さてAsianux Server 3の目玉の一つが仮想化ということで、早速Xen を使ってみたいと思います。
今回はVirtual Machine Manager(virt-manager) を使用してDomainUにゲストOSをインストールしてみます。
本当はFull Virtualization(完全仮想化)にしてWindowsを入れたいところなのですが
生憎私の手元にはIntel-VTに対応したCPUを搭載したマシンが無いので
Para Virtualization(準仮想化)でAsianux Server 3をゲストOSとしてインストールしてみます。
【手順】
1. Asianux Server 3をXen用カーネルで起動
GRUBのメニューでXen用カーネルを選択します。
2. rootでログイン
3. xendを起動し、またランレベル3もしくは5の時に自動起動するように設定します。
/sbin/service xend start
chkconfig --level 35 xend on
4. apacheのルートディレクトリの下にAsianuxディレクトリを作成します。
mkdir /var/www/html/Asianux
5. Asianux Server 3のインストールCDの1枚目を入れて4で作成したディレクトリにマウントします。
mount /dev/cdrom /var/www/html/Asianux
6. apacheを起動します。
/sbin/service httpd start
7. KDEのKメニューから[バーチャルマシンマネージャ]を選択し、Virtual Machine Manager(vir-manager)を
起動します。最初に接続画面が表示されますのでローカルに接続します。
8. 起動した後、「ファイル」から「新規の作成」を選択し、DomainUの作成を開始します。
9. DomainUの名称を入力します。
10. このマシンでは完全仮想化は選択できないので準仮想化を選択します。
11. インストールCDのあるURLを指定します。
今回は[ http://自マシンのIPアドレス/Asianux ]とします。(手順4,5で作成した仮想ディレクトリです)
12. インストール先の指定。
今回は「シンプルファイル」で作成します。
13. DomainUに割り当てるメモリとCPUの数の指定。
メモリはDomain0の半分の500MBとします。
CPUはこのマシンはCPUが1個しかついてないので1個とします。
14.以上でDomainUの環境設定は終わりです。[完了]をクリックします。
まず仮想ハードディスクの作成が行われ・・・・
15. ここからゲストOSのインストールが始まります。
最初はテキストモードになっています。(第一ステージ)
まず言語設定を行います。
16. キーボードの設定を行います。
17. ネットワークの設定を行います。
今回はIPv4でDHCPを使用するので[Enable IPv4 support]と[Dynamic IP Configuration(DHCP)]に
チェックを入れます。固定IPアドレスを割り当てる場合は[Manual Configuration]にチェックを入れます。
18. ここからGUIのインストールになります。(第二ステージ)
ここから先は通常のGUIインストール時と手順は同じです。
・・・とここまでは順調に来たのですが、パーティションの構成が終わり、パッケージのインストールが開始される
直前の「インストールプロセスを開始します。数分かかることがあります」が表示されたところで止まってしまいま
した。
半日粘りましたがここから先へ進みません。
/var/log/xen/xend.logや/var/log/xen/xend-debug.logには何もエラーは記録されていないのですが
/var/log/httpd/error_logを見ると以下のエラーが延々と記録されていました。
[The Aug 28 21:05:15 2007] [error] [client 192.168.0.195] File does not exist: /var/www/html/Asianux/
Asianux/RPMS/heart-beat-1.2.2-8.6AX.i386.rpm
このheart-beatのパッケージはDisc 2に収録されていて、Disc 1には無いものなのでこのエラーが
出ているようなのですが、なぜこのタイミングで出るのか分からないです。
(手順は@IT:Virtual Machine ManagerでゲストOSをインストールするには 等を参考にしたので間違っていないと
思うのですが・・・)
とりあえずこれからXenのサイトとか見て調べてみる必要があるので、今回は残念ながらここで一旦中止と
しました。
関連記事:
[Asianux3RC]Xen:virt-managerを使用してゲストOSをインストール 2
[Asianux3RC]Xen:virt-installを使用してゲストOSをインストールする
[Asianux3RC]Asianux Server 3 RCのインストール