』状態」が追加されました。


また、飲酒の影響が発覚することを免れる目的で「更にアルコールを摂取すること」や「その場を離れてアルコール濃度を減少させる」(水を大量に飲むなど)行為も、『アルコール等影響発覚免脱罪』に位置付けられました。
悪質な運転行為の防止に効果が出ることを期待します。

 


一方、運転免許を持つ人口に占める高齢者の割合は、急速に増加しています。
(平成23年から27年までの4年の増減)
総数  :494万人→506万人(+12万人)+2%
(内訳)
~64歳 :415万人→404万人(▲11万人)▲3%
65~74歳:58万人→73万人(+15万人)+26%
75歳~ :21万人→29万人(+8万人)+38%
75歳以上の運転免許人口が急増するのは時代の必然ではありますが、免許証の返納を推奨するだけでは解決になりません。


公共交通機関のあり方、コンパクトシティなど都市計画の見直し、そしてAIを活用した運転制御技術の導入など、多面的な対応が求められます。


講習では、欧米で導入済みの「ラウンドアバウト」という環状交差点のしくみが、県内でも豊田市など数か所で実証導入されているとの紹介もありました。
信号が不要となり、停止時間の減少、事故率の減少が期待されます。
こうしたしくみも積極的に地域に取り入れていくべきだと考えます。