フリマついでに大宮から自転車自走帰宅 その2 (ということでおしまい) | 北アルプスのほとりからですが、何か?

北アルプスのほとりからですが、何か?

仕事の都合で、群馬から長野は信濃大町に居を移すことになりました。

東武線アーバンパークライン(というんだそうですね、最近は。別に背伸びして横文字使う必要ないのに。)のわずかな旅もすぐ終わり、大宮を出て3駅目の大和田駅に到着しました。大宮を出て春日部、そして野田から柏と通るこの路線は、不思議なところを通っているなという印象を持ちながらも、何気に便利だったりしますね。急行などの速達列車はないんですが、それはそれで我慢できるレベルです。

大和田駅

で、お店に電話をしようと思ったところ、券売機あたりから何やら妙な音が。見てみるとこんな感じになっておりました。

券売機発売中止

こういうのに出くわすのは本当にまれですからね。今まで1回だけありましたけど。で、電話をするとすぐにクルマでお迎えに来てくれました。ただただ感謝感謝。

5分ほどでお店に到着。あれま、また目立つところに置いてあります。客寄せパンダの役割はきちんと果たしてくれたでしょうか、私のリカンベントは。

店先に置いてあるレプリカン

おっと失礼。お店の全景はこんな感じです。見た感じ、とてもくつろげそうなシックな佇まいです。私もこうして何かとお邪魔しております。

自転車工房いのうえ全景

私の場合、これ以上自転車を持つことは不可能なので、自転車購入のお客にはなれませんが、こうして何かと用事がある場合にはお願いすることにしています。他のお店で購入した自転車もきちんと整備してくれる。当然工賃は発生しますが、整備不良の結果を考えればこれほど安い安心料はない訳です。街の自転車屋さんとしての責任感があり、またそれをサポートするお客様がいらっしゃる。素敵なお店です。どこぞのチェーン大型店とは大違い。(失礼)

さて、店主の井上さんとちょいと話し込んでしまいました。とにかく話題の尽きない、深い井戸のような神秘さと知性を持ち合わせる方なので、当然と言えば当然ですね。ただ今回は自走なのでできれば日が落ちる前に帰宅したいということで、なくなくお話を次回に持ち越しての出発になりました。お店についてすぐに、スポークの慣らしの音についての説明があったので、少し乗ってみると確かに「カチン カチン」という音が2,3回しました。ただそれ以降は、きちんと井上さんが慣らしておいていただいたようで、全く音が出ることはありませんでした。このあたりに職人としてのプライドをしっかりと感じることが出来ました。

緑のヘルシーロードに出るのに、栄東高校の脇を通って東大宮親水公園経由で行く予定だということをお伝えすると、西縁では遠回りになるので東縁に向かいましょうということで、何とご丁寧に先導していただきました。涙ものですよね、ここまでされちゃうと。自転車工房いのうえのファンは私も含めてかなり多いんですが、こうした熱い思いにはきちんと客として応えたいなと思いますね。

井上さんの後ろ姿。自転車に乗り慣れている人のライディングスタイルは、文句なしにかっこいいんです。乗っている姿に無理がない。とっても自然体で無駄ない動作。憧れますね。

井上さんリアビュー

大宮を出て上尾に入ったところ、ちょうど瓦葺中学校のそばにある西縁東縁の合流点までご一緒いただきました。ここからはそれこそ道一本で行田まで、です。井上さん、道案内いただきありがとうございました。お礼申し上げます。

その後は、ヘルシーロードを順調に北上します。東縁に出たあたりで、都ネオ尾崎まで34kmという表示がありました。結構ありますけど、走れない距離じゃありません。ましてやリカンベントは脚以外負担のかかる場所がほとんどない乗り物。ロードバイクは人間の体を走る機械に合せるものですが、リカンベントは機械を人間の体に合わせるものですから。楽チン楽チン。

前回通った、水位が上がると通行止めになるアンダーパスも無事通過。ちょっと車止めの間隔が狭いですね。相変わらず遮断機がイカしてます。(笑)

ヘルシーロード遮断器

気が付けば蓮田に入っていました。東北新幹線の高架をくぐりしばらく走ると、先ほど井上さんがお話されていた、見沼代用水の暗渠部分、「柴山伏越」にぶつかります。ここには看板が立っていて、その旨説明がされています。ということで端折って写真でご勘弁ください。m(_ _)m

柴山伏越

既に白岡市に入っていました。ふと目の前に出現する長い建造物。そうです。圏央道の未開通区間である、白岡菖蒲~桶川北本IC間の建設現場です。今年中には開通とのことですが、これが開通となると、中央道へ、そして神奈川方面へのアクセスが格段によくなりますね。東京という渋滞場所を避けて行けるわけですから。

圏央道工事現場

しばらくすると旧菖蒲町役場、現久喜市役所菖蒲総合支所前の交差点に到着。その手前で見えたのは、NHKラジオ第1,2放送の送信所のアンテナ。500kwっていう出力ですけど、ハンパないですね。私は第1級アマチュア無線技士で1kwまで出力が許可される資格を持ってますが、その500倍ですから。

NHKラジオ送信塔

菖蒲総合支所に到着してふとその時思ったのは、この前はこの近くの菖蒲文化会館 (アミーゴ)が解散場所だったな、と。ということで寄り道して写真を撮らせていただくことに。

アミーゴ

その後ヘルシーロード本線に戻り、再度北上開始。旧騎西町、現加須市を通り抜け、鴻巣と行田をかすめるように進み、行田に入り込んでいきます。やっと先が見えてきました。途中に表示板があったのでこれまた撮らせていただきました。

表示板1

こちらがアップ。

表示板2

行田に入ったのに、まだ10㎞かぁ、とため息をつきながらも、そろそろガタがきている脚に鞭打って前進です。しばらく進むと、ちょいと見沼代用水からそれて一般道を通る場所へ。秩父鉄道の踏切があります。ここは、以前このブログで「聖徳太子木像御開帳」についてご報告した天洲寺も目と鼻の先にある、武州荒木駅から西側直近の踏切です。ちょうど電車が来たので移してやりました。(笑)

武州荒木で列車写真

ここまで来ると、さすがに帰ってきたなぁという実感がわきます。と、いきなりブラジル人と思しき夫婦が殴り合いのけんかをしていてビックリしましたが、私の姿を見るや否や車に乗り込んでその場を去ってしまったので、ただただ唖然とするしかありませんでした。見沼公園を過ぎるとあとは農道一直線。とうとう残り1kmまでやってまいりました。

利根大堰まで残り1km

この後無事利根川までたどり着き、利根大堰(武蔵大橋)を恐る恐る渡りました。群馬側に入って土手から見る景色が結構よかったので、最後の1枚になりましたが写真を撮りました。

利根大堰北詰から千代田町を望む

そしてしばらく走るとセブンイレブンがあったので、アイスコーヒーとプレミアムアイスを頂きちょっと糖分&水分補給。後は勝手知ったる地元の道。すんなり走って自宅着となりました。時間としては途中休んだりしたので3時間半くらいかかってしまい、自宅着は午後6時前後になってしまいました。気合入れてもっと早く到着することもできますが、自転車の移動というのはいかに「自分の体力との相談」して、かつ「長距離を速く」走れるかですから、無理したところで途中で脚が動かなくなることもある訳ですね。私も歳が歳ですから無理は禁物。きちんとマイペースで走らせていただこうと思っています。

ただ走るだけだったですけど楽しいですね。もちろん井上さんとのお話はそれ以上楽しい物でした。あのまま話し込んだら自走で帰宅できず、輪行帰宅になっていたでしょうね。(笑)