ツイッターを御覧の方はお分かりかと思いますが、今日管理人は、東横線で5169F捕獲→神保町へとめぐりました。

その後は五反田へ出たのですが、午後5時半でもまだ明るく、しかも「撮りバス」にはうってつけの曇り具合だったこと、なおかつレア車と遭遇したことから、早速撮影しました。


まずは、港南車庫所属のY-E807。この車両は百の位が8となっていることから分かるように、中型の一般路線車です(百の位は大型一般路線車の場合1~7、貸切車の場合0、特定用途車の場合9となる)。

非公式側の表情からどうぞ。



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後ろは東急バスのエルガ


五反田駅は、西口は「渋72」「反11」とTOC送迎バス(すべて東急バス)、東口は「反01」「反02」が東急バスのほかは都営バスが発着しています。しかし、都営バスでもそれなりの本数があるのは六本木ヒルズへ行く「反96」だけで、その他の系統は1時間に1~2本ときわめて少なく、ほとんど免許維持路線状態になってしまっています。

その中でも、「反90」は高輪地区の狭隘な道路を通るためか、中型車が運用されています。



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正面は「うなぎロング」そっくり


側面の行先表示も撮っておきましょう。これも徐々にLEDに置き換えられつつあります。



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幕式で残る行先表示


最後にリアの表情を一発。



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車体幅が狭いことが分かる


この車両は平成10(1998)年の導入ですから(都営バスの車番のつけ方についてはこちら を参照)、もうかれこれ13年走り続けていることになります。そうなると車齢的にもそろそろ退役の時期でしょう。


ところで、これら中型車はほかにも新宿や小滝橋などにいますが、代替車としてノンステ車が入ることってないんでしょうか? 青梅車庫ではエルガミオが入っているようですが。


そして管理人が遭遇して狂喜乱舞したのが、↓の初期型ノンステ。

これと同世代・同型の車は東急にもいて、当初大橋営業所(現存せず)に配属されて「渋41」専属で使われていました。「渋41」は大橋営業所の廃止に伴って目黒営業所に移管されましたが、車両も移籍し初期型ノンステも目黒に移ってきました。現在でも「渋41」の事実上の専従者(専従車)となっています。

このタイプの特徴って、リアに鉄道のクロスシートのような4人がけボックス席があるんですよね。管理人も十数年前、早稲田の同じような車に「池86」で乗車し、ボックス席部分に座ったことがありますが、一般路線バスで後ろ向きに座るのは、なかなか奇妙な体験でした。


まずは信号待ちの姿を一発。



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どことなく鈍重な感じがする


現在はそうでもなくなりましたが、初期型のノンステって、この車のようにどことなく鈍重な印象があったんですよね。恐らく、窓上の部分が従来型より幅があることで、視覚的に鈍重な印象を与えるのでしょうけれど。


お次は非公式側のサイドビュー。歩道の安全な場所から撮影したため、手前に柵があるのは御容赦をm(__)m



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「地を這う」印象が強調されている観も


非公式側も、これはこれで強烈ですな。特に窓周りとリアの排気口部分と思われる場所をブラックアウトさせていながらリア部分の連続性がないことで、かえってバランスの悪い印象があります。


この車も「E」代であり、平成10(1998)年度の導入車なので、恐らく早晩退役となることは必定でしょう。確かにバリアフリーの要請は満たしてはいますが、その後の普及型ノンステと違って試作的要素が多く、運転手さんも扱いにくいでしょうから。


ところで、撮影の最中に最新鋭の「V」代、つまり平成22(2010)年度導入の車両が現れました。

12年のキャリア差のツーショットをどうぞ↓



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手前が最新鋭のV代、奥がE代の初期型ノンステ


V代の車は、以前の記事 で北・杉並の両車庫に配属された車を取り上げたことがありますが、同じ三菱ふそうのノンステです。しかもワンステ車をベースにしているため、ずんぐりした車型になっているのも同じです。

公式側の正面・サイドと、非公式側のサイドをノーキャプションで。




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以前は日野車で固められていたはずの品川も、三菱ふそうを受け入れるようになったとは、隔世の感があります。


今回取り上げた「レア車」は、いずれも実働12年以上経過していますので、早晩退役となることが予想されます。鉄道車両に比べたら、バスのサイクルは本当に早いです。普段の何気ない記録が重要なのは、鉄道以上かもしれません。


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