リバースエンジニアリング | 北アルプスのほとりからですが、何か?

北アルプスのほとりからですが、何か?

仕事の都合で、群馬から長野は信濃大町に居を移すことになりました。

飛行機、こと第2次世界大戦機に造詣の深い方はご存じの言葉と思います。原型機の設計図等がなく、そこからの復元が出来ない場合、実際拾い集めた部品の採寸を行い、そこから逆に設計図を作成、部品再生というプロセスを行うことですね。当然ながら実機ではよく聴く言葉ですが、紙飛行機でも結構やったりします。

まずはこれ。

三角胴双尾翼機

胴体が三角形で、軽量且つ強度の取れる機体なのですが、紙質がかなり柔かいのです。ということは、特に尾翼は1枚紙で出来ていますので、破損しやすくなっています。さらに、不注意により複数回破損してしまいました。水平尾翼としての役割を果たせなくなるほどになってしまったので、交換をすることにしました。実は前の写真は既に水平尾翼及び垂直尾翼を交換済みなのですが、アップで写すとこうなります。

尾翼アップ

余りのケント紙を使ったので、変な印刷まで付いてきています。(笑)私はそういうことは気にしないので、よしとして飛ばすことにします。つまり、破損した尾翼を取り外し分解、その輪郭を筆記用具でケント紙に書き写し、再度切り抜いて貼り合わせるという、極めて単純かつアナログ的な作業をする訳です。で、原型となった尾翼群はこちら。

オリジナル尾翼

実は以前にも同じことをやっていて。複葉機の水平尾翼を破損してしまったので、尾翼を模り作成して新たに取り付けました。胴体と水平尾翼の紙の色が違うのがよくわかると思います。

水平尾翼交換

胴体は貼り合わせてあることがほとんどなので、こちらは補修材を破損部分に新たに上から貼り付けるなどして対応するしかありませんが、主翼、尾翼ともそれほど貼り合わせの枚数が多くないので、新しく部品を作成、取付という方が却って楽な場合もあったりするんですね。