自分の身体の事ってついつい忘れてしまいがちです。
病気になったり、怪我をしたりしてようやく自分の身体に気を遣います。
けど病気や怪我が治るとまたすぐ忘れてしまう。この繰り返しです。
中村天風「ほんとうの心の力」より転載
肉体は道具
肉体を自分だと思って人生に生きると、そらもう、人が気づかない恐ろしい影響が余儀なく我々の命の上に働きかける。
それは何だというと、肉体を自分だと思って生きていくと、命の生きる力が衰えてくるんですよ。
だから、まず何をおいても、第一に肉体を自己と思うような間違いは厳格に訂正しなきゃいけませんよ。
今まではお腹がいたかったりなんかすると、「ああ、私が痛い」と、こう思っていただろ。「私が痛い」という思い方を、今度は天風式にこういうふうに考える。
お腹が痛いときにだね、第三者のお腹が痛いと同じような気分になってごらん。自分以外の人のお腹が痛いのと同じように、「今、俺の命を生かすために使う道具である肉体の腹のところが痛いんだ。
私が痛いんじゃない。私が生きるために必要な道具のお腹が痛い」と思えばいいんだよ。
今までは洋服にほころびができると、あなた方自身にほころびができたように思っただろ。ブラウスの背中のところに穴があいたとしたら、「あっ、背中に穴があいちゃった」と思う。そうじゃない。それは着ている洋服に穴があいたんだから。繕えばいい。
というふうに、肉体も客観的に考える余裕をもたなきゃいけないのよ。
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ここに書かれてあるのは、痛くなったときの考え方ですが、
肉体は道具と考えるとしても取り換えはききません。
自分の身体とは一生付き合っていかなければなりません。
だからこそ、自分の身体の事を日常からもっともっと考える必要があると思います。
普段はほったらかしの身体。
怪我や病気になったら、身体のせい。
身体からしたらたまったものではありません。
身体はギリギリまで頑張ってるんです。
それ以上はどうしようもなくなったとき、
病気や怪我が起こるのだと思います。
じゃあ、本当は誰のせいでしょうか?
身体をもっていたわってあげないとねえ、
ねえ、ケンシロウさん?
「身体はもう泣いている」
かもしれないのでご注意を。