前回のXen:virt-managerを使用してゲストOSをインストール ではパッケージインストールのところで
止まってしまいましたが、その時のapacheのエラーログから考えてインストールディスクは1枚でないと
いけないのではないかと思い、1枚にして再実行してみました。
【手順】
・Asianux Server 3のインストールディスクの1枚目をCD-ROMドライブに挿入し
ディスクの中のファイル/ディレクトリ全てを/var/www/html/Asianuxに
コピーします。
・インストールディスクの2枚目と3枚目のRPMSディレクトリの下にある全てのRPMファイルを
/var/www/html/Asianux/Asianux/RPMSディレクトリにコピーします。
この状態で再度インストールを行います。
インストール手順は前回 の手順7以降と全く同じです。
すると今度はパッケージのインストールを行うことができました。
では続きをやります。
19. 最後までインストールが完了しました。
再起動をクリックするとDomainUは再起動ではなく終了します。
20. /etc/xen下を見るとDomainUの設定ファイル(今回は「Asianux」)が以下の内容で作成されていることが
分かります。
# Automatically generated xen config file
name = "Asianux"
memory = "500"
disk = [ 'tap:aio:/xen/Asianux,xvda,w' ]
vif = [ 'mac=00:16:3e:64ed4:53, bridge=xenbr0' , ]
vfb = ["type=vnc,vncunused=1"]
uuid = "daof6002-fb1b-3bda-398b-beadb91f7f44"
bootloader="/usr/bin/pygrub"
vcpus = 1
on_reboot = 'restart'
on_crash = 'restart'
設定ファイルの内容の詳細についてははレッドハットのRHEL5 仮想化ガイド 17.1 XM設定ファイル を
参照するのが良いでしょう。
21. 以下のコマンドを実行しDomainUを開始します。
# xm create -c /etc/xen/Asianux
22. コンソール内でGRUBの画面が表示されますのでXen用カーネルを選択します。
Asianux Server 3では通常のカーネルがデフォルトになっていますが
通常のカーネルを選択するとエラー終了してしまうので注意します。
→後でゲストOSの/boot/grub/grub.confの設定を変更し、Xen用カーネルのみ起動するようにしておきます。
23. Virtual Machine Manager(virt-manager)を起動するとDomainUが既に画面上に表示されていますので
選択してダブルクリックします。
24 ゲストOSが表示されます。
Vitual Machine Managerが登場した当初はコンソール内のマウスポインタと実機のマウスポインタが
別々に表示されていて使いにくかったのですが、現在ではVirtual Machine Managerのコンソール内を
クリックするとマウスポインタが1つになり(そしてVitual Machine Managerのコンソール内でのみマウスポインタ
が動くようになり)、Ctrl + AltでVitual Machine Managerのコンソールからマウスポインタが出るというVMWareと
同じ使い勝手に進化しています。
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